創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

事実は小説より奇なり

2015-03-12 04:14:25 | Weblog

 おはようございます。

 小説やテレビの物語は筋書きはとても複雑なものが最近は多くなりました。昔の小説の、例えば坊ちゃんなど筋はとても簡単です。短気な正義感の強い東京生まれ東京育ちの物理学校卒、新人の先生が地方に赴任して、実力者の先生や生徒と問題を起こした。理系の阿保がまとめたら、これだけかもしれません。

 しかし、何故筋書きが単純なのに今読んでも、何度読んでも面白いのか不思議です。一言で言えば漱石の文章が素晴らしい、でしょう。絶対に私など足元にも及びません。東京しか知らない優秀な人が遠い他国へ赴任し、感じそうなことを面白おかしく書いています。でも現実はもっと大変だったかもしれません。

 今に置き換えて考えてみると海外旅行をしたこともなく、片言の英語を話せるだけで、東南アジアの田舎の中学校に数学や日本語を教えに行った話になるでしょう。今はアジアならまず10時間で到着します。昔は四国に何日かかったのか、遠い国だったし、方言も今より強く残っていたのでしょう。水杯は当然だったかも。

 もしたくさんあった事件が現実にあったら大変です。赤シャツに卵をぶつけ殴った痛快な事件、もし赤シャツが逃げようとして滑って転んで亡くなったとしたらどうなるかです。現実に警官に追いかけられた泥棒が転んで重傷を負うでしょうし、心臓麻痺でも死ぬこともあるでしょう。ひ弱な赤シャツがなんでもなかったのは坊ちゃんの幸運だったとしかいえません。

 被害者が一人、おまけに目撃者もなく死んだとしたら、まず傷害致死事件として鑑識が調べるでしょう。卵は、拳骨は何処まで凶器だったか。どこまでの殺意があったか、ありとあらゆる角度から細かく調べることになります。おまけに現実に起きたら、加害者がまず逃走します。凶器はありません。卵で滑って転んだ単なる事故か障害致死事件かもわかりません。

 要するに事例としては相当に複雑になるでしょう。現実の事件はもっと複雑なのが現実なのです。法医学だけではありません。営業も技術も研究もありとあらゆる仕事は巷や本や先生が教えてくれる以上に極めて複雑です。現実に仕事をするとマニュアルで済まない事件ばかり、出来事ばかり毎日起きるでしょう、マニュアルは、またお客様や上司は急所を語り教えてくれますが、ごく一部なのです。そこを踏み台にして常に創造性の発揮が必須なのです。創造性の働かない上等な対応は仏作って魂入れずと言われるでしょう。

 今日はここまでにします。

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