夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

~ホップ・ステップ・ジャンプ~飛翔

2012-10-05 06:25:22 | 私と福祉とであいの旅
10月5日(金)

 標題の「ホップ・ステップ・ジャンプ」は三段跳びの時に用いる言葉ではあるが、わが法人の三題噺によく私は使用している。

 パン工房「ゆいまある」(就労継続支援B型)がスタートする前に、障害者自立支援法の事業移行が求められた。いわゆる旧法(知的障害者福祉法)上の旧体系施設から新体系施設への移行を25年3月までに終了しなければならないことになった。わが法人は既にパンでのB型移行を決めていたことから、5年前に移行を済ませるために動いた。それは県の新体系移行の準備金として基盤整備事業の費用20,000,000円を申請することだった。しかし私達がそれを行うためには土地、建物、資金の3本がなければならなかった。
 結局これまで付き合いのあった銀行に、融資をお願いして見ることにしたのだ。それまでの店舗はバイパスの反対側にあるために、旧道(バス通り)は人通りが少ない上に、目立たないことから、パンは美味いと評判は得ていたが売上が低迷していた。
 そこで旧JA支所がバイパスと求道の合流地点にあり、その店舗を取得して県の補助金をいただくことで計画を進めたのだ。
 しかし銀行側としては20,000,00円を配送ですかとかしてくれるわけではない。担保物件はありますか?ということが最初の壁である。社会福祉法人が施設の不動産を担保にしてはいけないことになっている以上、希望は絶たれるかと言う寸前まで行った。当時の支店長さんが私のこれまでの法人の歩んできた歴史とこれまでの実績、今後の方向性として厚生労働省が進めている方策(制度)と我々の進む方向は一致していることによる将来性を熱を入れて説いた。
 このことがあって初めて銀行側がわが法人の将来性を担保に16,000,000円を貸してくれることが決まった。JA側への交渉も土地建物合わせて16,000,000で売ってくれることが決まったのである。そして件の県が基盤整備事業補助金交付を決めてくれた。これが三段跳び伝説である。
 そして今回はまたそれに近いというのか、それを超えたといえるのかもしれないお話。
 小学ではあるが社会福祉法人 抱民舎にエールを送ってくれる団体が2団体寄付金を申込をしてくれた先週、そして昨日は県から基盤整備事業(10分の10補助)が採択内示の通知が来たのである。
 生活介護「であいの家あうん」の生産活動をしているグループ(広汎性発達障害のメンバー等14名)の作業棟増築計画である。申請までに2週間を切っていたので、担当のH課長は苦しんだかもしれない。図面を書いていただく設計屋さんも、これまでのわが法人の経過を長年理解してくれている方である。市の意見書を書いていただいて、ようやく県への提出が間に合ったのである。
 しかし、以前に一度頂いていることもあり、優先順位からは遠いと思われた。それがこの内実裡である。思わずH課長は狐に化かされたような表情で、「ウッソー?!」とのたまう始末。
 来年度からの新事業がこうして決まったのである。
 まだまだ私達が準備しなければならない仕事が山積みである。重度障害のメンバーに月3,000円の賃金を14名に支払うことをまず最初の目標に掲げているのである。しかし私は目標が決まってさえ入れば、どんなことでも怖いものはないと思っている。如何にチームが一丸となって役割を果たすかということが大切なのである。
 目標を明確に持つこと。これが私達の法人のこれまでの実績につながっているのである。恐れることはない、社会的なマイナス評価こそ、わが法人のプラスステップの前段のである。ピンチの後のチャンスを私たちはものにして今日はある。