すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

冴えない話

2021-09-25 11:05:26 | 近況報告

 緊急事態宣言が解除されそうだ。
 これから山は紅葉の季節だ。

 一週間ほど前からなぜか目まいがして足元がふらつき、歩くと千鳥足のようになる。あくびがとめどなく出て、それに伴って胸がむかついている。
 一昨日、少し収まったような気がして「山を歩いてみよう」と思い、高尾山口の駅まで行ったのだが、駅の階段を降りるのに手摺りつかまらねば降りられず、やっと改札口を出たところで断念して引き返した。京王線の電車の出発を待つ間、緑の山を見ていたら無念の涙が出てしまった。

 かかりつけ医に行ったら、「取り合えず目まいの薬を出しておくから、頸動脈の手術をした脳神経外科に相談するように」と言われた。10月7日が3か月検診だったのだが、一週間繰り上げて9月30日に診てもらうことにした(担当の先生の診察日が木曜だけなので)。そこから検査とかいろいろあると考えると、ほぼ、年内は高い山・瘦せ尾根や岩場のあるところは行けないと思われる。林道歩きがせいぜいだろう。

 昨年は10月に那須連峰と山形の朝日連峰のふもと周辺で紅葉を楽しんだのだが、そして今年は緊急事態が明けたら谷川岳と鬼怒沼湿原と金峰山と・・・と夢が広がっていたのだが、どうやらすべて不可能のようだ。
 来年、体調が良くなってまた山に行けるようになることを祈っている。

 昔からの仲間で、ぼくより遥かに体力も経験も山のノウハウも自然の知識もある友人がここ数年、不整脈で苦しんでいる。9月初めに手術のためにこちらに出てきたので会ったのだが、一緒にそこらを歩いていて、「気の毒だなあ。ぼくも4月に手術を受けたが順調に治ったようなので、彼も早く治ると良いな」ぐらいに思っていた。人は、他人の無念さにはなかなか気付けない、ということに今回改めて気付いた気がした。情けないことに。

 出かけられないので、山の本を読みまくっている。岩稜歩きのあと温泉のハシゴ…夢が広がるというよりは、妄想が膨らむ。

コメント
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