夢発電所

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苦難は幸せの入り口

2010-03-30 06:55:00 | 私と福祉とであいの旅
 「苦難は幸せの入り口である」

 目の前にある目に見えない壁のように視界をさえぎっている、これが氷壁のような人生の苦難である。自分には無理だと思うことがあるかもしれない。でも必ず願えばかなうのである。必ずや解決策はあるので、大きく息をまず吸い込むことである。そして少しその壁の前で瞑目することである。こころを静かにして、自分の向かいたい道筋を考えることである。自分の到達したい頂点をイメージすることである。時間はかかっても、必ずやその頂に立つのだと念じるのである。その壁の全容を知るのである。周辺を歩き回るのである。観察するのである。記録するのである。押したり引いたりしながら、まずは触れるのである。その壁の特徴を整理分析するのである。その壁を登るのに必要な道具と、助っ人の数をイメージするのである。そして登攀ルートの設計図を作るのである。その壁を登ったことがあるという経験者がもしもいたのなら、その人に会ってみるのである。その人に会えたなら、お話を聞いてみるのである。その壁によじ登るのに必要な体力をつけるのである。その壁を登りきるまでに必要な装備を蓄えるのである。共に苦難を超えるのに共感する人々と、つながるのである。その人々の良い点を見出すのである。その人々の自分には持ち合わせない魅力を引き出すのである。それから役割分担するのである。登攀プランを立てるのである。
 その壁よりもはるかに低いが、似ている山を探すのである。その山よりも高いが、上りやすい山を探すのである。その山の高さに近くて、特徴の違う山を探すのである。そしてそれらを順に登るのである。すると、登攀技術や知識、経験が備わるのである。自分よりも経験者をそこには同伴するのである。こうして時間をかけて、初めて眼前の壁の登攀を実行するその時が訪れるのである。
 壁を登りつめるときは、決して急がないことである。その時々を楽しむことである。共に登る人々と語ることである。笑うことである。休むことである。深呼吸を何度もすることである。景観を良く見ることである。イメージしたものとの相似点を確認することである。計算したものとの誤差を確認することである。天候が急変してどうしても登攀が危ぶまれるときは、いったん引き返すことである。そして同じことの繰り返しである。
 それまでに培った筋力や経験や、信頼関係を築いた人々との関係がこの登攀を助けるだろう。思いのほか自分の登攀ペースと、共に登る人たちのペースを観察するのである。その人々の体調を知るのである。その人々の心に思いを寄せるのである。そして辛いのは一人ではないことを告げるのである。
 こうしてようやく私たちは頂の上に立つことができるのである。
 お互いの苦労をいたわりあうのである。それぞれの功績を称えあうのである。
 私たち当反射だけに許されるその時。その時でなければ感じ得ない幸福感に包まれるだろう。喜びは泉のように内側からあふれかえるのである。こうして私たちの壁は眼前から消えるのである。人生とは繰り返しなのだということを学ぶだろう。友や支援者、同伴者の存在の大切さをその時初めて再確認できるのである。自分が活かされていることに感謝をするのである。

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