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論語読みの論語知らず

2015-03-06 04:11:54 | Weblog

 論語は孔子やその高弟たちの言葉がつづられているとてもありがたい本です。読みやすい現代文に翻訳されたものがいろいろありますし、高校の古文でも漢文でもいくつかは習うのではないでしょうか。

 論語は孔子が書いた本ではありません。後の世の弟子たちが忘れないように思い出しつつ書いた言葉でしょう。その言葉を孔子が言った背景が分かりません。言い伝えであり、大事な要件が抜けています。さらに長い年月経って中国から日本に伝わったのでしょう。既に勝者が自分の解釈で編集してある形だったはずです。

 それが徳川時代、勝者に都合の良い本だったので、都合よい翻訳解釈をして今の日本語の論語が出来上がったと私は考えています。朱子学者の解釈が主流でしょう。中国でも陽明学者の解釈もありましたが、色々な理由があり、あまり主流にはならなかったのでしょう。

 徳川家は朱子学が根幹でしたが、幕末に国が乱れ、諸藩に陽明学の素晴らしい施政家が現れたのかもしれません。親友の黒沢幸明先生の研究から学べました。なお私の4代前まで塾を経営し、寺子屋で子供や若者に陽明学も教えていたようです。今の日本は日本の朱子学者の教えで子供たちが教育されているように私には見えています。

 まとめです。大事な要件を見落としてはいけません。これは情報学でも法医学でも一番大事な戒めではないでしょうか。偉そうなことを言う偉い人ほど怪しいものです。情報リタラシーの能力を仕事上磨いてしまった私は、テレビも新聞も嫌いになりました。情報屋としては困ったものです。

 今日はここまでにします。

コメント (7)
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