夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

軟白法

2007-07-19 06:12:01 | 岩木山麓 しらとり農場日記
 きょうは朝から曇りがちのスタート。気温は低めで肌寒かった。私はいつもは半袖姿が多いのだが、きょうはなんだか長袖になっていた。
 しらとり農場ではウーファーはアサヤン一人で、ウインターもゲッカルもあうんでバイトを行なっている。
 オーナーから、きょうは草刈だと言われて、稲刈り用の鎌と左手には軍手をつけた。稲刈り用の刃先は、のこぎり状になっているので、素手では作業中に怪我をすることが多いのだ。最初に向かったのはセロリの畑で、オーナーが「きょうは草を刈ってそれを野菜の周囲に敷き詰める「軟白法」を行います」といってそのやり方を示した。地表の土が草で覆われることによって乾燥を防ぎ、水を蓄えることや、やがてこの草が土に返ると酸素がたっぷりの豊かな土になるのだという。この農場に来てから本当に価値観が換わることが多かった。それはいままで草は邪魔な存在だと思っていたのが、野菜を健康に育てるためになくてはならないものになったからだろう。特に水分を必要とする野菜にとっては、草を引き抜くよりはこうして草を刈り取って根は残し、野菜の根の回りを中心に敷き詰めることによって、野菜の根の保湿性が良くなるのだ。だからしらとり農場では定植後よほどでない限り一切水をやらない。この話を聞いていて、草もノーマライゼーションも同じだと思った。存在するものに無駄なものが居ないという価値観でもある。「障害者を排除する社会は脆くて弱い社会」という考え方を思う時、この草も同じだよなあと思った。
 その後キュウリの根元に藁堆肥を敷き詰めて行った。藁の堆肥は土に直ぐ戻るし、こうして敷き詰めると肥料にもなり保湿性も補完できる。作業が終えた後昼食になったが、手を洗う時に藁堆肥の液でなんだか手がつるつるすべすべになっていた。
 お昼はズッキーニやナスなどの夏野菜の入ったりんごカレーだった。美味しくてお代わりをしてしまった。
 お昼休みにあうんの畑の様子を見に行った。生育状態は順調で良いのだが、ジャガイモ畑の土が肥えすぎていたのか、オーナーが言って居たように、茎が伸びすぎて左右に倒れかかっていた。
「土地が肥えすぎているんだろう。でもこのまま様子を見るしかない。光合成をこれからいつまで続けられるか。枯れ始めるとそこで、光合成は終わって、澱粉がうまく作れないであまり美味しくないジャガイモになる可能性もある」とオーナーが言った。
 今やあうんの畑はちょうど花が満開なのだ。かぼちゃもスッキーニも黄色い花が咲き、キュウリやズッキーニは大きく実を付け出していた。二度目に蒔いた「毛豆」は二枚葉が出揃って成長していたので、土寄せをした。トマトやピーマンも順調に経緯している。
 午後から再び草刈をして、午後3時にはその作業を終えた。
 しらとり農場のトピックニュースは子牛が手に入ったことだろう。「ジャージー牛」だということで、ホルスタイン種より一回り小さいらしい。牛が1万5千円で買えるという夢をオーナー夫人が見て、オーナーにその夢の話をした後、「直ぐに電話して」ということになり、その結果即決したらしい。なんともすごい夢だなと思う。しかし、農場にはまだその牛小屋はないのだから、これからその小屋の準備が急がれることだろう。夢は叶うものにしなければならないと、この出来事でもそう思ったことだ。鶏や牛が農場にそろって、あうんメンバーの活躍場面がまた目に見えるようだった。

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