toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「誰かがジョーカーをひく」 宇佐美まこと

2023年12月13日 | 読書日記
終盤になって全く予想外の展開にびっくり。
なんとなく伊坂幸太郎を連想した。

最後まで読むとストーリは滅茶苦茶面白いし、騙された快感も味わえるけれど、どこか物足りない。
序盤は中々入り込めなくて、そのままダラダラ進んで終盤になって急に面白くなる。
そこで折角盛り上がったのに、最後は取って付けたような説明みたいな文章が続いて終わっているし・・・。
モチーフが素晴らしいのに上手く料理できていないというのは、宇佐美まことを読むたびに感じる。






2023.11.30
徳間書店
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「この会社、後継者不在につき」 桂望実

2023年12月12日 | 読書日記
タイトル通り、後継者問題に直面した会社が舞台のお仕事小説。

3章構成になっているけれど、内容はそれぞれ関係が無い3つの短編小説。
最初の2つは社長が後継者に悩む内容で、最後は社長が後継者がいないまま急逝してしまう話。
お仕事小説だけど、社員たちの成長物語にもなっている。

桂望実はお仕事小説しか読んだことないけれど、これも含めてどれも面白い。





2023.11.30
KADOKAWA
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「偶然屋」 七尾与史

2023年12月10日 | 読書日記
偶然屋の発想が面白いのに、偶然屋としての活躍はほとんど無くて犯人捜しの作品。

内容は良いんだけど構成が悪すぎて折角のモンスタ級の犯人が生かし切れていない。
探偵役の設定と構成が良くなれば、宮部みゆきに負けない大作になったかも・・・。

そして偶然屋の設定を生かして、本来の仕事での連作短編集と言うのも面白いと思う。



2016.7.3
小学館
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「万次郎茶屋」 中島たい子

2023年12月08日 | 読書日記
読んだ後、「ん~~」と思ってしまうような短編集。
どれも、もう一つ何か足りない感じで物足りない。

中では表題作が一番良かった。




2017.4.20
光文社
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「図書室のはこぶね」 名取佐和子

2023年12月07日 | 読書日記
はじめましての著者だったけれど、文章は上手いし構成も良いしストーリも面白くてファンになってしまった。

主人公の百瀬花音は、体育会系のステレオタイプの性格から群ようこの「パンとスープとネコ日和」シリーズに登場する「しまちゃん」を連想してしまう。
ストーリ展開は全く似てないけれど、文章も群ようこに似てると思う。

ところで奈良君はクラスメイトに女装したくない理由を話して他の格好で参加するのかと思っていたのに、告白は体育祭の後と言うことで当日は見学だったのね。




2022.3.25
実業之日本社
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「月ぞ流る」 澤田瞳子

2023年12月06日 | 読書日記
登場人物が多く、そのうえ関係が複雑で、全くついて行けません。

澤田瞳子は鬼門かも・・・。
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「京都東山邸の小鳥遊先生」 望月麻衣

2023年12月06日 | 読書日記
京都東山に有る古い屋敷「東山邸」に脚本家の姉小鳥遊葉月と歳の離れた異父妹の大学生美沙が一緒に暮らしている。
ある夜二人が、父の経営する祇園の小料理屋「ぎをん」で駆け出し俳優鈴木英輔と出会うところから物語が始まる。
そこから、ぎをんの常連客や英輔の芸能界の知人達を巻き込んで物語がどんどん複雑になっていくのでちょっと心配になって来るけれど、思った通りの結末だった。

登場人物のキャラがみんな立っていたけれど、良い具合に役割分担させられていて、上手くまとまっていた。



2023.11.6
ポプラ社
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「観覧車」 赤川次郎

2023年12月05日 | 読書日記
ショートショート集。

赤川次郎と言うことで期待値が大きすぎたせいか、イマイチ感のある作品がほとんど。
オチが理解できない作品も数点有って残念。





2023.11.30
光文社
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「ツミデミック」 一穂ミチ

2023年12月04日 | 読書日記
ちょっとだけホラーテイストだったり、ちょっとだけブラックだったり、ちょっとだけハートウォーミングだったり・・・と、色んなタイプの短編集。
統一感が無いようでいて、どの話も着地点が最後まで分からないし、不条理な状況が描かれているという点で何となく纏まっている感じ。

特別面白いという訳じゃないけれど、また読みたくなるような不思議な作品。
はじめて読んだけれど、一穂ミチは短編の名手なのかも・・・。




2023.11.30
光文社
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「深夜カフェ・ポラリス」 秋川滝美

2023年12月03日 | 読書日記
秋川滝美らしい食べ物屋さんが舞台の連作短編集。
大きな病院の近所で、夜だけ営業している「ポラリス」にたまたまやってきた客や常連客と、店の主人の朱里との5つのハートウォーミングストーリ。
続編が出たら読みたい。




2023.11.20
アルファポリス
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「泣くな研修医」 中山祐次郎

2023年12月02日 | 読書日記
医者になって1年目の研修医の日常を描いた作品。
何も分からないひよっこ医師が苦労して成長していくのは分かるけれど、経験も無い新米一人に任せたりするって、患者としては怖いな。。

合コンで知り合ったはるかとはそれっきりなの?
続編が有るみたいだけど、そっちに登場するのかな??




2019.2.5
幻冬舎
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