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新規商品企画の成功学
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随時随所楽しまざるなし

背後霊のような子

2015-03-26 04:10:20 | Weblog

 おはようございます。

 私は小さい時から三度の食事が楽しみでした。食い意地が張っていたせいか、甘ったれだったせいか、暇だったからか分かりませんが、母の背後霊をしていたように、夕食前の買い物も大好きでした。重たい野菜は家まで運ぶお手伝いをして、夕食つくりも手伝い、味見をほとんど毎日していました。

 すでにお買い物を一人でもできたため、昼ごはんにおかずがないと走って乾物屋や豆腐屋にお使いに行きました。小銭でしたが、足し算引き算の練習をしていたのでしょう。買いに行った品物がないと代用の商品を自分で選んで買いました。買わないと昼ご飯のおかずすらない様な生活でした。

 理由は分かりますか。小さい時、スーパーなどなく、キャスター付き買い物かごもありません。冷蔵庫もありません。母は忙しいのに毎日近所に買い物に行きました。一人ならやむを得ず自転車だったのかもしれませんが、子供の手も必要なくらいに忙しかったから、二人で行ったのでしょう。

 おまけに姉が病院に時々入院するため、夕食は早めに作り、一部を重箱に詰めて自転車に乗り、歩いて30分ほどの病院まで届けていました。姉が贅沢だったからではありません。当時の病院食は本当に貧しい食事でした。カロリー計算で必要量だけ満たしていて、お米は外米と麦の混合としか私にも食べられなかったような不味さだったのです。

 家は貧乏でしたが、母の料理は安い材料を使い、結構美味しくたべられたのです。身体を壊し、食欲の亡くなった姉は母の料理でやっと回復できたのだと思っています。私は今食事を作るようになり、母の背後霊をしていた経験がとても役立っています。

 苦労させ、悪たれしか言わなかった私ですが、今も母の背中で生きているような気がしています。南無阿弥陀仏。

 

コメント
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