夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

研修の振り返りの中で

2014-03-20 06:44:29 | つれづれなるままに
3月20日(木)

 今回の研修は久しぶりに自分が望んだ研修会であり、若手に聞かせたかったという印象が強いのです。
 「重症心身障害の方とその家族の思いを過去と将来に向けてインタビューで確認する」という手法も、意向調査として今後の参考になることです。

 重症心身障害(児)者は、その障害の重さから言葉を使ってのコミュニケーションは制約が多いことです。そのために家族や支援スタッフは、長年寄り添いながら、その意思確認を目の輝きや、身体の微細な動きや手の握る強さ、表情、発声などの抑揚の強さで判断することが多いことは私も娘達に感じてきました。
 確信を持ってそうだと断じることは出来ないながらも、そういう全体の観察で、ああ今この人は喜んでいるんだなと感じたりすることができるのです。

 シンポジウムのシンポジストもユニークな発言者が揃っていて、歯に衣を着せない表現はまさにストレートな発信力を感じていました。
 西宮・青葉園の清水氏の表現は非常に個性的で、超高齢社会が重症心身障害者の世界にも及んできたことの驚きと、そういう中で初めて一般の高齢者に対する重心の人たちのリーダーシップが活きようとしていると発言していました。
「年をとってから寝たきりになったり、言葉が言えなくなった、認知症になったとオロオロするな。重心の方々は生まれた時から寝たきりでありながらも必死に生きてきている。更には地域の隣人たちをサポーターとして味方につけて、地域社会をムーブメントさせている。重心の人たちこそが地域福祉のリーダーとして、その生き方や姿勢をみんなが学べば、本当の仕合せとは何かが見えてくる」と言わんばかりの表現でした。

 一方が一方的に何かをしてあげる関係でなく、お互いがその生き方の中で学び合い、自分らしさで支えあうという関係は、重度障害とか生活困窮者とか、こどもとかいう括りを超えたほうが面白い空間ができるという発想法で、来年度「共生の館」を建てると言われていました。さすがに「青い芝の会」を背景にして、障害者福祉が進んできた地域の方だなと共感していました。

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