NPO法人土と風の舎

埼玉県川越市を拠点に『人と自然と地域をつなぐ』を合言葉に、園芸福祉活動をしています。

づっか農園 その1

2017-08-25 21:17:17 | 畑をみんなで楽しもう
今日は土と風の舎15周年スペシャル見学会。小川町で不耕起栽培をされている農家さん、バイオガスプラント、寄居町の埼玉県環境整備センター、彩の国資源循環工場を見学してきました。何回かにわたり、その様子をご紹介します。
まずは、づっか農園。
小川町農産物直売所から車で数分のところにづっか農園はあります。園主の金塚竜さんはこの地で不耕起栽培を始めて15年以上になります。不耕起栽培の極意を昨年の有機農法勉強会で教えて頂きましたが、今回は実際に見せて貰おうと、こえどファームのメンバー18名でやってきました。
畑に着いて、いきなり目に飛び込んできたのが鈴成のミニトマト。隣には青々としたピーマンや生き生きとしたインゲン。そしてなによりも元気な草。



この畑は連作をしているのに、連作障害もほとんどないそうです。
どうして連作障害がでないの?どうしてこの時期にこんなに作物が元気なの?
話によれば、海のミネラルをたっぷり含んだ海藻の肥料をあげているとのこと。
海藻の肥料? 海水に含まれるミネラルは70種類とも90種類とも言われ、そのほとんどが海藻にも含まれているそうです。さらにアミノ酸や微生物を増やす多糖類も含まれている海藻は、
①土壌微生物を増やして土をふかふかにする効果
②連作障害や土壌障害を予防・軽減する効果
③作物の生育、糖度、食味、収量等をUPする効果
などがあるようです。どうりで作物が元気だったわけです。
調べてみると、海から採ってきた海藻をそのまま乾かし細かく刻んで畑に入れるだけでも効果があるとか。川越から海は遠いなー。

巨大化したミニひまわり

2017-08-18 21:14:05 | えとせとら
ミニひまわり(ミラクルビーム・アタリヤ農園)が巨大化し背丈が3mにまでになりました。

右から2つ目がミニひまわり。ほかの3つはど根性ひまわり7世。
ど根性ひまわりと一緒に植えたミニひまわりが、ど根性ひまわりの生命力に影響を受けたのかこんなに大きく育ってしまいました。

ど根性ひまわりが咲きました

2017-08-15 09:47:57 | えとせとら
ど根性ひまわりが咲きました。


東日本大震災の津波に負けず咲いた一本のひまわり。そのたくましい姿に勇気をもらった石巻のみなさんが、そのひまわりを「ど根性ひまわり」と名付けました。その命が年々受け継がれ今年で7世目となりました。

会員のKさんからど根性ひまわりの種を譲ってもらい、育て始めたのが6月初め。すくすくと成長し背丈はなんと3m30cmに。そしてついに花開きました。とても綺麗なひまわりです。この花から種をとり、来年はこえどファームで「ど根性ひまわり8世」を育ててみたいと思います。



鳴子うり(真桑瓜)

2017-08-13 10:49:55 | 畑をみんなで楽しもう
去年、伝統野菜勉強会で講師の大竹道茂さんから、たくさんの江戸・東京野菜の種を貰ったことは、以前ブログでも書いた。今年はその種を大事に、いやいやこえどファーム流で自由奔放に育てている。その一つに鳴子うりがあるが、いよいよ収穫時期が近づいてきた。

記録によると江戸幕府を開いた徳川家は、元和年間(1615-24)に美濃国(現在の岐阜県)真桑(まくわ)村から農民を呼び寄せ、新宿の鳴子と府中是政(これまさ)村(現在の府中市)に幕府御用畑を設け、真桑瓜を栽培させた。元禄11年(1698)に新宿に宿場が開かれたこともあり、宿泊客目当てに栽培は次第に盛んとなり、鳴子で育てられたことから「鳴子ウリ」と呼ばれ、明治にいたるまで特産地として栄えた。当時の鳴子ウリは長さ10cmほど、太さは直径5~6cmで、へたのある元より末のほうが少し大きな小型瓜。外観は緑色で表面に細く濃緑のすじがあり、熟すと甘い香りとともに黄色に色づく。果肉は緑色で甘味に富み、甘いものの少なかった江戸時代、水菓子として貴重な果物だったそうだ。(JA東京中央会のHPより引用)

ところで、なぜ川越で真桑瓜なのか? 川越の地誌「武蔵三芳野名勝図会」(享和1年(1801年)稿)には、川越の産物のとして、索麵の次に甜瓜(金真桑・銀真桑)が挙げられている。川越でも江戸時代には真桑瓜が栽培されいたことが窺い知れるのである。と言うわけで、こえどファームでも当時に思いをはせ真桑瓜を栽培してきたのである。

11日には、試し穫りと称していくつか収穫してみた。早速、畑で食べてみたが、ほんのりした甘さでやさしい味のする真桑瓜だった。甘みの強い果物が多い現代ではビミョーな甘さだが、確かに甘いものの少なかった江戸時代には貴重な果物だったことだろう。メンバー曰く、「懐かしい味」だそうだ。調べてみると、完熟度はヘタが取れているかどうかで分かるようだ。普通は畑でヘタがとれているものから収穫するとある。本格的な収穫にはまだ少し早いようだ。





ハンガリー・ウォーターづくりに挑戦

2017-08-06 08:32:36 | 畑でハーブを育てよう
昨日8月5日は、畑でハーブを育てよう第4回。午前中に有志による畑作業、午後は南公民館に場所を移して講座を開催しました。まず午前中の畑作業では、草に埋もれたハーブ周りをみんなで草刈り。草の中から、綿やベルガモット、バジルなどが現れるたび歓声が上がります。夏の草の勢いに負けず、ハーブも元気に育っていました。そんな畑のローズマリーを使って、午後は蒸留で「ハンガリー・ウォーター」を作りました。「若返りの水」とも「王妃の水」とも言われていると聞いて、みんな興味津々。新しい公民館のIHヒーターでは銅の蒸留器が使えないというアクシデントはあったものの、なんとか蒸留に成功しました。途中、レモンユーカリを使った虫除けスプレーを作ったり、昨年畑で採れたケツメイシを使ってハブ茶を作ったり。盛りだくさんの夏の1日を満喫しました。(Y.S)



こちらが銅製の蒸留器
丸いポット部の中にローズマリーと水を入れ、下からコンロで熱します。
ネジ&はめ込み部は練った小麦粉で蒸気の漏れを塞ぎます。
熱せられた蒸気はくねくね曲がったグースネックパイプを通って、冷却層に送られます。


蒸留水を取り出しているところ
冷却層の中には水が循環していて、ここでパイプの中の蒸気が冷やされ蒸留水となります。

野菜づくりの基礎知識

2017-07-31 20:51:49 | えとせとら
7月28日(金)土と風の舎15周年スペシャル講演会が、ウエスタ川越で開かれました。テーマは「野菜づくりの基礎知識」、講師は練馬区の農業体験農園「緑と農の体験塾」の加藤義松さんでした。31名もの多数の参加でした。
私は、秋から家庭菜園を始めるつもりで、自分なりに本の情報で土作りが大切、PHなどは知っていましたが、講演で聞いた「旬の野菜をたべる」「野菜の味にこだわる」「種袋には情報がいっぱい」「水遣りの頻度は割り箸で調べる」などなど…すごく参考になりました。
野菜づくりの基本は…①よい土②効果的な肥料③菜園計画④病害虫対策⑤道具を使いこなす…らしい。野菜づくりをはじめた人で2割はおちこぼれるらしい。その中に入らないようにしたいですね。講演の最後に講師からお薦めのおいしい野菜の品種を教えていただきました。
小松菜:安藤早生
キャベツ:しずはま
大根:耐病総太り
カブ:白馬
(H.T)


ラベンダーのサシェ 畑でハーブを育てよう!第3回

2017-07-15 12:38:26 | 畑でハーブを育てよう
7月8日は梅雨明けしたかのような晴天で、気温もグングン上昇する中での講座となりました。畑で前回植付けをした苗が無事に成長しているかを観察してから作業開始です。勢いよくはびこる雑草を取り、たい肥を入れた後、きれいな花をつけることを願いながら千日紅の苗を植付けました。暑い中での作業後、スタッフお手製の冷たいしそジュースとどくだみ茶で渇いた喉を潤し、香りの良いラベンダークッキーも試食し、みなさん感激の様子でした。
後半はサシェづくりです。二色のフェルトに切り込みを入れて、市松模様に編み込みハート型の小袋をつくります。次にラベンダーやタイム、ペパーミント等のドライハーブに精油を数滴混ぜたものをお茶パックに詰め、小袋に入れてリボンを結んでかわいいサシェの出来上がりです。「今日は畑でも、ティータイムでも、クラフトでも香織いっぱいで幸せでした。」との感想をいただきました。(M.S)

キュウリとナスの干し野菜

2017-07-09 09:25:28 | 畑で遊ぼう こえどファームへようこそ
7月8日、「親子で畑で遊ぼう第4回」が開催されました。この日は、今年一番の暑さ! 朝から太陽がジリジリと照りつけ、真夏のようです。熱中症の危険度もとても高かったので、午後からのニンジンの種まきは中止。午前中にナスとミニトマトの収穫と手入れ、マリーゴールドの花がら摘み、お昼に特大キュウリの試食、オオクワガタの観察会をして1時には解散となりました。


ナスの追肥 固形の醗酵油かすを与えているところ


花がら摘み 咲き終わった花を摘むと次々と新しい花が咲きます。

お昼には特大サイズのキュウリ、通称”おばけきゅうり”をこえどファームの自家製味噌を付けて食べましたが、収穫が遅れたおばけナスやおばけキュウリは敬遠されがち。捨ててしまうのはもったいないので、こんな時は干し野菜にするのがベスト。太陽の光をたくさん浴びてできた干し野菜は旨みがギュッと凝縮され、甘みも増してとっても美味しいのです。
昨日収穫したキュウリとナスを早速干してみました。

左ナス 右キュウリ

【干しナスの作り方】
①ヘタを切り落とし、7~8mmの厚さに輪切りにする。
②アクが強いので3~5%の塩水に15分くらいつける。
③水気をきって、重ならないようにざるに並べて干す。
④時々、裏表をひっくり返す。
⑤3~4日干し、しっかり乾燥したら保存袋に入れて冷蔵庫で保管する。

【干しキュウリの作り方】
①種が気になる時は縦半分に切ってスプーンで種を取り出す。
②皮が硬いときはピーラーで筋むきする。
③厚さ7~8mmに半月切りにする。種や皮が気にならならない時はそのまま輪切りでOK。
④重ならないようにざるに並べて干す。
⑤時々、裏表をひっくり返す。
⑥2~3日干し、しっかり乾燥したら保存袋に入れて冷蔵庫で保管する。

埼玉の農業を支える技術

2017-07-04 20:56:08 | 畑をみんなで楽しもう
6月30日(金)の午後、『埼玉の農業を支える技術』をテーマに、今年度第2回目の県政出前講座がなぐわし公園ピコアで開催されました。当日は、天候不良にも係わらず前回同様多数の方が参加されました。前半は、「埼玉県農業技術研究センター」の研究開発と技術支援の説明がありました。なかでも、①病害虫防徐技術研究の天敵昆虫、有用微生物を利用した防除技術の開発、②鳥獣害防除研究のハクビシンやアライグマなどの中型動物を対応した「白楽くん」等について、現状にマッチした問題で興味深かったです。後半は、害虫防除等に防虫ネット、太陽熱土壌消毒等が有効であるとの説明がありました。防虫ネットの使用法で、ネットと作物が接触しないようにし、目の細かい防虫ネットの裾を土に埋め、トンネル被覆をする。また、太陽熱土壌消毒により雑草の発生が減る。・・・等々 大変有意義な講座になりました。(Y.Y)


畑でハーブを育てよう!第2回

2017-06-18 15:06:37 | 畑でハーブを育てよう
6月10日、畑でハーブを育てよう第2回『ハーブティー』講座が、梅雨入りしたにもかかわらず、晴天の下、実施されました。前半は、スタッフ、参加者みんなでハーブ畑の草刈り作業をしました。皆さんそれぞれの場所で手も口もいっぱい動かしながらの作業でした。作業の最後に畑に堆肥を混ぜながら地面をもう一度耕して、わたの花、ナスタチューム、マリーゴールドの苗を植え付け、大きく育ってくれることを願って、お水をいっぱいあげ、畑での作業を終えました。

後半は、講座担当者によるハーブについてのお話を聞きながら、美味しいハーブティーを頂きました。今回使ったのは、パイナップルミント、レモンバーム、ワイルドストロベリー、ブラックペパーミントの4種。カップに注いだ後にジャーマンカモミールの花を浮かべて出来上がりです。お茶を頂きながらのお話にいろんな質問が続き、楽しい時間があっという間に過ぎました。(N.K)



農山村バイオマスの利活用

2017-05-28 21:23:49 | 畑で遊ぼう こえどファームへようこそ
5月26日(金)の午後、今年度第1回目の県政出前講座がなぐわし公園ピコアで開催されました。当日は、一日中小雨の生憎の天気にも係わらず、18名が参加しました。テーマは『農山村バイオマスの利活用』です。バイオマス・・・・? 耳にした事は有るけれど、でも、正直『バイオマスとは?』と聞かれたら、明確には答えられない状態のまま講座に参加しました。講座の冒頭、『バイオマスとは、生物資源(bio)の量(masu)のことで動植物から生まれた再生可能な有機性資源のことです』との説明。バイオマスを資源として活用する事により、地球温暖化を防止するとともに製品やエネルギーとして、効果的な利用もできる・・・・・・。(ふむふむ)

講座の前半は、埼玉県でのバイオマスの利活用事例を含めての概要説明。資源循環において農業の果たす役割が大きい事を改めて再確認する内容でした。講座の後半は、『たい肥の生産と利用』についてで『販売しているたい肥の表示と着眼点』『たい肥の種類毎の性質』『小規模なたい肥のつくりかた』『たい肥化の基本6条件と目安』などと我々の最も身近で興味の有る内容で、質問も相次ぎ限られた時間を惜しみつつ終了しました。(T.K) 

初級園芸福祉士養成講座のご案内

2017-04-20 20:40:57 | 園芸福祉
定員まで余裕がありますので、締切りを9月27日まで延長いたします。

土と風の舎では、今秋、初級園芸福祉士養成講座を開催いたします。園芸福祉士はNPO法人日本園芸福祉普及協会が認定する資格で、現在全国に2,300名の初級園芸福祉士、300名の園芸福祉士がおり、
☆高齢者施設での園芸活動
☆障がい者施設での花や野菜づくり
☆保育園・幼稚園での食育・花育
☆農業での障害者就労支援
☆学校ファームでの野菜づくり
☆小中学校での総合学習
☆福祉市民農園での農業体験
☆地域の美化活動
☆休耕地を活用したコミュニティづくり
☆公園や公共施設の花壇管理
☆市町村の認知症予防講座
など様々な場所・分野で活躍しています。
この講座は園芸福祉にご興味のある方ならどなたでも受講できます。川越では初開催となりますので、多くの皆様のお申し込みをお待ちしています。

        開 催 概 要
前期講座   9月30日(土)13:00~17:00
        10月1日(日)10:00~17:00
後期講座   10月28日(土)10:00~16:00
         10月29日(日)9:30~17:00
会 場   ウェスタ川越3F研修室 川越市新宿町1-17-17
       実習:特別養護老人ホームぽぷらの樹
定 員   25名(先着順) 定員になり次第、申込みを締め切らせていただきます。
締 切   9月20日 27日まで延長いたします。
受講料   36,600円(実習材料費含む)
お問い合わせ・お申し込み   下記開催事務局へ直接お申込みください。
開催事務局 NPO法人土と風の舎 担当:渋谷
       〒350-1124 埼玉県川越市新宿町6-14-10
       TEL:049-248-9485 FAX:049-248-9486
       E-mail:tutitokaze@arion.ocn.ne.jp

開催案内・申込書


畑をみんなで楽しもう(春コース)参加者募集のお知らせ

2017-02-24 21:25:13 | 畑をみんなで楽しもう
4月より『畑をみんなで楽しもう!(春コース)2017』が始まります。農薬・化学肥料を使わず安全安心な野菜づくりを楽しむ農業体験講座です。四季折々の作業と収穫、料理などを一緒に楽しみましょう!

【日程】平成29年4月7日~平成29年9月29日 毎週金曜日 ※雨天中止

【時間】午前10時~午後3時 

【場所】埼玉県川越市下小坂(こえどファーム)

【定員】15名(先着順)

【参加費】3,000円

【持ち物】手袋、長靴、帽子、タオル、昼食、飲み物 (道具はすべて揃っていますので準備不要)

【申込み】
 ※川越市在住・在勤の方
  3月8日(水)午前10時から川越市南公民館で。(電話・FAX可)
  川越市南公民館 TEL049-243-0038 FAX049-240-1968
              川越市新宿町1-17-17(ウェスタ川越1F)
 ※川越市在住・在勤でない方
  3月8日(水)午前10時からメールで土と風の舎まで
  土と風の舎 E-mail tutitokaze@arion.ocn.ne.jp

【その他】
 有機農業勉強会、市民農園見学なども行います。

立春のハーブ畑

2017-02-08 20:48:17 | 畑でハーブを育てよう
前日が節分、この日は立春。天気予報では暖かくなりそうなことも言ってましたがまだまだ寒いこえどファームのハーブ畑。先月に続いての畑の掘り返し作業、寒いときは体動かすのが一番!
前回掘り返した所は寒風にさらされて、固い土のかたまりだったのがさわるとポロポロ崩れるようになっていました。これなら今年の春には種まき出来るようなふかふかの土になるでしょう、来月には堆肥もすきこみたいです。
畑作業の後には今年のハーブの作付け予定を講座内容と絡めて話し合いました。ハーブティーもグリーン系だけでなく赤紫蘇のジュースや柑橘類とのブレンドをしてみたり、サフランの栽培を畑だけでなく水栽培をしてみようか等アイデアが広がりました。記Y.T


河越産物

2017-01-30 22:28:39 | えとせとら
今を遡ること200年余。享和元年(1801年)に川越鍛治町(現在:幸町)の名主中島孝昌により「武蔵三芳野名勝図会」が編纂された。この書は近世川越の地誌で内容・体裁ともに最大のもので上中下巻で構成されており、下巻には「河越産物」として川越の名産品が次のように記されている。

索麪(ソウメン)、甜瓜(マクワウリ)金真桑・銀真桑、黄巻(モヤシ)、独活(ウド)、崑崙瓜(ナスビ)今福紫瓜、小麦、金時豇豆(キントキササギ)、崙山蒟蒻(ロンサンコンニャク)、絹平、生絹(キギヌ)、白菅織、真綿、白布、小倉縞、佳文席(ハナゴザ)、醤油、紫、柴胡(サイコ)、桔梗(キキョウ)、乾枝柿(ホシエダガキ)、藕(レンコン)、初蕈(ハツタケ)、鰷(アユ)入間川、鯉、鮒、鰻驪(ウナギ)、鰌(ドジョウ)

江戸時代の川越の名産と言えばまず挙げられたのが、小麦と素麺だったようだ。川越でとれる小麦は色白で上品。奈良の三輪素麺にも多く用いられていたとあり、「凡小麦ハ海内一也」と記されている。
今この現代に当時の小麦で索麵をつくってみたいとは思うが・・・。子孫でいいので育ててみたいものである。

「武蔵三芳野名勝図会」のデジタルタイブラリーはこちら