夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

千畳敷 民宿「田中屋」

2012-05-09 06:42:39 | 旅たび食べある記
5月5日(土)

 岩木山の湯段温泉で鉄分の湯船に浸り、ポカポカの身体で岩木山を西側に下った。まだまだお山の裏側は春の始まりで、残雪も結構ある。そのためか新緑と山桜の濃いピンク色、そしてソメイヨシノも満開で目を楽しませてくれる。
 強風雨の中の日本海は波頭が高く、雪代が日本海に注いでいるためか茶色く濁っていた。鰺ヶ沢の町はバイパスが出来ており、深浦方向に行く場合は町中を通ることもなくなった。鰺ヶ沢町、深浦町にも風力発電のプロペラが南紀か姿が見えるのだが、鰺ヶ沢のプロペラはどういうわけなのか回っていなかった。二台の車に分乗していた私たちは、約1時間で弘前からちょうど60キロメートルの距離にある千畳敷に着いた。
         

 予定の時間の1時間も早く到着したのだが、田中屋さんの店の中から押し花のインストラクターで活躍している陽子先生がいつもの笑顔で迎えてくれた。
 千畳敷海岸はJR千畳敷駅(写真)の直ぐ側にあって、民宿が3軒ほど向かい合っている。能代までの海岸線は「夕日海岸」とも呼ばれ、近年は「夕陽海岸マラソン」なども毎年9月頃に開催されている。

 私たちは2階の2部屋に通され、1時間ほど海の見える広間で椅子に腰掛けお茶を頂いた。千畳敷海岸がこの窓から一望でき、私たち以外宿泊者もないので快適な時間を過ごしていた。昨日まではさすがに連休ということもあり、宿泊者がごった返していたというから、私達は案外運が良かったのかもしれない。
 5時30分に夕ご飯の支度ができたと言われ、階下の夕陽が沈む海の見える場所に案内された。それまでの雨模様の空が急に明るくなったと思うと、夕陽が姿を表して私達を歓迎してくれた。


 民宿の良さはなんといっても家族的な雰囲気の中で、気楽なスタイルと心で過ごせることではないだろうか。そういう意味ではこの田中屋さんの名物女将はその雰囲気を強烈に演出していた。昔は相当な美人だったことが、陽子先生を見れば推察できる。

 この民宿には驚くほどたくさんの有名人が宿泊していて、最近では韓国の国会議員で大手の車メーカー「現代(ヒュンダイ)」社長や、高橋英樹、愛川欽也、星野哲郎など数しれないらしい。現代の社長さんの依頼されるままに書いたという書はまさに、相当な腕前で宝物にすると額に収められている大作だった。

 夕食は次から次と海ならではの料理が並べられ、目だけでも満腹になるほどだった。
 翌朝は朝日が昇り、海岸を散歩した。


 潮吹きと呼ばれる千畳敷の岩場で、自然が創りだしたムーブメントを楽しんだ。
 田中屋さんの朝食は、抱負なメニューでこれもまた圧巻である。
 2日間樂しく語り合った友人夫妻と、「また来年」と握手して風合瀬の道の駅で見送り別れた。それまで何とか保っていた空から、また大粒な雨がふりだした。

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