創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

現場に潜む情報

2015-03-09 04:09:08 | Weblog

 尊敬している法医学の先生は、法医学者は芸術的感覚も大切だと言っています。先生の翻訳本にはベートーベンやショパンの遺骨を調査研究したドイツの大先生の本もあり、彼らの生前の病など事細かに説明していました。素晴らしい本です。ぜひ読んでほしい本ですが、良い本も売れなければ絶版です。無理かもしれません。

 確かにこの原書を書いた人やその翻訳には音楽の知識が必要でしょう。遺骨の調査の勉強に音楽の知識は役立ったのは間違いないでしょう。しかし私が尊敬する先生が筆を折った最後のまとめのような概説本に芸術的なセンスが必要だとなぜ書いたのか、何故この言葉を使ったのか聞いてみたいものです。

 私が芸術的の言葉から思う概念は良く分かりません。簡単ないつもつかう言葉なのに、いざ言おうとするとうまく言えません。絵や音楽などの才能、人が発想しない様な表現を具体化できる能力、沸き上がった己の感動をメディア上に具体的に表せる能力、などなどと書けますが、どれもしっくりきません。結局、私がこの言葉を使うときは誤魔化したいときだろうと考えてしまいました。やはり凡才は言葉が曖昧です。

 私のような凡才に役立つ先生の言葉は、ささいなかけらやそのような情報や鑑定対象の隅から隅までの様子などを丁寧に集めろ、現場と現状の保持と把握を詳細に丁寧にせよ、と言うアドバイスです。法医学はそうなのでしょうが、商品企画の仕事や創造性を働かせるために、また情報の成否の程度や関連情報に思いが至るために、必須の、でもとても難しいアドバイスだと断言できます。

 今日はここまでにします。

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