国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

原発推進のために15年間冷遇された地熱発電

2012-05-23 01:00:00 | エネルギー


マル激トーク・オン・ディマンド 第576回(2012年04月28日)
原発大国から地熱大国へ
ゲスト:村岡洋文氏(弘前大学北日本新エネルギー研究所教授)


活発な火山帯にあって原発立地には適さない日本だが、逆に地熱発電には有利な条件だ。
世界中の地震の20%が日本で起きると聞いたことがあるが、それは火山の10%がこの列島に存在するからだ。
地熱源大国、日本。
アメリカ、インドネシアに続く第三位だが以下をグンと引き離している。
アメリカでは地熱は全発電の20%を占めている。

地熱用タービン技術は日本の独壇場で世界シェアの70%を占める。
しかし地熱による発電量は世界8位。
富士電機、三菱重工、東芝の地熱タービンの売り先はほとんどが海外市場だ。

それには経産省による地熱封じ込め政策が寄与している。
1997年エネルギー特措法により、原発推進に拍車がかかると同時にライバルの地熱発電が冷や飯を食う羽目になった。
なんと突然新エネルギーの範疇から外され研究開発をはじめとする補助金の対象外になった。

残ったのは不安定電源の太陽光や風力。
ベースロードにならないしエネルギー効率が悪いから原発の脅威にならない。
まさに原発挙国体制があったわけだ。

そして環境(エコ)だよ、また。
地球温暖化デマが原発推進プロパンだだということは既にバレた。
地熱開発を阻んできたのが国定公園。
国立・国定公園が国土の4%に及ぶ。
環境利権ということかな。

地熱源の82%がこの中にある。
環境庁の一局長が経産省とツルんで通達を出した。
これで地熱発電は大きな障害を抱え込むいことになる。
経産省というところがミソだ。

温泉協会が反地熱圧力団体。
湯量の減少を心配するわけだが、実際の枯渇原因は温泉の乱開発だ。
温泉は汲みっぱなし、これに対して地熱発電は蒸気だけ使いお湯は地中に戻す。

政府による反地熱政策でこの15年間、探査などの技術開発は停滞。
技術者、研究者は他部門へ流出してしまった。
村岡さんはトキ以上に希少な絶滅危惧種だった。

自然再生エネルギー買い取り法ができて地熱で発電された電力がを27-42円(規模による)で電力会社に買い取り義務ができると一挙に脚光を浴びそうだ。
太陽光や風力で儲けようという(あの)電波政商が跋扈しているのがなんとも不愉快だが、地熱には期待したい。
無資源国といわれてきた日本だが、日本海の海底付近にあるメタンハイドレートと共に希望の星だ。
夢があるなあ。
わくわくする。

数少ない生き残りの研究者である弘前大学の村岡教授の話が面白い。

マル激は有料(月額500円くらい)だが無料でも腹の立つ地デジより精神衛生上いい。
BSはベターだが残念ながら再放送とテレビ・ショッピングばかりだ。

テレビを見るたびに画面に向かって悪態をつくので家人に愛想を尽かされているのは私だけではないだろう。
ネットTVは家庭内平和にも役立つ。

最近では「噂の真相」元副編集長のタブーの話がとても面白かったですよん。


大分県の地熱発電所
河野太郎ブログ


九電の現行価格は1.2円/kw。
買いたたき放題の地方独占ですな。

神奈川県選出の河野君。
是非、箱根で地熱発電を。

痛みでではなく利権を分け合う、NIMBY批判に騙されるな

2012-04-20 01:00:00 | エネルギー
がれき広域処理の本質的問題(要約版)


Not in my backyard、略してNIMBY。
自分の裏庭にはあってほしくないという意味で、ゴミの焼却施設、原発、使用済み核燃料処理場、飛行場、自衛隊や米軍基地など、
必要不可欠(米軍基地や原発は違うと思うが)な施設だけれど自分の居住地区には建設して欲しくない。
つまりは総論賛成・各論反対。
地域エゴと言ってもいいし昔なら非国民だ。

こういう正義のキャッチ・フレーズが出てきたら「眉に唾」だ(笑)。

痛みを分け合おう、というメディアの大合唱だが、事の本質はYIMBY。
Yes In My Backyard.
つまりは自分の裏庭で、利権だから誘致したいという話だ。

一番先に受け入れを表明した静岡県島田市長のファミリー・ビジネスが産廃業。
その島田市では既に放射能汚染が進行している事を環境省が認めたとか。
エダノの親父が栃木の産廃処理のドンだという話は田中康夫が暴露した。

ゼネコン、産廃業者、トラック会社にとっては美味しい公共事業だ。
一方、放射能だけではなく化学物質に汚染されたゴミ処理となると新しい設備が必要になる。
そう、一般家庭からでるゴミとは違うんだな、瓦礫は。

石原都知事が受け入れ表明した瓦礫は東電95%の子会社が処理する。
それこそNIMBYできた東京に有害物質を含む瓦礫処理の設備やノウハウがあるのだろうか。

そしてこの推進のために税金から何十億というカネを出して博報堂に宣伝させる。
ワル知恵はいくらでもある。

この動画で池田氏が面白い話をしている。

引用

そうですね、広告と言えば数年前から、
温暖化問題でも、広告宣伝というのをかなり役所が使うようになってきていていまして、
皆さんも覚えていらっしゃると思うんですが、
暑い時に「クールビズ」というのが流行りましたよね。
その「クールビズ」を普及させて、温室効果ガスを、節電しよう、みたいな動きの時に、
やはり、博報堂に毎年40億円の委託費が、
しかも随意契約で環境省から流れていたという事実がありました。
でもそれだけのお金があったらば、
もっと、代替エネルギーの開発だとか普及に直接的にお金を使った方が良かったんではないかと思うんですけど、
今回も同様に、博報堂に23年度の予算で、ほぼ9億円。
除染と、広域処理のためにお金が使われていまして、
それは缶バッチですね、よく子どもが付けている缶のバッチとか、
PRのためのチラシ、新聞広告、テレビコマーシャル、といったようなものに使われています。

なおかつ、また、24年度の予算として、
15億円も広域処理のために使おうとしていまして、
これからそれは、来年度に執行されると思います。

引用終わり

クールビズ騒ぎも原発推進の一環だった。
洗脳に税金が使われたわけだ。

消費税上げて今度は有害な広域処理の宣伝に使うって?
阻止したいものだ。

ガレキ広域処理6つのウソ


BBC「メルトダウンの内側」

2012-04-09 01:00:00 | エネルギー
原発事故直後の危機状態のドキュメンタリー。
緊張の連続だ。
未だに事態は収束とは程遠い。
たかだか発電するだけために、地震の多い日本で原発事故のリスクは価値がある?
コスト安くないし。

【Part1】「メルトダウンの内側」日本語字幕付き/"Inside the Meltdown"1/4


【Part2】「メルトダウンの内側」日本語字幕付き/"Inside the Meltdown"2/4


【Part3】「メルトダウンの内側」日本語字幕付き/"Inside the Meltdown"3/4


保安院がSPEEDIのデータを公表しなかったので、避難民が被曝。
外務省を通じて米軍には情報提供されたんだっけ。
誰が税金を払っているのか分かっていないらしい。

【Part4】「メルトダウンの内側」日本語字幕付き/"Inside the Meltdown"4/4







長崎は今日も雨だった(魚市場に行ってきたとよ)

2012-03-07 01:00:00 | エネルギー

羽田から2時間弱。長崎空港到着。


大村湾を突っ切って時津へ。
エアポート・ライナーちっちゃ。
お客いないし。

リアス式で海岸線の総延長が北海道に次ぐという長崎。
水上ショートカットは有り難い。

宿泊先は魚市場に割合近い時津のビジネスホテル。
4500円て、安くね。


高校の修学旅行以来44年ぶりの長崎は今日も雨だった。
出島史跡。


新地中華街。


坂の街長崎。
道路の80%は坂道。
自転車に乗る酔狂者はまず見掛けない。

オランダ坂。
登ると活水女子大。
その先には海星高校。
怪物サッシーとして甲子園を沸かせた、酒井圭一投手を覚えてますか?
今でもヤクルトのスカウトをしているのかな。


広大なグラバー亭から臨む長崎ドック。
戦艦武蔵はここで造られた。

グラバーは麒麟ビールのオーナーでもあった。
ロゴは彼の推奨によるものと。
昔の三越の三本線や資生堂の花椿ロゴもも長崎での異国文化からきているらしい。
最先端の街だった。


夕方、私を長崎に連れてきてくれた(というか勝手に付いてきたんだが)和味りんの芳賀板長(右から二人目)たちに合流。
右端は長崎港まる井商店、近海地物のスペシャリスト石田さん。
石田さんは暇なときは魚類図鑑を見ているという魚フェチ(笑)。
と奥様方。


鍛冶屋町の寿司屋さん「あかぎ」のご主人赤城徳亮さん。
魚は特級、人柄は超特級。
旨かあ。居心地よかあ。
話は弾み日本酒は蒸発する。
そういえばこの後にもう一軒おでん屋さんに行って飲み直したような。


ホテルにチェックインして就寝した(らしい)。
途端にモーニング・コール。
な、何が起こったんだ。
午前2時。
そうだ、魚市場に行くんだった。
3時には戦闘モードの芳賀さん。


漁船から続々と魚が荷揚げさる。
まずまず以上の漁だったようだ。


たくさん揚がったクエの中からこの子に惚れた。
九州ではアラと言うらしいこのハタ科の魚。
シャブシャブでも刺身でも最高。
芳賀さんの好きな食材だ。


5時の競りを前に緊張感が高まる。
直前作戦会議中の石田さんと芳賀さん。


たった1本の水揚げだったシロアマダイ。
「行って下さい」と芳賀さん。
見事落札。
先ほどのクエも。


サワラも良いのが買えた。


競りの様子。


中国船も入っている。
ボロッ。
魚市場の朝は忙しい。
競った魚を買いに来る料理屋や魚屋さん。
その傍らではどんどんと魚の下処理をするスペシャリスト。
額からの〆め方は独特とか。
発泡スチロールの箱に魚を詰め、氷をスコップで入れて荷造り。
全国のお客さんに発送。
素晴らし手際の良さだ。


芳賀さんの魚は午後3時に新宿のお店に到着する。
石田さんが特別手配で私のために完全加工してくれた大紋ハタとサザエの刺身も自宅に届くはずだ。
今夜(月曜日)の営業のために東京に向かう芳賀夫妻と別れ市内観光の続き。
路面電車がとても便利。
チンチン電車に毛が生えた(コラ)。


オランダお稲がパパのシーちゃんと住んでいたのはこの博物館の隣。
丘みつ子さんか。
懐かしいね。
この辺りは坂で小川が流れ、とても雰囲気が良い。


ハンパ無い数の石段を登った先の亀山社中跡。
ニッポンの夜明けぜよ。
龍馬は土佐人だが、フクヤマ君はご当地長崎が生んだ大スターだ。

写真はブレまくりのニセ龍馬。


スペクタクル・ブリッジ


いよいよ旅の最後。
ここに近づくにつれ緊張感が高まる。
グラウンド・ゼロ。
この慰霊碑が見えた途端に涙が溢れ出た。

小倉に投下される予定だったプルトニウム爆弾は、悪天候の中一瞬の雲の途切れに見えたこの上空から投下された。
レーダーで500メートル上空で爆発。
155000人が犠牲になった。
被曝されたボランティアの方に詳しい解説をしていただく。
言葉もありません。

願わくばこの立派な施設を無料開放し、各国語のガイドを置いていただけないだろうか。