東島誠と与那覇潤の対談集である「日本の起源」を読んでいます。
古代編、中世編、近世編を読み終わり、やっと近代編まで読み進みました。正直、古代編から中世編までは内容がよくわかりませんでした。近世編になり書いてある内容が理解できるようになりました。古代から中世までの歴史は通史は知っているんですが、それ以上のことは知らないし、あまり興味がないからということが理解を深めることができない理由かもしれません。
この対談では、いろいろの学者の名前が登場して話が進むのですが、古代、中世の学者は知らない人ばかりです。知っているのは、山本七平だけです。学者に交じって登場する山本七平という人物は一流の思想家だったということでしょうか。山本七平は、かつて登場してきた時は、朝日新聞社の論説者と論争をしていたようですが、結局、今の思想家に影響を与えているのは、山本七平の方のようです。
それから、中世編では、網野善彦という学者の名前だけ知っています。この学者の論も多くでてくるのですが、この学者がどのような論を展開したのか知らないので対談の内容がわかりませんでした。
私は、古代史は「日本はどこから来たのか」、中世史は「日本人の精神はどのように形成されたか」、近世史は「日本の生活様式はどのように形成されかた」、近代史は「現代はどのような時代であるのか」を知ることができることだと勝手に思っています。だから、やはり近代史及び現代史が興味があります。
さて、この本ですが、やっと近代編になるので、少しは理解できて読み進めるのではないかと思っています。