東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

ボスしけてるぜ

2012年06月09日 | インポート
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忌野清志郎(RCサクセション)の「ボスしけてるぜ」がいい。
「ボスに給料あげてくれ!」と叫ぶが、ボスは「俺の方こそあげてもらいてえな」「お前のために俺の会社はつぶせねえ」とほざく。そこで「やる気がしねえ」と仮病で会社を休み「青春が台無しだ、しけてるぜ!」…
 給料が年々減り、税金や社会保険料は高くなる一方のご時世、「ボス、給料あげてくれ!」と叫びたくなるのも当然である。
 さてそのボス(社長)と社員の税金を比べてみてびっくり。日本のトップ企業トヨタのボスの年収は3億4000万円、払う所得税と社会保険料は5438万円。年収の21%。一方、その社員の平均年収は約430万円で、その税金と社会保険料は149万円。年収の35%にもなるという。税金は、金持ちからたくさん徴収し社会に再分配することで、セーフティーネットを構築することが大前提になっているが、それが壊れている。つまり、国家財政の基本が崩壊していると言うことである。そのからくりは、社会保険料負担の上限があることと持ち株の配当所得に証券優遇制度があるためで、実質的に逆進課税になっている。その上、低所得者や中小企業を直撃する消費税の増税があれば、ますます日本の税制の逆進性は強まることになる。「ボスいかれてるぜ!」と叫びたい。