こんにちは。
やっと第6章。終りの章になりました。この章の題名は、パソコンのシステム化技術、そのはじめに8項目の箇条書きがありました。色々な話を書いたのかと思って読みました。私が好きな2つのテーマに絞って説明していました。節の説明は懐かしく感じられ、色々なエピソードが蘇ってきました。私のボケ予防にブログは最適のようです。
一番大事なシステム化技術はグループウェアとオブジェクト指向の二つの用語と考えていて、最も好きだったことを思い出しました。この2つの機能を最後の章のテーマにしたのでしょう。これが本書の結論だったのか。今日はまずグループウェアについてコメントします。先頭から4項目の箇条書き。以下に紹介します。
・ハードウェアの制約のために実用化できなかったシステム技術が、パソコンの進歩で開花しました。
・グループウェアは、部門の情報共有化をコンピュータで支援する考え方です。
・グループウェアは、グループの協調作業を支援するシステムです。このほかにもさまざまな補完機能が必要です。
・統合文書処理は、文書内の情報と文書外の情報を関連づける機能に最大の特徴があります。
グループウェアと入力し、ネットで検索してください。ウィキだけでも、歴史や分類や商品情報を得られます。グループウェアについて思う所をレポートにまとめよ、という大学の課題なら、それらを読んでまとめることは容易です。厚いほど熱心とされ、数ページが良いからです。でも、会社で評価される提案書は大変、1ページ程度に持論にまとめることが必要だからです。
ここから私の持論です。ネットでは珍しい情報かもしれません。グループウェアは皮肉な誕生の歴史があるように思えます。この技術がアメリカで研究され始めた経緯をまず思い出しました。まず始まった時の日本とアメリカの情報市場の関係です。
Japan az No.1と言われた第5世代コンピュータ開発が始まったころ、人工知能や認知工学やAIの研究者は行き詰まりを感じていたはず。今と同じような人工知能の大ブームが冷めたころでしたので。私の学生時代、アメリカの研究機関や大学が2001年宇宙の旅の実現に夢を持って挑戦しました。しばらく大予算がついて盛んに研究されたのに、成果は微々たるものだったと言えるでしょう。もっともそれは先端研究の常でしょう。
一方、日本の電子情報産業は夢多き時代でした。私も夢を見たひとりでした。私が岩井さんの下でアメリカ進出の小型機を検討していた時期。自動車と同じようにアメリカに進出できると思っていました。メインフレームは無理。オフコンなら可能だと思ったわけです。
何故アメリカはアジアのモンキーに勝てないのか、30年前、ペコペコにしたはずなのに、ベンチャー企業は日本詣でしている、などなど商務省のお偉いさんは不満だったはず。第五世代コンピュータ開発まで日本のお偉いさんの楽勝ムードは続いていたのでは。
今日はここまでにします。