夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

弘前大学特別講座・最終講義

2012-02-04 17:19:00 | チームオール弘前
2月3日(金)PM4:00~PM5:30

「災害ボランティアの17年を考える」と題して、大阪大学大学院 人間科学研究科の渥美教授が最終講義を行った。先生は西宮市出身で、自らのご自宅も被災されたということである。
 渥美先生の講義で私が一番インパクトを受けたものは、災害ボランティアの二極化ということである。
 一つ目のグループは「秩序を求めるもの」で、2つ目が被災者に寄り添うというものである。

 私自身も頭の中でこうあるべきだという思いは、どちらかと言えば一つ目のドライブにあったような気がしている。鳥瞰図が欲しいとか、集会でネットワークを組むべきとか、ネットで数を把握したいや、コーディネートが必要などである。

 2つ目はあくまでも被災者を中心においてただそばにいるとか、足湯をして気持ちよくなってもらうなど何でも相手に合わせて対応支援する被災者を孤立させないというグループである。
 一年間の野田村への継続的な訪問活動を通じて、自分自身もその考え方は大きく変わりつつある。具体的には何かをやってあげなければならないという視点ではなく、あくまでも主体者である住民のそばでやってほしいという肥があったら動こうという姿勢がそれである。私たちが意図的に動くことで、ある意味では住民の主体性を奪っていくことにもつながっていくのである。人間と人間という対等性を重視した関係づくりこそが大切な視点なのだと思い始めている。

 3月11日で災害発生から丸一年が経ち、災害ボランティアの活動はどうなっていくのか・・・。どうして行くべきなのかについては、3月9日にボランティアセンターの李教授が総括集会を行うとお話されていた。チームオール弘前の今後については、現段階ではなんにも決まっていない。阪神・淡路大震災では、1年間で活動が終了したという。そしてボランティアの中では、個別に親しくなった人たちが交流して行く形が考えられるということである。

 東日本大震災の復興が進んでいるが、今また災害は様々な形で地球上では起きているのである。その事象を私たち自身の感性が傍観者的になっているか、思いを寄せようとするのかが問われなければならないのである。東北を始めとする豪雪の事象は、そのもうひとつの形でもある。限界集落を始めとする高齢者世帯の孤立を、講義の後の渥美教授との話の中でもそれは伺われた。
 来週から私は目前の救援を待つ人々に対して、行動を起こすための仕掛けを急がなければならない。

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