国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

やっぱり怪物なのか?倉本御大

2012-08-22 09:05:19 | 原発


自作の1984年の舞台劇をリメークした御大。
「昨日、悲別で」が「明日、悲別で」。

「明日、悲別で」

北海道の過疎の村を描いた作品だが、今回のバージョンでは舞台は福島。
原発事故で帰郷できなくなった人たちが主役の反原発モノのようだ。
そして倉本さん、昨今は脱原発論者として北海道のメディアによく登場している。

あれ、この人は東電から法外なギャラを貰い、福島事故後も東電擁護のプロパガンダを流したんじゃなかった?
東電も経産省も文科省も学者も文化人も誰も責任を取らないし問われない。
責任は取らず転向する。

「自分たちも戦争はダメだと思ったが言い出せる空気ではなかった」
極東裁判で裁かれたA級戦犯たちの弁解だ。
あの戦争の時も芸術家たちも熱に浮かされたように軍部を礼賛して士気高揚に協力した。

国会事故調の言った日本の文化の問題か。
集団無責任体制。
事故は再発しますね、この国。

しかしこの転向ぶりは見事というか。
なかなかできることではありません。
富良野に隠遁しながら時流には乗り遅れない。

所詮カネが一番、ということか。
罪深い話ではないだろうか。
人相悪いよ。

以下、2011年5月12日の「国鉄フライヤーズ」より。



脚本家の倉本聰氏の弁。

 「日本人、わけても東京電力の電力供給管内に住む関東の人々は、おごりすぎていたんじゃないでしょうか。
これだけ豊かな生活を毎日享受しているんだから、事故が起きた時のことは覚悟しなくちゃいけない。
それなしに遊びほうける資格はない、と僕は思うんです。
日本人はそこを無視してしまった。砂上の楼閣ですよ。
今回ほど『砂上の楼閣』という言葉が、言葉通りの意味で現れたことはなかったんじゃないかなあ」。

ちょっと聞くと尤もらしい。
原発の危険性について無知だった事は事実だ。
無知は率直に反省すべきだ。

快適な生活も享受した。
勿論割高な独占電気代を支払ってだ。

しかし不十分な安全対策で原発を運転した東電の責任が小さくなるわけではない。
今回の原発事故を文明批判にすり替える文化人。
何だか自分は違うんだという高みからの発言も気になるなあ。

「みんなの責任」論はデジャブだ。
戦後すぐの「一億層懺悔」と同じ。
で責任の所在をあいまいにするだけだ。

連合国による裁判でしか裁かれなかった軍部という官僚たち。
大本営発表を垂れ流し国民をミスリードし続けたメデイア。
開戦の通告を怠った駐米大使館。
誰も裁かれない。

原爆や無差別空爆で数十万人の民間人と虐殺した米国。
彼らに対しても抗議するどころか、自らが「間違いは二度と起こしません」という卑屈な反省。
責任者無し、ということで丸く収めてきた。

利便性の享受と安全管理は別問題。
きちんと責任を取らせることが再発防止になる。
騙されてはいけない、と思う。

電力会社は原発擁護の言論に過大な報酬を払うことで知られている。
独占企業だから絶対に儲かる。
金はいくらでもあるんだ。

なんだ、倉本某も放射能汚染されていたのか。
玉木正之もみうらじゅんも小さな仕事(4コマ漫画とか)に500万円の
オファーを受けた。
彼らは断った。
変だと思うだろ、普通は。
まともな感覚があれば断るはずだ。


引用

東京電力株式会社
朝日新聞で倉本聰氏による童話を連載したシリーズ広告「未来の子供たちへの童話」を
2000年1月からスタートしています。
倉本先生の自然と文明の現実的なバランスを見極める鋭い洞察力や考えを、
童話という表現形態をとることにより、直截的なメッセージで伝えるよりも、
様々な想像力を働かせる余地を残した広告表現で伝えることで、「地球環境の限界を知り、
量的な満足から質的な発展への転機を図る」という東京電力の企業姿勢を、
継続的な展開によって浸透させるとともに、次の世代を担う子供たちとその親たちが
エネルギー問題や環境問題について語り合う場をつくるとともに社会全体で
考えるきっかけを提供しています。

引用終わり




あれ、アメリカは原発の新規建設・営業ライセンスを凍結したんだ

2012-08-20 01:00:00 | 原発


乗ってませんね日本のメディアには。
御用メディア認定(またも)。
*報道ステーションは古舘が「他の報道でどうしてこれを取り上げないのか分からない」と言ってから伝えたとか。
まともだ。

U.S. Freezes All Nuclear Reactor Construction & Operating Licenses

ネヴァダの最終処理場計画頓挫を受けての話だ。
便所のない家は建てさせないし使わせないということ。

この点は日本では殆ど問題にならない。
最終処理場?
そんなものは勿論無い。
でもなんたって核燃料サイクルの「もんじゅ」があるからね。
夢の永久サイクル。

世界では挫折した技術としてとっくに葬り去られた高速増殖炉。
「神国日本」の精神力をもってすれば不可能はない(笑)。
実体は毎年500億の維持費を垂れ流すホワイト・エレファント。
しかも2050年までは、どうひっくり返っても実用化しないと政府自信が認めている。

政府公認のデマゴーグだ。
まあ、この虚構が崩れると中間燃料から使用済み核燃料まで資産計上している電力が次々と債務超過に。
そんな恐ろしいこと考えたくない=考えない。

米軍がいないと中国に占領されると叫ぶ人たちも、54基の原発の電源がテロ破壊されるとどうなるか、は心配しない。
現実に目の前のある危機だ。
そんな恐ろしいこと=考えない。
危機に目をつぶってしまうということはリスクマネージメントができないということ。

甘い判断を補強するのが精神主義。
原発事故が再発したらどう責任を取るのかと聞かれ「事故が起きないようしっかり責任を取ります」といったアホがいた。
大和魂の正体は案外そんなものかもしれない。

リスクマネージメントができないなら、地震大国で精密機械の原発は無理でしょう。
原発を前提とする経済成長なら考え直した方がいい。
無理をすると必ずしっぺ返しを食らう。
身の丈に合った経済運営がいい。

トリクルダウンか何かしらないが先富主義も迷惑だ。
経済政策の目的は国民の一人でも多くが雇用され最低限以上の生活をすること。
食えない人参には飽き飽きだ。

やはり養老さんが言ったように日本は人口並み、すなわち世界の60分の一国家を目指すのか。
グローバル化による拡大主義が格差と貧困のみを拡大した今、日本がそして世界が立ち止まって考えたいことだ。

原発の話だった。
しかし走り出すと止まらない日本のエリート、既得権益層。
思考停止の脳死状態だ。
新しくできる原子力規制委員会の委員長に経産省が推しているのが「もんじゅ」の持ち主、旧原研の田中俊一。

それ、ダメでしょ。



ビッグコミックで新連載の「パンドラの復活」。原発事故の責任を取らない「帝国電力」の責任者たち13人に対してテロリストが死刑宣告をするという内容。
東京電力→帝国電力、勝俣→川又、清水→志水、斑目→涙目など、当人は誰が見ても明らか。
これは相当な抗議が予想されるから、権力とクライアントの圧力に弱い小学館が連載を無事完結できるかに注目!
(元博報堂社員の本間龍ツイート)

注目しよう。


ひどすぎる原子力規制委員会人事

2012-08-17 01:00:00 | 原発


官邸前の金曜日集会。
デモ参加者の最近の関心事は原子力規制委員会人事だ。

未曽有の災害、しかも人災が国会事故調によって認定された原発事故。
推進母体の反省が求められた。
そんな中で唯一の改革がこの機関の設立だ。
今までの保安院、安全委員会といった推進母体が自らを規制するやり方はいい加減やめようというまっとうな話だ。

この改革をサボタージュするのが原発推進母体の経産省。
その意を受けて人事案をすっぱ抜き絶賛するゴミウリ新聞。
あまりにも見え透いた手口に開いた口が塞がらない。

しかし中立であるべきメディアは原子力ムラの一員としてこの件を取り上げない。
増税のごり押しに続きTPP、ACTA、委員会人事と強行突破するつもりの自公民大政翼賛政治。
どこまで国民をバカにするのか。

形だけ独立した規制委員会を作っても実働部隊は経産省の保安院が大量移動する。
あのホアンインゼンインアホだ。
自分たちの誤りを反省しなかった。
誰も責任を取らなかったアイツらだ。

そしてたった4人の委員と委員長。
彼らがこの国の原子力政策を支配する。

この人事を押さえれば原子力ムラは温存される。
長年に亘り、官僚がやってきた手法。
様々な委員会に都合の良い御用学者を配置し目的を達成する。
反対する委員の意見は議事録にも残さないというペテン。
委員会の人事掌握により原発推進継続という政策目標は99%達成される。

事故調報告書の英語版には、事故の根本原因は日本に染み付いた習慣と文化にある、と書かれているとか。
文化のせいにしてしまったら改革はできないことになっちゃうでしょ、みたいな話だが。
しかし委員会制度は長年の習慣であり官僚の文化。
この運営方法(少なくとも)を変えないと何も変わらないということだ。

この人事案に対して声を上げているのが日弁連。
4人の委員の内、更田豊志と中村佳代子は明らかな違法人事。
原発事業者に所属することは当然欠格要件に当てはまる。
委員会自体がこのままいけば違法だ。

そして委員長が原子力ムラの実力者の田中俊一。
「もんじゅ」を持っている旧原研の幹部で、賠償問題では最後まで自主避難者への賠償に反対したムラ利益の代弁者。
後の二人も慎重派の論客というわけではなさそうだ。
そんなアホ人事をスクープし持ち上げるのが「原発・正力・CIA」のゴミウリ。
おいおい。

国会事故調の人事をまともにしておいて抜き打ちでぶつけてきた経産省。
原子力ムラの代弁者細野モナ男。
あまりにもミエミエの手口で愚かさが目立つばかりの日本の既得権益層。

長年アメリカの属国をやっているとこういうことになるんだな。
久しぶりで官邸集会に行くか。

日弁連の海渡さんのインタビュー。
原子力規制委員会の委員人事は違法






ACTA反対、クラーケンを止めるんだ[日本語吹替版&日英字幕]

2012-08-15 01:00:00 | 原発

(これがクラーケン?)


ACTA反対??クラーケンを止めるんだ[日本語吹替版&日英字幕]


オリンピック楽しかったですね。
感動した。
康介さんも手ぶらでは帰らなかったし。

卓球三人娘が可愛かった。
個人的には平野さんの表情が好きだ。
表情と言えば柔道の松本さん最高。

あと笑顔の美しい水泳の鈴木さん。
喋りも完璧で寺川さん同様、将来の解説者当確、みたいな。
田中雅美さん最近ちょっとケバいし(笑)。
他にもたくさんの感動があった。

そんなこんなで寝不足の日々だったが、やはりこういう時を狙ってやってきますな、やつら。
消費税法案通過。
そして対米従属の日韓両首脳は誰の指令か知らないが竹島で八百長の猿芝居。
人気取りと消費税増税隠しのウイン・ウイン。
アメリカもウインだ。
思わず本音を言っちゃった森本さん。
素人ですね(笑)。

原発のパブコメ、TPP、オスプレイ。
国益に反する動きが相変わらず活発だ。
自公民の大政翼賛会政治は国民を置き去りにして暴走中。

大本営発表を垂れ流すNHK。
増税を煽ったくせに、法案が通過した途端に「庶民への影響」とか言い出す。
卑劣な奴らだ。

ネットで目覚めた国民の抵抗(デモ、選挙)が頼りだ。
しかし対する既得権益層の攻撃は始まっている。
前にも書いたACTA。

わかり易い動画があるので是非ご覧ください。
日本では玄葉が条約に署名してしまった。
政府もよくわかっていないようで議員の殆どは賛成だ。
欧州では反対運動が活発化して、欧州議会は否決した。
国会で批准させないよう監視が必要だ。

ドイツの海賊党が支持率11%、ネットを使う直接民主主義と著作権法


宮間あやのいい話、続編

2012-08-07 21:17:04 | 野球、その他スポーツ


NBCが宮間ら「なでしこ」が敗れたフランスに対して示したいたわりを真のスポーツマンシップと讃えている。

以下、原文。

A moment of true sportsmanship, as Japan consoles a defeated France

嬉しい話だが初めてではない。
昨年のW杯の再現だ。
感動したその時の記事を再び。
スポーツだけでなく人間として世界に誇れる人たちだ。
うるうる。

2011年7月30日国鉄フライヤーズ

なでしこジャパンW杯決勝 ホープ・ソロと宮間あやのちょっといい話



これがそのシーン。

Elfmeterschie遵men USA - Japan Kumagai trifft...Japan ist Weltmeister 2011


死力を尽くした末のノー・サイド。
このフェア・プレイに'Beautiful hug I ever seen!'との書き込みが寄せられた。

世界で通用する日本女性なようだ。
おじさんはウルウルしただよ。

(from MayumiOno's facebook wall)

原発訴訟、めげない人

2012-08-07 11:57:03 | 原発

(弁護士河合 弘之66才。脱原発弁護団全国連絡会代表で東電株主代表訴訟代理人)

資源小国で技術立国の日本。
当ブログは書いたことは無かったが、福島事故前はどちらかというと原発推進派、
というかあまり深く考えたことのない容認派だった。

一年以上に亘り、推進派、容認派、削減派、段階的全廃派、即時全廃派、様々な意見に触れた。
それぞれ尤もな部分もある。
しかし地震の発生率が世界平均の130倍という日本で原発という精密機械を安全操業できるのか。
一旦事故が起きれば制御不能になりうる。
そんな根本的な問題は何故真剣に議論されなかったのか。
そして何故十分な安全対策が取られなかったのか。

私にとって一番の学習は原発利権の予想をはるかに超えた大きさだ。
ここにぶら下がる人とカネ。
それを前提にすると見えてくるものがる。

too big to failならぬtoo big to change。
この国の経済システムの根幹に係る問題だ。

過去20年に亘り名目成長率がゼロの日本経済。
改革を拒み、将来のない重厚長大の産業構造を支えてきたのが原発利権。
電力、ゼネコン、発電機メーカー、鋼材メーカーなどの延命装置である原発。

一時は全体の40%という巨大な設備投資を支えるのは「値切らない」客の地域独占の九電力。
そんな花見酒経済を支えたのは税金と個々の家庭が支払う電気料金だ。
この収奪システムのおかげで旧来型産業は延命し、産業構造の変換が遅れた。
一般家庭は法外な電気料金と言う税金を払い続け可処分所得は圧迫される。

今回の東電の値上げでは家庭用の値上げ率が大口より低い。
しかし値上げ率というところがトリック。
同額の値上げなら金額が1.6倍の家庭の値上げ率が低くなる。
格差の温存だ。
相変わらずサイレント・マジョリティーから取るだけ取るという意思表示。
メディアはノイジー・マイノリティーの味方だから突っ込まないが。

結果は無成長に伴う雇用減、税収の落ち込み。
それでいいのかという話だ。

今回再稼働で延命するのが過度に原発依存した関電などの電力。
東電などに貸し込んだ三井住友などのメガバンク。
東京都、NHKを始めとする電力株主。

そして東芝、日立、三菱重工らが461社が名を連ねる「一般社団法人原子力産業協会」。
ケイダンレンに象徴される従来型産業だ。
それを支える御用メディアに御用学者。
電源三法交付金で補助金漬けの過疎地。
とてもではないが健全とはいえない。

日本は変われない、自分で変えられないのか。
「変われない日本をやめよう」と言っていたのは宮台だったか。
先の戦争の反省をしなかったツケを支払う時が来たようだ。

根拠なき楽観で戦争に突っ走った軍部。
作戦部は目標に合わせて情報を歪めた。
そのうち神風が吹く。

自己完結型永久循環エネルギーである核サイクルというフィクション。
世界ではとっくに放棄された高速増殖炉は実用化の目途もなしに巨額な税金を食い散らしながら温存されている。
夢のような技術でも「神国日本」なら可能ということだ。

大地震が来たら福島は危ないと言われてきたが、そんなことは、まあ起こらないだろう。
物資の補給は不足だが短期決戦ならなんとかなるという無責任と似通っている。
事実を都合に合わせる。
見たくないものは見ない。

安全対策を取れば原発の危険性を自ら認めることになる。
止めるわけにいかない巨大利権原発。
作戦本部も巨額の支出の権限を持つ利権分野だった。
軍事ムラの中枢だ。

そして多くの一般国民が犠牲になったがずる賢い軍部官僚は生き延び戦後も大きな顔をし続けた。
辻、牟田口、瀬島.....
一部軍人を裁いたのは占領軍だ。
日本人は戦争犯罪を追及しなかった。
福島事故では極東裁判さえない。

極東裁判でA級戦犯は「空気に逆らえなかった、実は自分も危ないと思ったが言い出せなかった」と。
実は組織の利益防衛が目的化した近視眼的な愚か者。
悪人ですらない。
愚者の集団がリードするのがこの国ではないか。
集団無責任体制。
失敗したときの彼らの虚無的な目をみるとがっくりする。
無自覚なんだ。

福島では多くの県民が故郷を、家を、職を、家族の生活と将来の夢を失った。
戦犯として裁かれるべき東電役員は誰一人として引責辞任せず、退職金をもらうハッピー・リタイアメント。
勝俣は何と日本原電に天下るというモラル・ハザード。
福島のニ基の発電所が同時に失われることはないという今となってはトンデモの判断を後押しした斑目や、
推進母体経産省傘下のホアンインの連中がノウノウと大きな顔をしている。

そして過度に原発に依存した、関電の債務超過を先延ばしするためだけに大飯が再稼働された。
電力が足りないという大嘘の大本営発表を垂れ流すメディア。
67年前と変わらない日本人。

そこには福島の教訓は生かされない。
防波堤が13.5メーターに増築されるのが3年後、福島を最悪の状況から救った免震重要棟の完成が2年後。
そしてフィルター付きベント設置が2年後。
活断層の調査は3か月後、しかも実施者は関電(悪い冗談?)。

また同じことだ。
危険はわかるが、まあそんなに悪いことばかり起きるはずがない。
責任はどうやって取るかと言われ「しっかり起こさないよう責任を取る」という言い逃れのトートロジー、同語反復だ。

自分から変われない社会ということなのだろう。

前置きが長くなった。
同じ間違いを繰り返させないために東電経営陣に対する株主代表訴訟を起こしたのが河合。
時効の来ていない歴代、現職役員27人に対する賠償額はギネス級の5.5兆円だ。

今回は政府自体が人災と認めている。
さまざまな機関が福島の地震・津波による炉心損傷を警告してきたが対策を怠った。
裁判所としても門前払いするわけにはいくまい。

更には刑事告発。
高速バス、焼肉屋やオザーさんは素早く告発する検察・警察。
不思議なことに東電には捜査さえ入らないが爆発物破裂罪、厳重構造物破壊を突破口に検察に迫る。
起訴しなければ小沢がやられた検察審議会だ。

個人の責任をきちんと追及することで将来の集団無責任を防ごうという作戦だ。
日本人の特性で良いところはたくさんある。
オリンピックのメダル数に見られる団体主義も結構。
でも明らかな弊害は改めた方がいい。
共同体至上主義、集団無責任体制には強い違和感を覚える。

この人筋金入りの反原発弁護士。
長年裁判所が門前払いしてきた建設差し止めなどの訴訟を全国で展開してきた人らしい。
結果は20連敗だ。
しかし、訴訟があったから原発が54基で済んだと胸を張る。
反対努力をしなければ100基はできていたと。

タフな人だ。
だから反原発運動をする人に、思いつめて挫折しないように呼びかけている。
20連敗の説得力(笑)。
それぞれができることをすればいい。
彼は訴訟、そして選挙では推進派議員のネガティブ・キャンペーンをやるそうだ。

デモに参加する人、パブコメで原発依存度ゼロに投票する人、選挙で反原発派を支持する人。
地元の議員に働きかける人、NHKなどの偏向メディアに抗議する人。
それぞれがあきらめずに自分のできることをやってくださいと。
長い闘いだが敵の綻びは大きくなっている。

マル激トーク・オン・ディマンド 第588回(2012年07月21日)
原発事故の経営責任を問う
ゲスト:河合弘之氏(弁護士・東電株主代表訴訟代理人)





トンデモは楽しい「明治天皇すりかえ」

2012-08-03 01:00:00 | 本、映画、イベント


先日、五木寛之の「下山の思想」を紹介した。
そのなかに書いてあったが、五木の就寝前の楽しみは所謂トンデモ本を読むこととだそうだ。

私も好きな陰謀論、トンデモ論。
そういうと鼻で笑う人も多いと思う。

しかし学者の後ヅケの理論などどれほど役に立つのだろうか。
過去を、そして未来を大胆に予測する仮説。
これは楽しい。
文学、アートに近い気がする。

勿論玉石混淆。
屑も多いだろう。
トンデモは思考の拡張訓練だと思うととても参考になる。
鵜呑みにすれば信仰だ。

しかし表立った議論もある種の信仰だと思った方がよい。

五木に言わせれば「地動説」は正しいトンデモの見本。
法然や親鸞のただ念仏を唱えるだけで修行や善行をしなくても成仏できるという思想も当時はトンデモ説だ。
だから著作は門外不出だった。
オーウェルの1984年、動物農場。
予感の多くが現実になった。

日本を神の国にしてローマ法王に差し出そうとしたイエズス会。
その企みを見破った織田信長を骨が残らぬほど焼き尽くしたのは南蛮寺から本能寺に発射されたナパーム弾。
ポルトガルと手を組んだ信長の死を事前に知っていた秀吉はスペインと内通していた。

現代トンデモ論の大家副島隆彦がどこかで書いていた。
真偽のほどは知る由もない。
しかし独自の歴史観に立った想像(妄想?)には感心する。
何となく辻褄が合う気もするし。

在野の研究家の想像力・妄想力(叡智と言ってもいいかもしれない)
参考にしない手はない、と私は思うがどうですか?

日本の真相1 明治天皇すりかえ


鬼塚さんの推理(動画)

山口県熊毛郡田布施町という今でもさびしい。
山口は長州以前は朝鮮系渡来人の大内藩だった。
毛利に負けた大内家は民化した。
光市と柳井市に挟まれた地域に押し込められた大内残党。
ここから一度に綺羅星のごとく大物が輩出された。

伊藤博文、山形有朋、岸信介、佐藤栄作、難波作之助、国光五郎、安部源基の錚々たるたる政治家。

鮎川義介(日産コンツェルン総師)、久原房の助(日立グループ総師)、松岡洋右(外務大臣)の三スケ。

共産党の実力者、宮本顕治、マルクス主義学者の川上肇、法律界の大御所岩田宙造。

一挙に過激化する鬼塚説(笑)。

秘密は伊藤博文が育てた騎兵隊の力士員隊大室寅之佑が明治天皇になったから。
少数民族が国家を操るのは歴史の定番。
欧米のユダヤ人、中国の客家人脈の支配網は言わずもがなだ。

天皇や皇室は日本最大のタブーの一つだ。
これにチャレンジすると右翼に狙われる。
そこが怪しい(笑)。

子種がない大正天皇から昭和天皇が生まれたり。
日本の皇統はあっちこちで途切れている。
染色体とか遺伝子とかが持ち出される天皇後継議論などちゃんちゃらおかしく聞こえる。

天皇を神聖化することは不合理だ。
ただ個人的には、長く続いていることはやめない方がいい、という皇室擁護派だ。

さて、鬼塚説だ。
この天皇すりかえスキャンダルを掴んだのがユダヤ系国際金融マフィア。
そして以来日本は彼らのコンプラドール(傀儡)になったのではないか、というのが鬼塚の推理だ。
確かに天皇・住友財閥はロスチャイルド系かもしれない。

日本の暗部に光を当て、外国に利用されないようにしましょうという結論には共感する。

最後に語られるエピソードが面白い。
秦郁彦が鬼塚に電話。
実は真実の歴史を隠すために現代史の大家になった田布施出身者だったというオチだ。

やっぱりトンデモは楽しいでしょ。