3月6日(木)
目覚めると細かな雪がしきりに舞っている。寒い朝だ。これから彼岸まで温かさと寒さを繰り返しながら、まるで揺り返しの波のように春に近づいているかのようだ。
昨夜娘の不幸なことがあり、ケアホームに夫婦で急いだ。
何も言えない娘ではあるが幸いにもその表情は明るく、私たちの顔を見て「だいじょうぶよ」と言っているかのようだった。
帰途、家内と私はそれぞれに心のなかで言葉が重たすぎて、何にも語れないままに就寝した。
「どうすれば?」とか「なんで?」という言葉のリフレインが、延々とこの雪のように続いている。娘は人を恨むようなことがないだけに、我々夫婦は自分でもいつ剥くかもわからない牙を必死で抑えこんでいる。
予感というものはあるもので、振り返るとその一コマ一コマがコラージュのように再現される。しかしその時点では、何にも動けない自分がいるだけだ。
こうして繰り返す災難は、いつも娘が身をもって次の災難の防波堤となっている気がしている。
きょうも私は昨日の続きの、セイフティマネジメントのシナリオを更新しなければならない。次の悲劇をなくするために・・・。
目覚めると細かな雪がしきりに舞っている。寒い朝だ。これから彼岸まで温かさと寒さを繰り返しながら、まるで揺り返しの波のように春に近づいているかのようだ。
昨夜娘の不幸なことがあり、ケアホームに夫婦で急いだ。
何も言えない娘ではあるが幸いにもその表情は明るく、私たちの顔を見て「だいじょうぶよ」と言っているかのようだった。
帰途、家内と私はそれぞれに心のなかで言葉が重たすぎて、何にも語れないままに就寝した。
「どうすれば?」とか「なんで?」という言葉のリフレインが、延々とこの雪のように続いている。娘は人を恨むようなことがないだけに、我々夫婦は自分でもいつ剥くかもわからない牙を必死で抑えこんでいる。
予感というものはあるもので、振り返るとその一コマ一コマがコラージュのように再現される。しかしその時点では、何にも動けない自分がいるだけだ。
こうして繰り返す災難は、いつも娘が身をもって次の災難の防波堤となっている気がしている。
きょうも私は昨日の続きの、セイフティマネジメントのシナリオを更新しなければならない。次の悲劇をなくするために・・・。