すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

「のだめカンタービレ」

2019-04-15 22:01:56 | 音楽の楽しみー歌
 家族が長い風邪をひいていて、ぼくも実は先週は風邪気味だったのだが、おととい青空に誘われて渡良瀬遊水地をレンタサイクルで飛ばしてしまったので、その時は気分爽快だったのだが、昨日今日と頭痛と寒気がしている。風邪をひいたらとにかくたくさん寝ることにしていて、たっぷり寝たから今日は昨日よりはいいようだ。
 寝ている合間に、レンタルDVDでTVドラマの「のだめ…」を見た。と言っても、続編を含めると全部で1000分ぐらいあるようで、昨日と今日でその半分ほど、ヨーロッパに旅立つ前までを見た(約8時間!)。
 コミックはだいぶ前に読んでいるのだが、笑いを取ろうとしてバカ話にしているところが多くて、そのために登場人物たちの人物造形もかなりハチャメチャで違和感は相当あるのだが、彼らの音楽に向かう姿勢は悪くない。
 TVドラマ版は、原作の人物造形や笑いを忠実に再現しようとしているので、その部分は、映像になっているだけ余計に気持ちが悪いのだが、音楽そのものが聴けるので、オケの稽古や演奏会のシーンは大変楽しい。
 ドラマは幸いに、原作コミックよりはずっと長く、演奏のシーンを追ってくれているようだ(これがなければドラマの価値が無くなってしまうものね)。
 かなりよく知られた名曲が多いので、それが出て来るだけでもうれしいし、改めて聴くとクラシックの名曲って本当に美しいものだ。
 ベートーヴェンの交響曲第7番も第5番「英雄」もブラームスの第1番もラフマニノフのピアノ協奏曲第2番もガーシュインの「パリのアメリカ人」もCDは持っていて何度も聞いているのだが、ベト7はNHKカルチャーで楽譜を読む作品研究の講座まで受講したのだが(実はよく分からなかったが)、演奏している映像を見ながら聴くのはまた格別の喜びだ。
 ドラマではもちろん音楽は断片的に使われているので、映像を見た後でまたCDを聴きなおすのも良いだろう。
 (ところで「のだめ」にはモーツアルトの「オーボエ協奏曲」や「2台のピアノのためのソナタ」もあるのだが、ぼくには、どうもモーツアルトとバッハはぴんと来ないのだ。音楽は所詮素人なので、個人的には、という話なのだが、ベートーヴェン以降でないと、悲しみや苦悩が、つまり音楽に深さが、出てこないように思う。)
 (これも余談だが、Eテレの日曜日の夜の「クラシック音楽館」も視聴するのはたいへん楽しい。9時から11時までと、やや遅いので毎回は見ないが。)
 明日からはもう少し日常に戻りたいので、残りの半分、ヨーロッパ編以降、はすぐには見られないかもしれないが、楽しみとして取っておくことにしよう。今のところまだ出てきていないドヴォルザークの「新世界」やベートーヴェンの「合唱付き」やラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」なども、演奏場面を見るのが楽しみだ。
 付け足し:人物造形がかなりひどいと書いたが、シュトレーゼマンはあまりにひどい。コミックではまだしも気品や風格みたいなものを感じられるが、ドラマの方は単なる変態エロジジイだ。

 ぼくは音楽については、表現する側ではなくて、どんどん、観賞する側になってきているが、それで良い。ぼくに表現することができる音楽よりも、観賞することができる音楽の方が、はるかに、比較にならないくらい、美しい。
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