徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

弊害

2008-07-31 19:09:20 | Weblog
 決算審査2日目。徴税および福祉関係について説明を受けた。昨年、徴税は自治体の骨格であることを認識し、と学識の委員が表現したが、なるほどと思う。監査委員がなるほどと思ったでは済まないとすれば、改めて納得したと言うことだ。

福祉関係も多岐にわたり、半日くらいではとても把握しきれない。前もって質問事項はチェックしておいたのだが、話が右にいったり、左にそれたりで時間ばかりが過ぎてしまった。時間内に整理出来なかった事項については、後日資料を提供して貰うことにした。

今日感じたことは、縦割り行政の弊害から未だ抜け出せていないこと。担当でないと解らないと言う部分が多すぎる。これは大きな課題だが、機構改革とそれに伴う人事異動があった訳だから、少し時間を待つことにしょう。

40年近く前、最初の職場で上司から「同僚の電話のやり取りを聞いて、仲間の仕事がどう進んでいるか考えろ」と教えられた。そう思って聞いていると、なるほど自分の担当でない仕事でも、結構解って当面の応対位はできたものだ。

もう一つ鮮明に覚えている言葉がある。この仕事は「調子」と「銚子」で持つと教わったことである。これにはハマりすぎた。

この意味解りますか。

役割

2008-07-30 19:11:46 | Weblog
 今日から19年決算審査が始まった。1日中缶詰状態で資料の説明を受けるので、朝食前に山の状態を確認した。勿論、サル軍団の気配があるかどうかだが。6時前に栗平からオヨメダイラを回る。キャベツ畑の奥に広がる林は静かで、そんな雰囲気は感じられなかった。

しかし、昨日の今日なので油断は出来ない。奴らどこかに潜んでこちらを監視しているかも知れない。今までも何度か煮え湯を飲まされた。本当はこんなことに気を使わずに、農業が出来たらどんなに楽しいだろうと思う。本当に。

午前中、基金などを確認し、午後は「政策推進」を担う課の実績について説明を受ける。今回の機構改革で衣替えをした課のことなので、余り細かい話はしないつもりでいたのだが、ここ何年か政策課題に係わってきた課なので、話が始まると議論が白熱する。ついつい、話も過激になろうと言うものだ。

列挙されている政策を見れば、それなりの役割は果たしてきたのだろうが、財政再建を中心に据える政権においては、存在価値が下がるのも致し方ない。「教育施設再編」「自然エネルギーの活用」もこの課の所管であった。難題を残しての衣替で、引き継ぐ課の奮闘が期待される。

決算審査は休日をはさんで8月7日まで続く。第1日目は幾無事終了した。明日、明後日はハードになりそうだ。


撤退

2008-07-29 19:00:50 | Weblog
 夕方、オヨメダイラに上る。数日、サル軍団の影を見ない。どこかに移動したのだろうか。いや、油断は禁物である。安心していると必ずやられる。これは戦なのだ。大げさにと言うかも知れないが、奴らに侵入されれば、春からの苦労がすべて水の泡である。彼らの大好物のトウモロコシも熟してきた。

道脇でネットワークの仲間が話している。車を止める。4時ころ、一群がモモやスモモ畑を荒らし、栗平の方へ去って行ったと言うことだ。知人が作業している横で暴れたらしい。結局、もう人間を完全になめてかかっている。轟音玉も恐れないし、ロケット花火も一時の退却に過ぎない。

仲間の一人は、それこそ名誉の撤退をすると言う。なす術がない。3年もやられればそんな気にもなろうと言うものだ。先日、吾妻県民局の第三者員会で発言した。農振地域でないと鳥獣害対策の補助事業が出来ないと言うことに対してだ。

有害鳥獣対策の事業をやりたくても、農振地域でない我が地区には補助金が出ないのだ。県が税金を使って力のある農振地域の農地を保護すれば、奴らは結局、ガードの出来ない弱い耕地にやってくる。これこそ税金を使った格差の拡大ではないか。

結局、ガードだけでは根本的な解決にならないと言うことだ。今日はここまで。明日から19年度決算審査が始まる。


訂正

2008-07-28 19:01:43 | Weblog
 不安定な夏の空だ。朝から雷が鳴っている。東京の知人が電話をくれた。昨夜、群馬北部で集中豪雨があったと言うニュースを聞き、心配して連絡をくれたのだ。有り難いことだが、嬬恋は東京から見れば群馬北部に映るらしい。この表現は少し大ざっぱのような気がする。

朝5時に畑に出た時には、東の雲間から太陽が顔を覗かせていた。ただ、気温は低かった。キュウリを籠に2つ収穫した。1日採らなかったら、倍にもなっている。モロッコもインゲンも採りきれず、どうも豆になりそうだ。来年は収穫を考えて作付しよう。

午前中、決算認定資料に目を通す。文章を数字で確認したいので、何点か補足のデータを要求することにした。監査事務局に出向くと、早速差し替えの書類を渡される。差し替えとなると、野次馬根性が働きどこが違っていたのか、結構気になる。当局とすれば気を使ってそっくり替えると言うことだろうが、訂正で十分ではないかと思う。

私としても、せっかくマークを付けたのに、再度読み直さなければならない。また、違ったのはどこだと、アラ探しをするのも疲れる。先輩が言っていました。差し替え箇所は要注意。

作業

2008-07-27 17:30:50 | Weblog
 朝5時を待たずに花街道の下草刈りをする。終着駅から馬踏道に続く道脇にハナミズキとヤマボウシを植えてきた。大勢の仲間が朝早いにも関わらず、草刈り機や鎌で法面を刈っている。1時間ほどで作業は終了したが、今年の厳冬でハナミズキが大分枯れてしまった。

ヤマボウシは順調に育っているので、気候が合わないのかも知れない。そうだとすれば、今後はヤマボウシを植えていこう。数年もすれば白い花が咲くだろう。そして10年も経てば立派な花街道だ。

朝食を摂り、8時からは「サル追いネットワーク」の作業に参加。20名ほどの会員と一緒に「サル追い道路」の整備をした。戦後開拓し、現在は山林になっている地帯を縦断する農道を軽トラックが走行できるようにしたのだ。オヨメダイラの一段上で、私たちが「タカヒラ」と呼んでいるところだ。

昔は一面畑で、豆や野菜が作付されたいたが、現在はカラマツや雑木が生い茂っている。わが地区に出没するサル軍団の通り道である。支障木を切り倒し、路面の草を刈り、軽トラックが自由に走れるようにした。今度オヨメダイラに出た奴は、先回りして挟み撃ちにする作戦だ。

ネットワークの人間は、よくよく奴らには侮られているので、全員気合いが入っている。2時間ほどで作業は完了した。今までは一人で走るのは不安だったが、これでサル軍団と一戦を交える前線が出来た。まあ、奴らは林の中に逃げ込むだろうが、その内にそこも農地に復元してやるぞ。食糧自給率を上げると言えば大義名分が立つ。

ここまで来ると、経費の話ではなくなる。意地の問題だ。行政にこの熱い思いをぶつけよう。賛成、賛成。

今日の作業の最高齢者、77歳。

青春

2008-07-26 22:33:44 | Weblog
 ふる里の夏祭りが終わった。ビリーバンバンコンサートを懐かしく聞いた。「白いブランコ」など、音楽に余り興味のない私でも知っている。彼らの歌を聴きながら、私にとって何時の時代なのか思い出そうとしたが、はっきり浮かんでこない。聞けば、丁度40年前にレコーリングされた曲だと言うことだ。

この時代、私は何をしていたのだろうか。大学は全共闘運動が曲がり角を迎えていた。私は、将来どうすか目標も定まらず、惰性の日々を送っていたような気がする。残念ながらはっきりした記憶が蘇らない。何か思い出したくない理由があるのだろう。

この頃の自分には「演歌」や「艶歌」の方が似合っていた。場末の盛り場で、カルメンマキの「時には母のない子のように」や藤圭子の「東京流れもの」に涙していたような気がする。「時には母のない子のように、黙って海を見つめていたい」「ああ、東京流れもの」そんなフレーズが頭に浮かぶ。

そんな自分にとって「白いブランコ」は夢の世界だっただろう。結局、人並みに卒業して日常の世界に戻っていくのだ。そんな私の不器用で泥臭い青春を切なく思い出させる一時ではあった。周りには私みたいな人間が一杯いました。

祝杯

2008-07-25 18:26:01 | Weblog
 朝、畑から帰る途中カモシカに出っくわす。それも神社の脇でだ。奴は驚いた風もなく私を見ているが、むしろ驚いたのは私である。人家の直ぐ近くだ。場所も場所だが私がトラックを降りても逃げようともしない。距離10m。完全に人間慣れしている。花火で脅してやろうと思ったが、ハタと気がついた。官給品のロケット花火は支給元に返した。そこで「ワット」声を張り上げた。すると、カモシカ君一目散に裏山に退散の図である。

しかしながら、手ぶらではサル軍団と交戦できないことにも気がついた。早速、開店時間を待ってコメリへ行く。安全なロケット花火がないか探すと「ある、ある」日本製・台湾製のロケット花火が3種類以上おいてあるではないか。「音入り笛ロケット」まである。誰だ。日本製のロケット花火はない、と言ったのは。試験に2種類買ってみる。5本入りで248円。1本50円だ。中国製が幾らか知らないが、危険を承知で打つほどの度胸は私には無い。

次の遭遇が楽しみだ、と言えば不謹慎だが、飛び具合を試したい。40m飛んで撥ねることになっている。日本製だから信頼しても良いだろう。仕様書どおりにいけば中国製よりは完全に勝る。結果は後日。

午前6時20分。猟友会の知人が車を止めて私に教える。イノシシ2頭がワナにかかった。例の親子だ。思わず私も有難うと応じる。私の畑の周辺を荒らしまわっていた奴に違いない。祝杯を挙げよう。

追記 区長より電話。別のロケット花火が見つかったので、テストをしてみてくれと役場から電話があったとのこと。「コメリ」に行けば直ぐ見つかったのに。

原因

2008-07-24 18:59:28 | Weblog
 午後1時から6月分の検査を行う。国保税の固定資産に係る共有部分の課税漏れが発覚し、過去3カ年遡って納入通知が届いたことが話題になった。大分金額も大きいらしい。昨年、新聞に載った一件だが、通知を受け取った住民にとっては青天のへきれきである。文章を読んでいないので何とも言えないが、原因が納税者側にある訳ではなく、一方的に課税する側にあることは明白だ。

民間であればこんな訳にはいかないだろう。50,000円で売ったのだが、良く調べたら60,000円の品物だったのであと10,000円下さい、と言って請求書を出したような話だ。このところこんな類の話が多すぎる。先日の補正もそうだ。何故こういう事が時々起きるのか、どこに原因があるのか考えてみよう。職員の意識に問題があるのか、組織のあり様なのか。

終了後、分厚い19年度決算審査資料を渡される。一瞬緊張が走る。いよいよ、来週から決算の審査である。昨年は初めての経験で、学識経験者の委員におんぶに抱っこであったが、今年は少しでも昨年の経験を生かし、実態のある審査をしたいと考えている。問題の財政健全化法に基づく指標も出さなければならない。

問題の指数が25%を超えるのは確実な中での審査で、気の重い話ではあるが、誠実に真剣に取り組もう。

暴発

2008-07-23 17:54:38 | Weblog
 昼飯に箸を付けた途端携帯がなった。神社の横の畑にサルの群れが出ていると言う。人家のすぐ裏だ。完全に裏をかかれた。想定外である。今朝、仲間からサルの被害を聞いた。昨日、オヨメダイラに出没し、スイカ、枝豆、花インゲンを荒らしたと言う。今日は栗平方面に現れるかも知れないと、午前中畑で警戒していた。

昼食を中断し、側面に回る。キーと声がするので林をめがけて、「1発ロケット花火をぶち込んだ」と思いきや、何と何と不発である。2発目は正常に撥ねた。勢いに乗って3発目に火を付ける。途端に暴発である。作業着が焼け右の耳がボーとしている。役場支給のロケット花火だ。今年の花火は不良品が多いいと聞いていたが、まさか暴発するとは思わなかった。

完全に戦闘意欲が萎えたしまった。まさか、不良品があると承知をして、支給している訳ではあるまいが、誰か怪我でもしたら一体誰が責任をとるのだろうか。下から花火を打っている区長に合流。経緯を話すと区長が打ち終わったロケット花火を1本差し出した。これも手元で暴発したと言うことだ。

私の立場からすればこのことは放っておけない。大人げない気もしたが、その足で担当課に直行。事情を話して見解を聞く。内容については詳しく書かないが、「中国製だから仕方が無い」「外に代替えが無い」これでは済まない。これで終わりでは今までと何等変わらないではないか。

このことについては熟慮して行動する。

講演

2008-07-22 18:55:21 | Weblog
 午前中2時間ほど畑仕事をした。お陰で我が圃場も大分落ち着いてきた。やるべき時期にサボった「ツケ」は大きい。それでもかなり元に戻ってきたようだ。そこで、野菜を取りに来るよう知人に電話をした。キュウリもインゲンも採りきれない。この時期の伸びの速さには今更ながら驚かされる。

朝晩収穫しているのだが、キュウリなどは大きくし過ぎて妻に怒られている。そんなら自分で採りに行けばと言いたいのだが、そこは言わない。何故なら自由気ままに「にわか百姓」をやらせて貰っている手前、それを言うとバチが当たると言うものだ。

午後は隣接するA市の市長の講演を聞く。峠を一つ隔てているだけで、一応私たちの生活圏である。若くて見るからに政治センスの良さそうな人物である。経歴を聞けばさもありなんと思ったのは私だけではないだろう。弁舌爽やかでジョークにも品がある。何より政策や提言が地に付いている。

若者や女性には圧倒的に人気があるのだろう。当分隣の市は安泰のようだ。