夢発電所

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DVD「わたしとあなた」その2 伊達市・野ぶどう

2010-09-25 07:10:50 | 私と福祉とであいの旅
 私たち社会福祉法人 抱民舎施設整備検討委員会で、3年前に訪問したケアホーム「野ぶどう」(2006年開設)は、北海道の重度重複障害の人たちのそれまでにはなかった新たな生活の場です。
 伊達市には「太陽の園」という日本で最初のコロニーがありました。道内の障害者が400人以上入所していました。そして現在はノーマライゼーション思想を背景にして、このコロニーでの生活ではなく市民としての暮らしができるように、100軒を越すグループホームに入居をし、企業や通所施設で働いているそうです。そこに至るまでスタッフや親たちの長い苦労があったことだろうと思います。2002年親の一人から「伊達市のノーマライゼーションは本物ですか?私たちの子供が養護学校を卒業しても通う場もなければ住まい(グループホームもない」と訴えられたそうです。
 私が旧岩木町の社会福祉計画を立てる時(1998年ごろ)に町の関係者と共に、「太陽の園」訪問したことを今新たに思い起こしています。あの頃は小林所長と大垣寮長さんの両輪が強い情熱を持って、「入所施設から地域へ」という運動を展開していた時期です。

 グループホーム「野ぶどう」は2006年に「伊達肢体不自由者父母の会」の熱い運動をきっかけに、北海道庁、伊達市行政が支援し、北海道では初めての重度重複障害者が利用できるグループホームとして誕生しました。10人の入居者に対してマンツーマンの手厚い支援を利用して暮らしていました。
 私たちが訪問したとき、訪問看護など看護師さんの派遣や、PTさんの派遣もされていました。一番驚いたのは、行政の圧倒的な支援体制でした。総工費7000万円もかけて立てられたというグループホームは、私たちにとっては雲の上の世界でもあったように感じています。

 DVDの中には利用者への尊厳がきちんと守られ感じさせられる、一人の若い支援者のケアがありました。そして保護者の方々と支援者の信頼関係がそこに展開していることにうらやましさも感じています。
 余暇支援としてのスキー場でのソリ遊びの様子なども、今後の私たち生活介護「であいの家あうん」での課題でもありそうです。
 
 

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