toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「空想の海」 深緑野分

2023年06月07日 | 読書日記
「カミサマはそういない」を読んで、深緑野分の短編集はちょっと・・・と思っていた。 冒頭に収められている「海」を読んで、「やっぱり・・・」だったけれど、次の「髪を編む」はなかなか良いぞ。 「空へ昇る」は三崎亜紀風、「耳に残るは」は木内昇風で、どちらもそれなりに良いんだけど、ちょっと詰めが甘い感じ。 「贈り物」は何故か二人称で書かれているけれど、「彼は」と書くべきところを「あなたは」と書いているだけで、そうした意図がわかない。内容はそこそこ面白いのに何でそんなつまらない小細工を・・・。 「御蔵館に収納された12のマイクロノベル」は、先日読んだ有川ひろの「物語の種」と同じ趣向の超短編集。 内容は玉石混交だけど、石の方が多いかな。 「緑の子どもたち」は一番良かった。 後はまあ普通・・。 2023.5.28 KADOKAWA
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