創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

初心忘れるべからず

2015-03-05 04:12:13 | Weblog

 情報機器関連の商品企画を長年担当し、業界予測などを生業にした期間が長かったためか、この分野の専門家の解説が全く面白く感じません。むしろ、ないだろうと言う予測をする人やデータの間違った読み方をする人すらいます。まず多くは他の専門家の見解や今までの見方を延長したような解説ばかりが目につきました。だから今はほとんど他の解説など見る気がしません。

 なぜ専門家は誤るのか、昨日引用した法医学者の先生はいろいろ解説してくれています。先生も専門家の意見は聞くが固定概念から誤った認識をしているかもしれないと考えてゼロから情報を素直にみて考察をしているようです。私にいろいろ相談してくることも多々あるのでこの認識には自信があります。私はリトマス試験紙なのかもしれません。色がないのが良いのでしょう。

 私は情報屋ですので、テレビに出てくる先生の言葉も疑って読んでいます。偉い先生は自分の研究に我田引水する機会だとテレビや新聞のインタビューをとらえているでしょう。意図していないかもしれませんが、それに長年命をかけて研究し教育してきたのですから、我田引水になるのは宿命です。尊敬する法医学者のようにありとあらゆる可能性をゼロから考えないと我田引水、固定概念の虜になるのは必然かもしれません。

 自分の仮説や弁護士の反論、他の鑑定の先生の鑑定に対し、論理的に合理的に異論をいろいろ考えないと真実には迫れないとも言っているようです。これは新規商品が得意だった私の発想の手段だったのです。上司や専務の指示に対し、いろいろ仮説を作り、それを凌駕する企画案をまとめることを担当と一緒にしてきたのです。専務の要望は有力ユーザーやご販売店の経営者の意見ですので、現状の要求であり、開発期間が2年ほどかかるシステムでは2年遅れの商品やシステムにならざるをえないのでしょう。自動車もスマホもネットテレビも今も同じような状況でしょう。

 私のノウハウや手法は担当者に嫌と言うほど叩き込んだつもりだったのですが、全く無力だったと良く分かりました。この認識も私の固定概念だったのでしょう。専門家の固定概念は良い発想、良い鑑定などに必要な創造性の阻害要因になりえることは間違いありません。ですから私は教育の素人を自認しているのです。

 今日はここまでにします。

コメント
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