これが私の生きる道

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鈴木先生・2

2011年07月20日 20時49分25秒 | 芸能・テレビ
このドラマにふれるのは早2回目で
この先また話したくなりそうなので「・2」にしました。
学園ドラマの体裁をとっているけど
その枠に収まらない人間ドラマとして
見逃せないものがあります。

昔ならともかく今の時代、
先生たちが井戸端会議するのが喫煙しながら
っていうだけで
下手したら視聴者からお叱りを受けそうなのに
果敢に挑戦してくるのなんかみても
そこらの学園ものとは一線を画しているのは分かります。

とにかく今までの学園ものではタブーされてきた領域に
踏み込んできているところが
ドラマ的に素晴らしい点で
例えば鈴木先生が教え子に癒されたいと
妄想するシーンとかは絶対御法度だったし
でも現実でも絶対あることだと思うんですよね。
ただテレビの限界で頭をなでてもらうとか
お風呂に一緒に入っているとか
そのレベルの妄想で止まっていて
男性ならばもっと先のレベルの妄想をするのが
普通かなぁって感じます。

前回の放送では、先生の人気投票を生徒が行うって話で
それ自体は今までのドラマでもあったかと思うのですが
不人気の先生も公表するという掟破りをして
そのワースト1になったぐっさん演じる山崎先生が
生徒にキレて学校を辞職するという
すごい内容になっています。

このキレ方もひどく人間的で
生徒を教育するといった意識は全くなく
ただ怒りに任せて怒るばかりで
終いには止めに入った鈴木先生に
「全部がお前が仕組んだのか」と
彼に人気があること(鈴木先生は人気投票ベスト1)を妬んで
当たり散らす始末で、かなりうけました。

学園ドラマの先生ってものすごく真面目か
それか破天荒かどちらばかりで
リアル感がないというか
聖氏君人なわけがないんですよね。
自分の学生時代を振り返っても
自分のことしか考えていない人や
口答えしたことにキレて女生徒に往復ビンタする男性教諭、
遠足のときに、他の先生と意見が合わなくて
ふてくされている人など
今思えばとんでもない先生はたくさんいました。

またこの人気投票を行ったのが生徒会の女の子なんですが
そのきっかけが、山崎先生が自分の親友の女の子に
やさしくする(やたら触ったりする)のが嫌で
嫌がらせの為に行ったのですが
その親友の女の子は山崎先生にやさしくされるのは
嫌がってなくてむしろ嬉しかったほどで
逆に余計なことしないでよ、と言われて
友情にひびが入るというのもありそうな話で
ストーリーで一方的ではなくて多面的なんですよね。

それにキャスティングも素晴らしくて
どちらかというと好感度の高いイメージのあるぐっさんに
この役をやらせたというのがセンスあるし
それを見事に演じてみせたぐっさんにも拍手です。
鈴木先生の彼女役の臼田あさみは
はじめはもっとおとなしめの人の方が適役かなぁって思っていたんですが
前回放送分をみて中々適役かなぁと思い直しました。

それは今までは鈴木先生の話をよく聞いて
お淑やかな好人物に描かれていたのですが
それが豹変して気分障害みたいのに罹り
デートをしていても突然帰りだしたり
電話しても出なかったりと精神が安定しない人物像らしく
そういう場面だとぴったりハマるんですよね、不思議と。
なんかプライベートでもこういうことしそうみたいな感じで、
そこまで計算してキャスティングしていたとしたら
相当すごいなぁ、この制作陣は。

鈴木先生が目をかけている小川蘇美役の子も
最初はヒロインにしてはそんなに可愛くないなぁと思っていましたが
回を重ねるごとに不思議な色気が増してきて
鈴木先生の気持ちにより共感できるようになりました。
今後は桃井先生役の田畑智子も
このまま常識人的な存在で終わるはずがないと
秘かに期待しています。

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