東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

吉田一徳元委員長 逝く

2014年06月30日 | インポート

Jpg  東京教組の元執行委員長、吉田一徳さんが6月28日、お亡くなりになりました。ものごとを丁寧に考え、緻密な仕事ぶりと責任感の強さ、人間的な優しさにあふれるお人柄でした。1969年に台東区浅草小学校をスタートに世田谷区立等々力小、深沢小、八幡小の教員として子どもたちに慕われつつ、96年に世教組委員長、2001年~03年東京教組書記長、04年~06年執行委員長と教職員組合運動にも多大な貢献をされました。
 吉田さんが委員長を務めた時期は、憲法改悪の動きと教育基本法改悪が強行された時期であり、連日、街頭署名、市民集会、学習会、国会前の行動の先頭に立って闘っておられた姿を思い出します。
 吉田さんは、運動方針で

教育基本法改悪、憲法改悪は、日本を戦争のできる国にしようとするもので、絶対に許すわけにはいきません。(04年)
自民党が「憲法草案」を発表するなど、憲法改悪の動きが強まり、政府は、06年通常国会での「国民投票法案」上程を目論んでいます。また、教育基本法についても総選挙以後与党協議を加速させています。自民・公明両党は、3月30日、4月上旬に教育基本法の「改正案」をまとめた上で、4月中に政府案として国会に提出することを決めました。教育基本法改悪は、正念場を迎えています。
 一方で、「教育基本法の中身を知らない」「『改正』に無関心」という層が圧倒的に多いという調査結果もあります。改悪阻止の声を結集したより大きな闘いをつくっていくとともに、「今変えることが必要かどうか」の国民的論議を喚起し、国会上程をさせないとりくみも大切です。また、米軍基地再編、基地移転の押しつけ、自衛隊のイラク派兵など、憲法の空洞化を許さない闘いが重要です。(06年)
と訴えました。まったく今の危機的な状況と変わらないことを痛感します。
 退職後は、日中国際教育交流協会の業務執行理事として、教育交流事業の実務を支え、何度も訪中して日中友好の橋渡しに尽力されました。
 心から、ご冥福をお祈りいたします。
(教基法改悪反対集会・デモ、写真中央が吉田さん)


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2 コメント

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吉田一徳さんの突然の訃報に接し、ただただ驚くば... (森谷 憲光)
2014-06-30 18:57:39
吉田一徳さんの突然の訃報に接し、ただただ驚くばかりです。
 私が世田谷区内の小学校に勤務していた20代の頃、毎日のように世教組書記局に顔を出していましたが、吉田さんもほぼ毎日のように書記局に来ていました。吉田さんと口論になることはほとんどなく、穏やかに接してくれました。私にとっては心優しい優しい兄貴分でした。一緒に飲み交わしたり、ビリヤードで遊んだりした思い出が昨日のことのように脳裏によみがえってきます。
 今日まで小学校教員を務められているのも、吉田さんとの出会いがあり、世教組執行部の一員として20代の頃頑張れたからだと思っています。
 吉田大変ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。
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先程のコメントの最後の一行を、心よりお詫びして... (森谷 憲光)
2014-06-30 19:02:19
先程のコメントの最後の一行を、心よりお詫びして次のように訂正させていただきます。

 吉田さん、大変ありがとうございました。ご冥福を心よりお祈りします。
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