なんらかのアレルギーを持つ人は「エゴマ油(しそ油)」か「亜麻仁油」を使いなさいと言われますが、それはなぜなのか簡単に説明したいと思います。
植物油は脂肪酸で構成されていますが、ここでは「リノール酸」「オレイン酸」「αリノレン酸」に着目します。
各油によって脂肪酸の比率は様々。
どれも人間に必要な脂肪酸ですが、極端な偏り方をすると様々な不具合が生じてきます。
細かい事は省略して簡潔に書くと、
「リノール酸」を多く含む油に偏ると・・・アレルギーを悪化させる。
食物アレルギー、アトピー、花粉症、鼻炎等のアレルギー反応を強めるだけでなく、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中、発がんのリスクも上げると考えられています。
揚げ油やスナック菓子、マーガリン、マヨネーズ、ドレッシング等に多用されている他、乳製品、卵、肉等にも含まれるため、日本人は摂取しすぎている傾向にあります。
*各油のリノール酸を含む割合
紅花油(サフラワー油)・・・・72%
ひまわり油・・・・・・・・66%
グレープシードオイル・・・・・65%
大豆油・・・・・・・・・・50%
コーン油・・・・・・・・・47%
ゴマ油・・・・・・・・・・・42%
・
・
キャノーラ油(なたね油)・・・・・20%
エゴマ油(しそ油)、亜麻仁油・・・・15%
オリーブ油・・・・・・・・・・・10%
* * * * * *
リノール酸の割合が少ないのは、キャノーラ(なたね)油、エゴマ(しそ)油、亜麻仁油、オリーブオイル。
中でもリノール酸の代わりに「オレイン酸」を多く含むのが、オリーブオイル(70%)、キャノーラ(なたね)油(55%)です。
オレイン酸は熱に強く酸化されにくいので、加熱調理に最適。
アレルギーやガンの影響は特になし。
悪玉コレステロールを下げる効果もありますが、油なのでカロリーは同じ・・・摂り過ぎには注意が必要です。
リノール酸の代わりに「αリノレン酸」を多く含んでいるのが、エゴマ(しそ)油、亜麻仁油(各60%)です。
αリノレン酸は熱に弱く、加熱調理にむきませんが、炒めもの程度の加熱ならOK。生で摂取するドレッシングなどに最適。
酸化しやすいので開封したら早めに(1~2カ月程度で)使い切らなければならないのと、非常に高価なのが欠点。
アレルギーを抑える効果がある。ガンへの影響は特になし。
αリノレン酸は野菜、魚、海藻にも多く含まれます。
*アレルギーを抑えたい時、具体的にどうすれば効果的なのか。
・肉よりは魚介類を食べる頻度を増やす。
・豆類、緑黄色野菜、根菜、きのこ類、海藻類などを積極的に摂る。
・加熱調理に使う油は「オリーブ油」か「キャノーラ油(なたね油)」、生で摂取する場合は「しそ油」か「亜麻仁油」を意識する。
・マーガリンをバターに変える。(マーガリン・・・コレステロールは含まないがリノール酸を多く含む)
・外食では揚げものをなるべく控える。
・ここでは触れていませんでしたが、白砂糖を摂る量を減らす。
→てんさい糖、メープルシロップ、はちみつ等も併せて使う(花粉症の人は蜂蜜は控えた方が良い)。
*最後に。
図書館で色々な本を借りて読みましたが、
アレルギーは様々な原因が積み重なって自分の許容量を越えたことで発症することであり、「これさえ変えればアレルギーが治る!」というものでは無いのですね。
魚介はいいとわかっているのに・・・「海の汚染によって魚に有害金属(水銀や鉛など)が蓄積し、食べると害を起こす」「養殖魚に打っているワクチン、抗生物質が人間の体にも悪影響を及ぼす」という記述も読みました。
アレルギーは「小麦の摂取が増えたからだ」
「地球の環境が変わったから」
「食の欧米化が日本人の体質にあっていないから」
等々・・・
何が原因か、何がアレルギーを悪化させているか、答えはひとつではないのでしょう。
その中で、リノール酸とαリノレン酸のことが一番気になったのでブログに書きました。
私のお菓子レシピはキャノーラ油(なたね油)やオリーブオイルを使用しているものが多いのですが、このことを意識してレシピを作っているからです。
ほんの少しでも参考になれば嬉しいです。
植物油は脂肪酸で構成されていますが、ここでは「リノール酸」「オレイン酸」「αリノレン酸」に着目します。
各油によって脂肪酸の比率は様々。
どれも人間に必要な脂肪酸ですが、極端な偏り方をすると様々な不具合が生じてきます。
細かい事は省略して簡潔に書くと、
「リノール酸」を多く含む油に偏ると・・・アレルギーを悪化させる。
食物アレルギー、アトピー、花粉症、鼻炎等のアレルギー反応を強めるだけでなく、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中、発がんのリスクも上げると考えられています。
揚げ油やスナック菓子、マーガリン、マヨネーズ、ドレッシング等に多用されている他、乳製品、卵、肉等にも含まれるため、日本人は摂取しすぎている傾向にあります。
*各油のリノール酸を含む割合
紅花油(サフラワー油)・・・・72%
ひまわり油・・・・・・・・66%
グレープシードオイル・・・・・65%
大豆油・・・・・・・・・・50%
コーン油・・・・・・・・・47%
ゴマ油・・・・・・・・・・・42%
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キャノーラ油(なたね油)・・・・・20%
エゴマ油(しそ油)、亜麻仁油・・・・15%
オリーブ油・・・・・・・・・・・10%
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リノール酸の割合が少ないのは、キャノーラ(なたね)油、エゴマ(しそ)油、亜麻仁油、オリーブオイル。
中でもリノール酸の代わりに「オレイン酸」を多く含むのが、オリーブオイル(70%)、キャノーラ(なたね)油(55%)です。
オレイン酸は熱に強く酸化されにくいので、加熱調理に最適。
アレルギーやガンの影響は特になし。
悪玉コレステロールを下げる効果もありますが、油なのでカロリーは同じ・・・摂り過ぎには注意が必要です。
リノール酸の代わりに「αリノレン酸」を多く含んでいるのが、エゴマ(しそ)油、亜麻仁油(各60%)です。
αリノレン酸は熱に弱く、加熱調理にむきませんが、炒めもの程度の加熱ならOK。生で摂取するドレッシングなどに最適。
酸化しやすいので開封したら早めに(1~2カ月程度で)使い切らなければならないのと、非常に高価なのが欠点。
アレルギーを抑える効果がある。ガンへの影響は特になし。
αリノレン酸は野菜、魚、海藻にも多く含まれます。
*アレルギーを抑えたい時、具体的にどうすれば効果的なのか。
・肉よりは魚介類を食べる頻度を増やす。
・豆類、緑黄色野菜、根菜、きのこ類、海藻類などを積極的に摂る。
・加熱調理に使う油は「オリーブ油」か「キャノーラ油(なたね油)」、生で摂取する場合は「しそ油」か「亜麻仁油」を意識する。
・マーガリンをバターに変える。(マーガリン・・・コレステロールは含まないがリノール酸を多く含む)
・外食では揚げものをなるべく控える。
・ここでは触れていませんでしたが、白砂糖を摂る量を減らす。
→てんさい糖、メープルシロップ、はちみつ等も併せて使う(花粉症の人は蜂蜜は控えた方が良い)。
*最後に。
図書館で色々な本を借りて読みましたが、
アレルギーは様々な原因が積み重なって自分の許容量を越えたことで発症することであり、「これさえ変えればアレルギーが治る!」というものでは無いのですね。
魚介はいいとわかっているのに・・・「海の汚染によって魚に有害金属(水銀や鉛など)が蓄積し、食べると害を起こす」「養殖魚に打っているワクチン、抗生物質が人間の体にも悪影響を及ぼす」という記述も読みました。
アレルギーは「小麦の摂取が増えたからだ」
「地球の環境が変わったから」
「食の欧米化が日本人の体質にあっていないから」
等々・・・
何が原因か、何がアレルギーを悪化させているか、答えはひとつではないのでしょう。
その中で、リノール酸とαリノレン酸のことが一番気になったのでブログに書きました。
私のお菓子レシピはキャノーラ油(なたね油)やオリーブオイルを使用しているものが多いのですが、このことを意識してレシピを作っているからです。
ほんの少しでも参考になれば嬉しいです。