千種の、ほんまにうまいもんだけ。

料理の天才だった千種ばーちゃんを追い続ける孫の料理記録。2012.9.24~アレルギー対応レシピのみのブログを併設。

花粉症、アトピー、アレルギーの人に「良い油」と「悪い油」。

2012年10月05日 16時30分33秒 | 食育・健康
なんらかのアレルギーを持つ人は「エゴマ油(しそ油)」か「亜麻仁油」を使いなさいと言われますが、それはなぜなのか簡単に説明したいと思います。


植物油は脂肪酸で構成されていますが、ここでは「リノール酸」「オレイン酸」「αリノレン酸」に着目します。

各油によって脂肪酸の比率は様々。
どれも人間に必要な脂肪酸ですが、極端な偏り方をすると様々な不具合が生じてきます。
細かい事は省略して簡潔に書くと、

「リノール酸」を多く含む油に偏ると・・・アレルギーを悪化させる。
食物アレルギー、アトピー、花粉症、鼻炎等のアレルギー反応を強めるだけでなく、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中、発がんのリスクも上げると考えられています。
揚げ油やスナック菓子、マーガリン、マヨネーズ、ドレッシング等に多用されている他、乳製品、卵、肉等にも含まれるため、日本人は摂取しすぎている傾向にあります。


*各油のリノール酸を含む割合

紅花油(サフラワー油)・・・・72%
ひまわり油・・・・・・・・66%
グレープシードオイル・・・・・65%
大豆油・・・・・・・・・・50%
コーン油・・・・・・・・・47%
ゴマ油・・・・・・・・・・・42%
 ・
 ・
キャノーラ油(なたね油)・・・・・20%
エゴマ油(しそ油)、亜麻仁油・・・・15%
オリーブ油・・・・・・・・・・・10%

* * * * * *

リノール酸の割合が少ないのは、キャノーラ(なたね)油、エゴマ(しそ)油、亜麻仁油、オリーブオイル。


中でもリノール酸の代わりに「オレイン酸」を多く含むのが、オリーブオイル(70%)、キャノーラ(なたね)油(55%)です。
オレイン酸は熱に強く酸化されにくいので、加熱調理に最適
アレルギーやガンの影響は特になし。
悪玉コレステロールを下げる効果もありますが、油なのでカロリーは同じ・・・摂り過ぎには注意が必要です。


リノール酸の代わりに「αリノレン酸」を多く含んでいるのが、エゴマ(しそ)油、亜麻仁油(各60%)です。
αリノレン酸は熱に弱く、加熱調理にむきませんが、炒めもの程度の加熱ならOK。生で摂取するドレッシングなどに最適。
酸化しやすいので開封したら早めに(1~2カ月程度で)使い切らなければならないのと、非常に高価なのが欠点。
アレルギーを抑える効果がある。ガンへの影響は特になし。
αリノレン酸は野菜、魚、海藻にも多く含まれます。



*アレルギーを抑えたい時、具体的にどうすれば効果的なのか。

・肉よりは魚介類を食べる頻度を増やす。
・豆類、緑黄色野菜、根菜、きのこ類、海藻類などを積極的に摂る。
・加熱調理に使う油は「オリーブ油」か「キャノーラ油(なたね油)」、生で摂取する場合は「しそ油」か「亜麻仁油」を意識する。
・マーガリンをバターに変える。(マーガリン・・・コレステロールは含まないがリノール酸を多く含む)
・外食では揚げものをなるべく控える。
・ここでは触れていませんでしたが、白砂糖を摂る量を減らす。
 →てんさい糖、メープルシロップ、はちみつ等も併せて使う(花粉症の人は蜂蜜は控えた方が良い)。


*最後に。

図書館で色々な本を借りて読みましたが、

アレルギーは様々な原因が積み重なって自分の許容量を越えたことで発症することであり、「これさえ変えればアレルギーが治る!」というものでは無いのですね。

魚介はいいとわかっているのに・・・「海の汚染によって魚に有害金属(水銀や鉛など)が蓄積し、食べると害を起こす」「養殖魚に打っているワクチン、抗生物質が人間の体にも悪影響を及ぼす」という記述も読みました。

アレルギーは「小麦の摂取が増えたからだ」
「地球の環境が変わったから」
「食の欧米化が日本人の体質にあっていないから」
等々・・・
何が原因か、何がアレルギーを悪化させているか、答えはひとつではないのでしょう。

その中で、リノール酸とαリノレン酸のことが一番気になったのでブログに書きました。
私のお菓子レシピはキャノーラ油(なたね油)やオリーブオイルを使用しているものが多いのですが、このことを意識してレシピを作っているからです。

ほんの少しでも参考になれば嬉しいです。

未来の子供たちへの負の遺産。環境ホルモンとは。

2012年04月23日 22時35分07秒 | 食育・健康
ずっと書きたくて、長くなるのでなかなかアップできずにいたテーマ。
今回は環境ホルモンについて分かりやすくまとめてみたいと思います。

「ゴミの減量、エコバッグ運動。」
地球のため・・・地球温暖化対策・・・という漠然としたイメージで、実行に移さない方も多いのでは・・・・。

未来の子供たちに影響するというのは、環境ホルモンによる免疫の低下や生殖機能の異常、妊婦の異常などです。
文字にすると簡単であっけないと感じるかもしれませんが、実は恐ろしいこと。
興味のある方に読んでいただけたら嬉しいです。

 
* * * * * * *

<環境ホルモンとは。>
一言でいうと、化学物質のこと。
体内の器官に様々な影響を与え、正常な機能を失わせる物質。
数百万種類あると考えられ、未知の部分も多い。


<人間に与える影響とは。>
胎児の生殖異常、流産、死産、がん
精子の減少。
オスがメスに近づく。(環境ホルモンは女性ホルモンに似た働きをするため、体に取り込むと自然に起こる現象)
落ち着きが無い子供(注意欠陥多動性障害)、クレチン症(知的障害と発育抑制)の増加等々、他にもたくさんあります。


<何に含まれるのか。>
殺虫剤、農薬、合成洗剤、ダイオキシン。
カドミウム、鉛、水銀、工業的なもの(プラスチックに柔軟性をもたせる物質や船底塗料など)
→大気や土壌や海に蓄積して、私たちの体内に入ります。


<私たちの体内にどうやって入るのか。どうやって避けるべきか。>
大気・土壌・河川・海に蓄積したものが、直接、また食物連鎖を通じて私たちの体内へ。
→ゴミの減量、節水・合成洗剤の使用量を減らす等の環境対策が国単位で必要。

→出荷を早めるため、牛に成長を促すホルモン剤を打っている。(日本・アメリカ・オーストラリアも使っている)
その肉を食べることで私たちの体内に入ります。
対策としては、肉の脂身と内臓はなるべく避け、いろんな肉をまんべんなく食べるようにする。
汚染が多い順に牛→鶏→豚。

牛乳→ダイオキシンが蓄積しやすい。(ダイオキシンは脂肪に溶けやすい性質をもつ。)
すぐできる対策は特に無し。国内のダイオキシン濃度をこれ以上大きくしないように努力するしかありません。

→汚染された海(特に大都市沿岸)で獲れた魚はダイオキシン濃度が高い。
魚の内臓は食べないようにし、大都市沿岸で獲れた魚はなるべく避ける。(難しいですが・・・)

輸入果汁で作られたジュース→海外の果物は日本で認可されていない農薬が混入している。(イマザリル等)
なるべく国産のジュースを選ぶ。

カップめんの容器→熱で発泡スチロールが溶けだすと言われている。紙の容器のほうが安全。

食器に使われているポリカーボネート→過去に病院や学校給食で使われていました。使い続けることで「ビスフェノールA」という物質が溶けだすと話題になりましたが、毒性は低いと言われています。今は安全なポリエチレン、ポリプロピレンが増えました。
最近流行りのメラミンも、高温になると成分が溶けだす可能性があるので、熱いものには使わない方がよいです。また、使用頻度によりますが2~3年に1回買い替えた方がよいと言われています。(古くなると成分が溶け出しやすくなる。)
陶器やガラスは比較的安全と言われています。



*中でも、環境ホルモンのひとつ、ダイオキシンは毒性が最強で、ゴミと深く関係しているのでまとめようと思います。


<ダイオキシンとは。>
・有機塩素系化合物。史上最強の毒物。
・単位はピコグラム(1兆分の1グラム)で表される。それほど少量でも、人間に大きな影響を及ぼす恐ろしい物質。
半減期は半年~1年で、難分解性。どんどん蓄積される一方である。
・ゴミを焼却時、900度以上であると発生しないという性質がある。
それ以下の温度で焼却するとダイオキシンが発生するため、焼却施設以外でのゴミの処理(学校や病院や野焼き)が問題視されている。
主に、プラスチック・塗料・インク等を燃やすと大量に発生する。

*ベトナム戦争で撒かれた「枯葉剤」には170キログラムのダイオキシンを含んでいました。
ベトナム国内では胎児の異常と死産、流産、兵士のがん、神経障害が激増しました。
日本ではゴミの焼却施設・排気ガス・工場などから「1年に5キログラム以上」のダイオキシンが発生し、国内に蓄積しています。
難分解性のため、毎日・毎年蓄積し続け、数十年後にはベトナムで撒かれた枯葉剤の濃度に近づいてしまいます。



<ダイオキシンの発生源とは。>
もっとも大きい発生源はゴミ焼却施設。日本は先進国の中でもゴミの焼却大国であり、ダイオキシン汚染大国であると言われます。

<私たちの体にどうやって入ってくるのか。>
土壌・大気の汚染もありますが、8割以上が食べ物からの摂取。
特にに魚介からの摂取が多い。(特に大都市沿岸の魚)
ゴミの焼却施設近辺の牧場で飼育される牛のミルクも、特にダイオキシン濃度が高い。

*食物繊維はダイオキシンを体外に排出する働きがあります。
積極的に摂りたいですね。

*日本の浄水場では、合成洗剤や工場排水等で汚染された水の処理に追われ、水に含まれる環境ホルモン(トリハロメタン等)を除去しきれていません。
浄水器を使うと安心して水を飲めます。


* * * * * * * *

簡単にまとめてみましたが、ゴミの減量に興味を惹かれませんか?

これからもゴミをガンガン燃やしてダイオキシンを発生・蓄積させ、数十年後には子供を産むのも安全で無くなり、免疫機能の異常によるアレルギーや病気の増加。

そんな社会にしないためにも、遅らせるためにも、
ゴミを減らす・・・合成洗剤の使用量を減らす・・・プラスチック製品をなるべく避ける・・・車に乗る回数を減らす・・・

すべて!ということは無理ですが、ひとつひとつのことは実践できることばかり!ですよね。

未来のお母さんや子供たち、そして私たちの健康にもに大きく影響する環境ホルモン。

国全体の意識が高まって、少しでも早く対策が取られることを願います。

母として、子供たちへの安全な未来を願って。

私もできることを実践していきます。

「酒さ(しゅさ)」という病気をご存知ですか。

2011年12月04日 15時22分01秒 | 食育・健康
すっかり寒くなって、外と室内の温度差が大きくなりました。

私は高校生の頃から「酒さ」という皮膚の病気なんです。
このせいで普段は全くトラブルのない私の顔は、冬場は真っ赤です。

酒さと診断されず苦しんでいる人もいるようなので、ブログに書こうと思います。


*「酒さ」とは。

症状の程度によって3段階に分類される。

第1度酒さ:鼻、頬、眉間、顎などの毛細血管が拡張して赤く見える。かゆみはほとんど無く、ほてり感が強い。

第2度酒さ:ニキビに似た湿疹。皮脂の分泌が増える。

第3度酒さ(鼻瘤):鼻を中心に湿疹ができて毛穴が広がる。男性に多い。


発症の原因は不明。

悪化因子ビタミン不足、顔ダニの過剰増殖、紫外線、寒暖差、飲酒、香辛料、カフェイン、化粧等。


* * * * * *

私は第1度酒さで、温かい室内に入ると頬がカッと赤くなり、熱を持っているのがかなり不快です。(夏場は全くそういった症状は無く、冬場だけ。)
化粧で隠せるレベルではありません。
高校生の頃は、顔が赤くなるのが苦痛で寒いのに薄着をしたりしていました。
皮膚科で酒さと診断されてからは「なるべく風呂に浸からないように」と言われてショックでした。

酒さの場合、顔の赤みで皮膚科を受診し、ステロイドを処方されると悪化するので注意です。

塗り薬が全く効かない場合、セカンドオピニオンを考えてみて下さいね。
「酒さ」という名前さえ知らない皮膚科が結構います。

そして、顔の赤みで悩んでいる方へ。
食事に気をつけ、漢方薬を飲むことでかなり改善されるので心配しないで。

私が飲んだことのあるのは「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん」「白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ)」です。

これ以外にも薬があるようですが、人によって薬との相性があるようなのでどれが効く!とは言えません。

私は高校生の頃、1か月ほどこの漢方を飲むことで赤みが出なくなりました。
一時期おさまっていましたが、子供を産んでから悪化しました。

酒さに効くとうたった高い石鹸も試しましたが、全く効果はありませんでした。

私の食生活はまともですし、体質というほかありません。


顔が赤くなって不快な思いをされている方の参考になれば幸いです!


絶望しないで、皮膚科でご自分に合う薬を処方してもらって下さい!

化学塩と天然塩。

2011年12月02日 08時29分52秒 | 食育・健康
今日は塩について書いてみたいと思います。


塩は大きく分けて化学塩(精製塩)自然塩があります。


化学塩(精製塩):イオン交換膜製法で大量生産されるもの。塩化ナトリウム99.9%でミネラルは全く含まない(栄養価ゼロ)。
*大型結晶缶で作られ、煮詰めた塩水からミネラル分を除いた塩は精製塩という。同じく塩化ナトリウム99%以上。

天然塩:海水を天日を窯だけで水分を除いた塩。60種類ものミネラル分が残っている。




*化学塩の何が悪いのか。
コストを下げ、安定して供給するために健康面を無視して国が推奨し、現在は塩と言えばサラサラの化学塩(精製塩)が当たり前になりました。

ミネラルという微量栄養素は、各種栄養素とバランスを取りながら働くもの。

ミネラルを含んだ天然塩は、各種栄養素とバランスを取りながら効率よく排出される。

それが純度の高い塩化ナトリウムだとバランスが取りにくく、血圧の異常等の一因となり、体や内臓に負担をかけます




*高血圧と塩の因果関係。
「高血圧=減塩」という日本人の固定観念。

減塩して血圧が下がる人は「食塩過食性高血圧(食塩の感受性が強いために起こるもの)」「むくみを伴う腎臓病」の人だけで、高血圧患者全体の1~2%のようです。
高血圧の8割は、本態性高血圧(原因がなく年齢とともに血圧が上がるもの)であり、ストレスや遺伝が大きく関係しています。

そもそも高血圧の原因は塩よりも「食の欧米化による動物性脂肪の摂取の増加」と「化学塩(精製塩)の摂取の増加」のほうが大きい。
*インスタントラーメンの汁は化学塩+食品添加物で体にかなり負担です。

天然塩を使うように心がけ、それをうまく排出するカリウムを多く含む食品(りんご、バナナ、オレンジ、かぼちゃ、さつまいも、さといも、ほうれん草、大豆製品(納豆、豆腐、味噌、油揚げ)を食べれば高血圧と直接関係するようなことはありません。



* * * * * * *

色々書きましたが、塩の表示を見て「ミネラルを含んでいるもの」を選ぶといいです!

私はどこでも手に入る「伯方の塩」をよく買います。
精製塩に比べてまろやかで美味しい♪

トランス脂肪酸とは何なのか。

2011年11月22日 20時01分07秒 | 食育・健康
今、話題の「トランス脂肪酸」。

トランス脂肪酸とは何なのか、何が悪いのか、何に含まれているのか、どう避ければよいのか、を簡単にまとめてみました。


*トランス脂肪酸とは。
液体の油を固形化するためには、化学処理で水素を添加させる必要があります。
この水素を添加する過程で生まれる物質を、トランス脂肪酸といいます。
(トランスファット、TFAとも呼ぶ。)


*何が悪いのか。
トランス脂肪酸は、自然界にない分子構造をしているため、代謝されにくく体内に蓄積する。
その結果、代謝の役割が大きい肝臓に悪影響を及ぼし、かつ、悪玉コレステロールを増やす。
アトピー、アレルギー、がんなどの増加と関連している。


*何に含まれているのか。
・インスタント食品
・スナック菓子
・ファーストフード 
・原材料に植物性油脂、ショートニングと書かれているクッキー等のお菓子類、パン。

・マーガリン
・ショートニング
・ファットスプレッド
・高温で加熱された油脂(天ぷら、フライ)


*どう避ければいいのか。
①トランス脂肪酸が少ない油(低温圧搾で作られた油)を使う。加熱調理にも強い。
→亜麻仁油、オリーブ油、グレープシードオイル、ゴマ油、紅花油、パームオイル、ココナッツオイルなど

②トランス脂肪酸除去のマーガリン、ショートニングを使う。

③揚げものをするとき、何度も使って酸化した油は使わない。


* * * * * * * *

色々書きましたが、トーストにマーガリンを塗るくらいならトランス脂肪酸の摂取量も少なく、市販のスナックや菓子を控えた方が無難。

偏った食生活をしなければいいだけの話ですよね^^

豆腐、どう選ぶ?凝固剤で味が全然違う!

2011年11月16日 23時12分40秒 | 食育・健康
子供も大好きな豆腐!!
やっぱり日本人の食卓には欠かせませんよね。


皆さんは豆腐を買われる時、何を見て買いますか?


私は ①「凝固剤(塩化マグネシウム=にがり)」 ②「国産大豆」 の表示があるものを買います。
③消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル)と表記されているものもできるだけ避けます。

というのも、
①豆乳を固める「凝固剤」で味や固さがかなり違ってくる。
②外国産大豆は遺伝子組み換えである可能性がある。また、ポストハーベスト(収穫後の防虫・農薬散布)の心配もある。
③安全だと言われる物質ですが、添加物なので入っていないに越したことは無い。
からなんです。


1丁30円の豆腐を表示を見ずに買ったことがあり、あまりの不味さに吐きだしたことが・・・なにか豆ではないえぐみを感じました。
その豆腐には凝固剤(硫酸カルシウム)との表記が。
*硫酸カルシウムで固めた豆腐がすべて不味いというわけではありません)

それ以来、塩化マグネシウムで固めた豆腐を選ぶようにしています。
特に天然にがりである「塩化マグネシウム含有物」「粗製海水塩化マグネシウム」の表示のあるものを見かけると、おっ!と思ってかごに入れたくなります♪



<主な豆腐の凝固剤と性質>

天然にがり:海水を太陽の熱で蒸発させ、煮詰めて塩を作る過程で生まれる物質。現在この方法で塩を作る人はほとんどいないので、大変貴重。ミネラルを豊富に含み、味もまろやかで大豆の味を引き立たせる。「塩化マグネシウム含有物」「粗製海水塩化マグネシウム」と表記される。

塩化マグネシウム:人工的に作られた物質で、天然にがりとは別物。しかしにがりの主成分は塩化マグネシウムなので、にがりと表記してよいことになっている。
凝固反応が早く、綺麗に固めるのが難しい。しかし大豆の味をストレートに感じることができる。

硫酸カルシウム:石から取れる物質だが、最近は化学合成されることが多い。にがりに比べて凝固反応が遅く、安定して固めることができる。キメ細かい豆腐になる。大豆の味を損いやすい。

グルタノデルタラクトン:でんぷんを発酵させて作られる物質。凝固反応が遅く、安定して固めることができる。非常にしっかりと固まる。すが入りにくく、加熱調理に向く。後味にえぐみがある。


皆さんも豆腐を選ぶときの参考になさってみて下さいね^^
なかなか楽しいですよ♪

ヨーグルトの整腸効果と日本人。

2011年11月13日 23時06分53秒 | 食育・健康
最近読んだ本でおもしろい記事を見つけました。

「食物繊維を気にして、米を控えて果物や野菜やヨーグルトを食べる人」
「食物繊維を気にせず、米を3食しっかり食べる人」


この2例では、前者のほうが圧倒的に便秘が多いというのです。


最近では・・・・
大人でも、子供でも、便秘と言ったら「ヨーグルト」。

しかし、日本人は昔から乳製品を常食してこなかったため、体質にあわない人が多いようです。
乳製品の過剰摂取がアレルギーの増加に関連しているとか。


ヨーグルトを食べても便秘が解消されない人は、体質にあわないのかもしれません。

実際私もそうでした。
私は食べるものに気をつけているし、運動もしますが、気を抜くと便秘します。
ヨーグルトは含まれる菌の種類によって人と相性があるというから、色々なヨーグルトを試しましたが・・・整腸効果は感じられませんでした。
だから常に食事に気を使っていて、好きなものを食べられない・・・というのが密かな悩みでしたが、
ごはんと発酵食品(ぬか漬け、納豆、味噌汁、キムチ等)を食生活の基盤にしてからはかなり体調がいいです。

食事って本当に不思議。お米を食べていると、欲しくなるおやつも変わります。
ごはんで胃が満足できるから、甘いものへの欲求が薄れるようです。
私の場合、ストレス解消だったチョコレートを買うことが無くなりました!




参考

ぬか漬け:食物繊維と乳酸菌が同時に摂れる。余った野菜をぬか床につっこむだけで簡単&経済的。しかし塩分量は多い。ぬか床の手入れもある程度必要。

納豆:食物繊維も多く、乳酸菌と違い納豆菌は胃酸でも死なない。ビタミンKを多く含むので、脳梗塞の治療薬(抗血液凝固剤)を服用している人は食べてはいけない。

ヨーグルト:乳酸菌数は多いが、脂肪を含む。毎日食べ続けるには値段が高い。日本人の体質にあわないこともあるので、過剰摂取には注意。

ヤクルト:少量で手軽に乳酸菌が摂れて、効果がある人も多い。歯医者では子供に飲ませると虫歯になるリスクが高いと注意される。(私は甘くて続かなかった・・・)


* * * * * * * * *

自身やお子さんが便秘で悩んでいるなら、お米をしっかり食べることを試してみるといいかもしれません^^
日本人の遺伝子に組み込まれているものですもんね。

でも、嫌いなものを無理して食べるのもストレスですよね。続きませんし、体にもよくないと思います。
美味しい雑穀ご飯を探してみたり、ご飯と相性のいいふりかけを探してみたり。ストレスのない範囲で試して、効果を実感できるのがいいですね。


ちなみに雑穀は色々試したところ、

「やずやの発芽十六雑穀」通販だし高いけど1番美味。
「はくばく おいしさ味わう十六穀ごはん」スーパーで手に入る中では1番のお気に入り。

この2つが私のおすすめです♪

清涼飲料水と糖分について。

2011年10月17日 19時36分43秒 | 食育・健康
子供って、ジュースが好きですよね!

うちの子供たちも好きですが、常備しないようにしています。
カルピスやヤクルトなどを欲しがったときは、ごくごくたまに買ってあげますが、
欲しがった時は「100%果汁」「野菜ジュース」しか買わないようにしています。

なぜかというと・・・常飲することが当たり前になるのが怖いからです。

500mlのペットボトル1本中に約30~50gの砂糖が入っています。
*砂糖が使われない場合は化学物質である人工甘味料等が使われています。

これを毎日飲むことに慣れて欲しくないのが親心です。


<糖類の摂りすぎによる影響>

肥満や虫歯より、ビタミンB群の不足が気がかりです。
ビタミンB群は・・・砂糖、喫煙、カフェイン、アルコールの摂取によって消費されます。

ビタミンB群は心と感情を安定させるために欠かせない栄養素で、
糖質の摂りすぎ等で不足するとイライラ・集中力の低下のほか、倦怠感・肩こり・腰痛・食欲不振などを引き起こします。

そして砂糖は体を酸性に傾ける性質があり、体はそれをバランスのとれた状態に戻すため「カルシウム」を消費します。糖分の摂りすぎは骨が弱くなる一因にもなっているんですね。
また、アトピーの悪化にも関連していると言われます。


もちろんそこまでの症状が出るのは、清涼飲料水や菓子パンばかり食べたりして、糖類を長期間にわたり摂りすぎている場合ですよ。

特に女性の砂糖の摂りすぎは、体を冷やして便秘や生理痛もひどくなります><
私も甘いものが大好きなので、摂りすぎには注意しようと思います。



<メモ。>

糖質や脂質を正常に代謝させるには、摂取エネルギー1,000kcalあたりビタミンB1が0.45mg必要。

0.45mg=豚赤身40g、うなぎ40g、大豆40g程度が目安。

 
* * * * * * * * * * *

添加物も、健康食品も、ジュースや菓子パンも・・・
知らずに食べる、子供に与える。


しかし、知っていれば別の選択もある。

ということで参考になればと思い、これから少しずつ食の安全にも触れていきたいと思います。

食品添加物について。

2011年10月16日 22時33分21秒 | 食育・健康
食品添加物のことを知りたい!という声があったので、私が知っていることをまとめてみました。

* * * * * * * * * *

食品添加物は一言で言うと、食品の加工(味、色、風味等の向上)・保存の目的で使うものです。

動物で毒性試験を繰り返されて、使用量や基準、対象食品を決められています。

ですが長期間摂取し続けることでの人体への影響や、添加物同士の組み合わせで新しい毒性が生まれる(変異毒性)ということは、おもてにはでてきていません。


添加物と言うと悪い事ばかりのように思いますが、添加物ののおかげで私たちの食生活は便利に、豊かになっていますよね。
調味料も、お菓子類も、肉加工品も、添加物が無いとあっというまに腐ってしまう。
そして添加物は「美味しい」。いったんその味に慣れると、それ無しでは満足できなくなります。

私は妊娠中、添加物の味に敏感になって飲み込めなくなり、ほとんどの加工品・パン・菓子が食べられなくなりました。
体の自然な防衛反応だったのしょうか?本当に不思議です。


一方で、原因不明の体調不良の原因のひとつだと言う人もいるし、
思考能力を低下させ、キレやすかったり意味不明な行動をとる若者が増えたのも添加物が影響している、という話もあります。
(確定できる根拠はありませんが。)


食品添加物を食生活から完全に排除することは不可能です。

私は、
「大人より添加物が蓄積しやすい子供には、なるべく添加物を避ける」
「使用種類がより少ないものを買う(変異毒性の回避)」

ことを心がけています。


☆私が食品選びにおいて特に気をつけていることは以下の3つです。

・亜硝酸Na、ソルビン酸など「酸」が含まれる添加物を含んでいるものはなるべく避ける。

・着色料のうち赤色104号、黄4号など○号と表示されているものは避ける。(外国ではすでに禁止になっているものも多いが、日本では使用されている。危険と疑われているものが非常に多い。)

・人工甘味料(アスパルテーム、アセスファムK、スクラロース)はなるべく避ける。人工甘味料は脳が甘みとしてみなさず、食べても満足できない。人によっては下痢などの症状も。
*ステビア、ソルビトール、キシリトールはあまり危険視されていない。 


*私は学生時代にカロリーゼロの清涼飲料水(人工甘味料が使われている)を愛飲していましたが、その時期は吹き出物に悩んでいました。やめたらすぐにおさまりました。
カロリーゼロって魅力的ですよね。でもリスクがあるなら砂糖を使う方がいいかな。

* * * * * * * * * * *

以下は私たちに身近で、危険または危険である可能性があると言われる添加物のメモです。参考になさってください。(あいうえお順)


・アスパルテーム(甘味料)妊婦の異常。正常な精子の減少。幅広く使われるゼロカロリー甘味料。

・アセスファムK(甘味料)よく使用される甘味料だが、分子構造に窒素を含むため、危険な物質だと考える人もいる。

・亜硝酸ナトリウム(発色剤) 
本質はアレルゲンのひとつ。近年、様々なアレルギー患者が増えているのはこれが原因だという説もある。
また、アミン(アミノ酸の一種。魚に多く含まれる。タバコにも。)と結合すると強力な発がん物質「ニトロソアミン」を生成する。
肉加工品の色を長期間美しく保つ。保存性や殺菌効果もあるので加工しやすい。肉業者のための魔法の粉とテレビで流れたことも。これが含まれないウインナーやハム、ベーコン、たらこやイクラはほとんど無い。(身近なスーパーではcoopで無添加のハム、ソーセージが売っていました。)
ドライフルーツにも使われることが多い。

・亜硫酸ナトリウム(漂白剤)変異原性あり(変異を誘発する物質。DNA合成に影響を与えたり、構造を変える)

・亜硫酸塩(酸化防止剤)ワイン造りに必須ともいえる成分。頭痛と関連があるともいわれる。

・安息香酸(保存料)アレルギーや吐き気と関連。

・EDTA-Ca-Na、EDTA-Na(保存料)マヨネーズや缶詰の酸化防止に使われる。胎児の奇形。

・イマザリル (防カビ剤)輸入柑橘、バナナに使われている。強い発がん性あり。手作りの柑橘ピールなど作るときには注意が必要。

・AF2(保存料)発がん性、現在は使用禁止。

・エリソルビン酸(保存料)突然変異や染色体異常が懸念。

・OPP
(防かび剤)発がん性。かなり危険。

・過酸化水素(殺菌剤) かずのこに使用。最終食品前の完全除去を前提に表示はされない。粘膜の異常、染色体異常。発がん性も懸念。

・カラギーナン(糊料)鶏卵の実験ではヒナの異常が見られた。

・カルミン色素、別名コチニール(着色料)様々な食品に使われる。虫から抽出した色素である。染色体異常が懸念。

・カラメル色素(着色料)使用されている食品が多い。プリン、コーラ、ソース、お菓子など。手作りのカラメルは健康に害は無い。しかし出回っているものの多くは糖類にアンモニウム化合物を加えて作られ、毒性が懸念される。

・5'-グアニル酸ナトリウム(調味料)多量摂取で染色体異常。

・グルタミン酸ナトリウム(調味料)○の素を筆頭に様々な食品に含まれる、化学合成調味料。1日に6g以上摂取すると、頭痛やめまい、肩の張りなどの「チャイニーズレストラン症候群」が現れることがある。

・サッカリン、サッカリンナトリウム(甘味料)発がん性(膀胱がん)。

・サリチル酸メチル(香料)清涼飲料水、菓子、アイスクリーム等に添加。内臓に悪影響をおこす危険性。

・臭素酸カリウム(改良剤) 発がん性。パンや小麦に使われることが多い。人によっては下痢、おう吐が起こることもある。

・硝酸カリウム、硝酸ナトリウム(発色剤)体内の腸内細菌により亜硝酸に変化する。乳幼児で中毒の報告あり。

・次亜塩素酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム(漂白剤) 染色体異常の可能性。

・ジフェニル(DP)(防かび剤) 輸入柑橘に使われていることが多い。肝臓障害の不安あり。

・スクラロース(甘味料) 実験動物の流産が確認されている。自然界に存在しない構造の化合物。

・ソルビン酸、ソルビン酸カリウム (保存料) 亜硝酸と一緒になると発ガン性の疑いがある。

・TBZ(チアベンダゾール) (防カビ剤) 胎児の奇形。バナナの防カビに使われる。蓄積しやすいバナナの先1cmは切り捨ててから食べましょう。

・二酸化硫黄(漂白剤) 二酸化硫黄は呼吸器を刺激し、せき、気管支喘息、気管支炎などの障害を引き起こす。

・BHA(ブチルヒドロキシアニソール) (酸化防止剤)特に危険と言われている添加物のひとつ。発がん性。元々はガソリン等、油の酸化防止剤だった。ワセリンにも使われている。私は輸入のスナックやお菓子類で多く見かけました。

・プロピレングリコール(溶剤、保湿剤)化粧品やおにぎりなど幅広く使われている。染色体異常(男性精子の減少)赤血球の減少、肝臓、腎臓、心臓、脳の障害を招く危険性。

・ポリリン酸カリウム、ポリリン酸ナトリウム(結着剤) 骨形成で悪影響。

・メタリン酸カリウム、メタリン酸ナトリウム(結着剤) 骨形成で悪影響。

・硫酸第一鉄(発色剤)栄養ドリンクやサプリメントに使われる。ビタミンEを強力に破壊する。まれに中毒症状も見られる。

・リン酸塩(結着剤)食肉製品、魚肉練り製品、清涼飲料水などの加工食品に幅広く添加される。それ自体の毒性よりも、リンの過剰摂取が問題。リンの過剰摂取は骨の成長を阻害します。
加工品を使いすぎないことが大切。