toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「ヘパイストスの侍女」 白木健嗣

2023年05月15日 | 読書日記
ストーリは面白いし、登場人物のキャラ設定も良くできていて、安心して読み進められる。

細かいところで色々突っ込みどころが有るけれど、それは置いておいて重要な事項で、一ノ瀬のビデオで吃音が無いことは読んでるときにまず違和感を覚えたのに上井手がすぐに気づかないのは不自然。
それまに散々伏線が有ったから、読者は全員そう思ったはず。

他にもマリスも含めて登場人物達の言葉遣いのおかしさが気になって仕方なかった。
子どもならともかく、一流企業に勤める社会人で初対面の人に対して、そんな口の利き方する人は居ない。

あと、斎藤の目線で語られていたと思ったら、次の文章では前之園の視点に変わっていたりというような整合性が取れていない箇所が多すぎ。
ちゃんと校正して欲しかった。

========= ここからネタバレ ========
個人的にデジタルサイネージの開発業務を数年間担当したことが有って、事故現場にLED看板が有ったことに最初から興味を持っていて、終盤にはこれがトリックだろうと確信していた。
ただ、それを認識したため停止したとするならそのログが残るはず。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする