おはようございます。
日本企業の基本は稟議、下からの提案です。失敗すれば、下が責任を負いかねません。意思決定責任がアメリカと大違いです。承認者は守られているのかも。承認には事前説明があります。それが根回しです。日本企業に勝つために根回しをシステム化する研究をAIのアメリカの研究者が始めました。今なら忖度と言われかねないシステムです。でも忖度は大事です。問題になるのが不思議です。
AIや認知工学や言語処理を研究していた人は、色々な研究、例えば未来学や会社組織や意志決定や人間工学の研究に移った人もいました。AIの研究開発が上手く行かないため、市場やユーザーからお金を集められません。日本を研究する施策もあり、一部はグループウェア研究を始めました。AIより上手く行きそうでした。
Notesは人気になり、一時は日本でも流行し、シャープも営業に導入しました。調べましたが利用者次第のメールシステムに過ぎないと思いました。根回しのシステム化なら日本は有利のはず。要求条件が分かります。会社組織のシステム化で良いわけです。私が中村師匠に口説かれて富士通に迷い込んだシステムです。
しかしアメリカの偉い研究者も日本の会社組織や学校組織が分かりません。グループウェアはニーズがないと、今のスマホの程度に落ち着きました。日本の大学の先生は流行りの研究に追随するため、流行らなくなりました。独自研究をすれば良かったのに、日本人は物まねが好きな村が好きな人が多いようです。
日本の先生は村が好きな理由は、日本人は農耕民族、狩猟民族でないからと言われていますが、起業し難い環境があるからです。事業化に失敗しても大学に戻れません。第五世代コンピュータの研究プロジェクトも研究のための研究でした、電総研やNTTなどの研究者が大学教授になりました。アメリカに勝ち世界をリードするなど関係なし、研究者が勉強できただけでした。稟議決裁を日本がシステム化すれば、安い補助金で先端研究でき、日本方式を世界に広められたかも。でも今からでは遅すぎ、勝負あったです。
第五世代の関係者で物まねが嫌いだったのはトロンの先生。でも根回しが下手だったのは皮肉です。アメリカの抗議でお金を貰えませんでした。トロン以上に容易だった日本独自の根回しのシステム化は議論もなし。だって実践者は日本中です。日本の意思決定は独特です。そういえば根回しを提案した私は、似非天皇から簡単すぎる、出て行け、自社でやれ、と言われました。重要性が分からないのが研究者の特性でしょう。
今日はここまでにします。