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パラダイムシフトへの対応

2017-07-04 16:49:20 | Weblog

 おはようございます。

 0章の4節の第二段落の続きです。すでに説明したように、この節はパラダイムシフトとアウトソーシングがキーワードでした。この節で一番強調したかったのはパラダイムシフトでしょう。自社で部品からサービスまですべて統合的にビジネスにする日本の情報機器産業が得意だった手法が通じなくなってきた環境の変化をこの二つの言葉で表現していると思いました。即ち、簡単に一言で言えばアウトソーシングへのパラダイムシフトの説明だったと思いました。

 この時のパラダイムシフトは主にパソコンの出現で起きました。それ以来、現在もパラダイムシフトは続いていると言えるでしょう。インターネット、携帯電話、スマホ、SNS、ビットコインなどと、次から次にパラダイムシフトがおきてゆくのかも。革新的な技術が実用化され、新しいサービスを提供する会社が勝者になりました。

 これから起きるパラダイムシフトを予想することは研究開発者にとって必要です。一方、新しい事業を始めたい経営者にとっては、その技術に基づく新規事業を始めるタイミングが一番大事でしょう。次はロボットかAIかIoTか自動運転車かなどなど全部パラダイムシフトを起こすでしょう。時代の大波を企業が越えるのは大変です。上手く超えるには波に上手く乗らなければいけません。

 パラダイムシフトの用語がでてくる第二段落を以下に転記します。

『コンピュータの市場分野の中で、パソコン市場は最も成長しています。ユーザーにとても、メーカにとっても、『パソコンが最も重要なコンピュータ』になってきました。まさにパラダイムシフトです。また、市場が大きいために競争も激しく、技術も急速に進歩しています。新しい専門用語が毎日のように誕生しています。これらを理解できれば、最先端のコンピュータ技術の概要をほぼ理解できます。これが、本書の発刊を思い立った最初の理由です。』

 今はスマホに脅かされているパソコン。その勝者はマイクロソフト社でした。でも私が知っている範囲でも、IBM the pcやApple Lisa、また素晴らしいxeroxスターなど、Windows以上に革新的な技術の商品がありました。ワークステーションの領域では、LISP言語による人工知能システム開発を先導したPARQやシンボリックスなどなどたくさんの優れた製品がありました。しかし、日本の第五世代コンピュータのワークステーションを含めて全部沈没しました。

 時代の花形は技術ではなくなっています。サービスやアプリケーションが一番大事な時代なのでしょう。昔、私が中村師匠のアプリ部隊を志望したのは間違いではなかったと言いたいところですが、半世紀時期が早すぎてしまいました。50年も間違えたのです。阿保でしたから。

 今日はここまでにします。

コメント
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