創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

見えないものを見る努力

2015-03-11 04:04:13 | Weblog

 おはようございます。

 法医学でも新規商品でも見えている物や情報やニーズや統計は現実の一つの断面にすぎません。その一つの断面にこだわりすぎると間違った結論に至るのは必然でしょう。政府の過去のいろいろな施策など担当官の個人的な要求や思いで実行されたことは結果からも分かるような気がします。

 見えないものを見る努力をして、信念に間違いがあると思いつついろいろな仮説を思いめぐらすから正しい判断に近づけるのだと私は信じています。所が初心者ならいざ知らず、過去にうまくいった知識や経験を持つ、偉い人たちは自分の過去から離れにくいのかもしれません。

 私が尊敬する先生は、法医学でも人間工学でもロボットでも通じるところが多々あるようです。性格的にまず珍しい人とか変わり者と言われていて、それぞれが全く個性的であります。私の独断と偏見ではないでしょう。彼ら先生は自信があるのに、自分を含め専門家に対する過度の期待がありません。むしろ素人の発想を喜んで議論に乗ってくれているようです。

 大先生方のコミュニケーション能力は押しなべて凄いです。達人です。この能力には自信がある私などひよこです。でも、同席した先生いわく、大先生以上にしゃべる人は居なかったと私の話に驚いていたのが私には驚きだったのです。私は先生に現状を報告し、一緒に喜んで欲しかっただけであり、ほとんど情報量はゼロ、その答えの短い反応に情報量はあったと私は判断していたのですが。

 さらに言えば、自分の信念や知識や実績に誇りはあっても、私が少し異論と言えるようなことを言うと、今の判断に疑問を抱いていて、常にゼロから考え始め出しているように思えてしまいます。考えを改めるスピードやサイクルが半端ではありません。

 私が好きな故事成語で言えば、われ日にわが身を三省す、ですが、どうも毎日時々、三回は反省するのではなく、常に自分は間違っているかもしれないと反省し、ゼロから考え直すべき、と言っているのかもしれないと、最近私は思い始めた次第です。

 もしそうだとすると細かいサイクルで見直せと言うトヨタの製造方式に近いのかもしれません。それなら創造性の開発の基本と同じでしょう。我田引水のようですが、この結論は自信があります。

 今日はここまでにします。

コメント
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