東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

「停電!」の脅しに備え

2012年06月04日 | インポート

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 「停電!になってもいいのか!」と原発再稼働の必要性を訴える論説が多い。本当に大停電になるのか怪しいが、電源が不可欠な人工呼吸器を必要とする在宅患者には充分すぎる脅しである。
 そこに、厚労省が 人工呼吸器用の外部電源バッテリーを保険適用にするニュースに接した。(毎日新聞 2012年05月12日)

「筋萎縮性側索硬化症(ALS)など難病の在宅患者にとって欠かすことができない人工呼吸器の外部電源バッテリーについて、厚生労働省が今年度から、費用を保険適用とすることを義務付けた。昨年の東日本大震災後の計画停電で、対策が課題となった反省を踏まえた措置。人工呼吸器を使っている在宅患者は全国約1万1300人に上るが、これまでバッテリーが保険適用の対象なのか、不明確だった。全原発が停止し、電力不足が懸念される中、保険医療として明確に位置付け、患者の不安解消を図る。
 在宅で人工呼吸器を使っているALSや筋ジストロフィーなどの患者は、停電で電気が途絶えると命に直結する。このため、これらの患者にとっては災害時などには外部バッテリーが必要だ。厚労省在宅医療推進室によると、これまで保険適用の「人工呼吸器加算」には「人工呼吸器」とだけ記され、バッテリーが対象か、個々の医師の判断に委ねられていた。購入費は2万~30万円程度で、患者団体などが保険適用するよう求めていた。
 保険適用で、自己負担は基本的に3割となる。ただ、バッテリーの使用電気料は対象としない。」

こうして、一歩ずつ命を守る政策が、原発いらない世界を築くことになる。

 

                                         (ムラサキカタバミ)