夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

15年間の歴史

2009-11-18 07:04:09 | つれづれなるままに
 私と家内が起こした通所施設「生活リズムセンターノーム」は、1994年4月に岩木山の嶽温泉の一角の旧僻地保育所からのスタートだった。
 12人の高齢ボランティアさんたちと、5,6人の障がい児者で4年4ヶ月間を過ごした。3年間は大勢の皆さんが私たちの試みに強い支援をしてくださったことを肌でも感じられた。しかし4年目に入ると、本当にノームの先行きは大丈夫なのだろうかという空気が漂い始め、いつまでも応援はできないという人たちもいた。きっとノームは法人化などできやしないという声も、あったとあとで聞いた。
 私たちはそれでも希望は失わなかった。それはそこに支えるべき人たちがいたことである。年間1800人の延べ利用人員が「心身障がい児学童保育」の声であった。嶽温泉から町の中心部に、その子どもたちの声に誘われて降りることになったのだ。2000年3月に法人が認可され、そして2001年1月に施設が完成した。私たちの理念は「地域でのふつうの暮らしをサポート」することであった。
 11月28日、29日と社会福祉法人 抱民舎の文化祭が、弘前市展示館で開催される。来年があうんの10周年でもあり、十年間をたどる写真展示も企画しようということになった。あちこちから古い歴史の写真を引き出すと、当時の懐かしい顔がそこにあった。15年という歴史は時間という流れの速さばかりではなく、そこに暮らしがあったことや、関わりあった多くの人々の顔が映し出されていた。「であいの家・・・」というネーミングはまさにここにあったのだと今更ながら納得していた。

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