TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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物価急騰の余波でPBブランドが業界地図を変える

2008-05-07 21:15:40 | 経営全般
 食品価格が上昇しています。原材料価格の上昇は収まりそうもなく家計への影響はさらに大きくなりそうです。原材料価格の上昇でそれを受けたPB(プライベートブランド)充実への取り組みで業界再編が起こる事が予想されています。

 イオンは平成22年までに自社PB「トップバリュー」の品揃えを5,000品目から6,000品目に、売上高も7,500億円に増やす計画をしています。しかも、他社にトップバリューを提供する場合は資本提携を条件といしています。群馬、埼玉の食品スーパーベルクはイオンとの資本・業務提携を選択しました。地元伊勢崎市にもベルクは2店舗あります。下の写真は柳原町のベルクです。


 ベルクががイオンとの資本・業務提携を結んだのは競合他社との競合激化が主な理由ですが、全国的な商品開発・供給組織のCGCグループを離脱した経緯からPB戦略がカギとなったと言われています。しかしベルクの店舗のPB「トップバリュー」はあまり魅力的には感じまれません。価格は安いのですが、安心・安全そして環境といった視点からは原材料の生産地が書かれておらず不安の残るからです。

 日本でPBで成功しているのは「無印良品」だけではないでしょうか。下の写真はイオンのPBとヨーカ堂のPBです。


無印の生みの親である元西友社長の木内政雄氏は「日本の消費者もようやく成熟しつつある。それだけに、PBの出来不出来がスーパー経営の将来を占う」と予言しています。イオンとヨーカ堂のどちらがPB競争に勝つのでしょうか。


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