toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「イマジン」 清水義範

2013年01月09日 | 読書日記
いかにも清水義範らしい小説。
設定もストーリも文体も清水義範で、知らずに読んでも作者が分る作品。

「国語入試問題必勝法」的に言えば、いろいろ有って最後に親子が分かり合えたと言う話(笑)
最後はちょっと感動的です。

アビーロードのジャケットを意識したカバーの絵がちょっとダサい・・・


集英社 2000円
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「哲学者の密室」 笠井潔

2013年01月08日 | 読書日記
この本が面白いと思った人が居たら、その人とは絶対話しが合わないと思う(笑)。

ストーリ自体はそこそこ面白く出来ているけど、ストーリとは直接関係ない部分の方がはるかに長く、しかもその部分がまるっきり面白くない。
やたらに哲学的な理屈ばかり言ったり、あまり関係の無い過去の事件のことを延々と話していたり・・

半分はナディアと言う女性が語り部で、半分は3人称で書かれているけれど、このナディアと言うのが自意識過剰で付いていけない。
また探偵役のカケルも必要以上にしゃべらないちょっといやな奴。

京極夏彦の京極堂シリーズにちょっと似た感じだけど、こちらは読んでいてくじけそうになる。
何度途中で投げ出そうと思ったことか・・・


光文社文庫 上 857円  下 800円
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「極北クレイマー」 海堂尊

2013年01月04日 | 読書日記
ジーン・ワルツと同じく、大きな事件が起きて・・・と言う話ではない。
登場人物の殆どがやる気が無かったり、自分本位だったりする。
と言うのも、市立病院と市役所を中心にした話で多くの登場人物が地方公務員だから??
その中で唯一とも言えるまともな医師が逮捕されてしまう。
実は、彼はジーン・ワルツ舞台の一つ、マリアクリニックの院長の一人息子。
彼の友人として、同じ話の清水も登場する。
他にも、ゼネラルルージュの速水や、同じシリーズの高階や斑鳩、姫宮も登場。
特に姫宮は物語の前半で重要な役割を担う。
(名前は出ないけど、姫宮の上司ということで白鳥も登場・・)
池波正太郎の小説のように他の話の登場人物が別の関係無い話に登場するのはなんとなく楽しい。

ストーリはこれから・・と言うところで終わっているけど、もしかしたら続編が有るのかも。

それにしても彼の作品は、たいして厚くないのに、上下巻に分かれているのが多いのはどういうことよ。
いろんな出版社から出てるのに申し合わせたかのように分冊になってる。
作者の意向??


朝日新聞出版 480円(文庫) 上下巻とも
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「間違いだらけのビール選び」 清水義範

2013年01月02日 | 読書日記
清水義範の短編集。
テーマの選び方とか、切り口は彼らしいけれど、シュールな話が多くて違う人の作品っぽい。
タイトルや西原理恵子の表紙からいつもの清水義範作品を期待して読むと、アレッと思います。


講談社文庫 571円
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「三四郎はそれから門を出た」 三浦しをん

2013年01月01日 | 読書日記
エッセイ集。
殆どが書評で、他には本にまつわるエッセイと、本とは関係無いエッセイが少々と言う構成。
書評と言えば本の雑誌系の作家(椎名誠、目黒孝二、群ようこ)のものをよく読むけれど、これもその本の魅力が充分に伝えられているので、どの本も読みたくなってしまう。
何十冊(もしかしたら100冊超えてるかも・・)の本が紹介されているけれど、かすってるものは有るものの読んだことある本は「ドラえもん」だけで、見事に読んでない本ばかりだった。

前回読んだ「人生激場」のような面白さは無かったけれど、本好きな人にはお勧めの一冊。
それにしても、三浦しをんって人は読書が好きなんですね。(って人のこと言えないけど・・)


ポプラ社 1600円
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