東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

子どもの幸福度から学校を考える

2014年02月24日 | インポート

Photo 先日、オランダに住む教え子からメールが届いた。オランダ人との間に生まれた子ども達のために日本語を学べる場を作ろうと運動しているという。
オランダではモンテッソリーやイエナプラン、ダルトン等の色々な教育方法が認められ、様々なメソッドや宗教の違う小規模校があり、両親と校長が面談し、学校の方針を聞いて、入学させるのだという。オランダ人の夫も自分で、ダルトンを選んで通ったという。
 公立私立のどちらでも親の負担はない。また、どの学校でも普通に蘭・英・仏・独等の言語を教えるので何カ国語もできるのは当たり前だという。かつて日本に多くの文明をもたらしたオランダは、小国ながら世界と交易し、貿易によって国を富ませた。それは、教育に対する大らかさ故に、柔軟な発想や協調性をもった国民が育ったからではないか。日本では、学力テスト、平均点の公表、教科書検定をより国策に合わせたものにするとか、きな臭い国定化が始まっているように感じる。能力や学力は、テストがもたらすものではない。教育効果は目先の点数ではなく、もっと巨視的に捉えるもの、何十年後かにどんな人間になっているかに表れる。「教え子を戦場に送るな」のスローガンを再び肝に銘じて流れに竿をさそう。(WEEKLY東京教組「プラザ」より)

 先日、リヒテルズ直子さんのオランダの教育を紹介した講演を紹介(2/4)したが、子どもの幸福度から学校を考えたときに日本は後進国と言わざるを得ない。私たち教職員の力量が問われる問題だ。
(ニュートンのリンゴの木・小石川植物園)


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