徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

神棚

2020-12-30 15:42:53 | Weblog

 新年を迎える準備が終わった。朝、雨の中門松を立てた。家内は、上がってからやれば良いのにというが、物には順序というものがある。杭は地面が緩んだ日に打ち込んでおいたので、それほど時間はかからない。

 3段の松は、毎年切る場所が決まっていて、もう数年は切れそうだ。来年使う2段に目星を付けて、枝先が重ならないように、剪定をしておく。そうするとバランスの良い3段の松に育つという訳だ。

 家を移る前までは、神棚にも飾り付けをした。3段の松に「みかん、昆布、スルメ、干し柿、イワシ」を飾った。今では4尺のしめ縄にしているが、以前の方がお正月らしさを醸し出していた。

 12月に入ると近所の商店主が「例年通りで良いかい、ミカンは1箱ね」と注文を取りに来る。そして20日過ぎにはセットで届けてくれる。店主が動けなくなったこともあり、別々に買い求めるのも大変で、しめ縄だけにした。

 子供の頃、お爺さんから7日までは飾り付けに手を出すな、と言われたが、腹を空かしている私や妹が聞くはずもなかった。持っても三が日までで、それが過ぎればミカンや干し柿は、私達の胃の中に消えていた。ミカンも箱では買えなかった時代の話だ。

 流石にイワシや昆布には手を付けなかったが、あまり怒られた記憶もないので、毎年そんなことだったのだろう。孫が帰省できればそんな体験をさせてやりたい、と思ったが、先ずは内孫からか。繋いでいけるかな。

 私的なブログに付き合って頂き、感謝致します。論理的な文章は苦手で、自分で論理破綻だ、と思うこともありますが、老害にならない程度に、続けられたらと思っています。

 新型コロナウイルス感染が終息し、平穏な日常が戻ることを願っています。

 迎 春

 大トリは、二ホンサクラソウとしました。

 

 


能力

2020-12-29 08:34:11 | Weblog

 令和2年も残すところあと三日。振り返えれば、一つの新しいウイルスの発生が、私達の日常を、世界を変えてしまった。簡単に終息するとも思えない中で、令和3年を迎えることになるが、どうなるのか、想像もつかない。

 百年前、全世界で5億人が感染し、死者も1億人を超えたと言われるスペイン風邪のパンデミックは書物で読んだことがあるが、百年に一度の出来事に遭遇し、改めて平穏な日々の有難さを思い知らされている。

 戦後の平和な時代に育った私達は、テロや民族紛争を知らず、辛口の評論家から、島国の平和ボケと言われたが、このような国難に遭遇した時の対応を、政治家も国民も真剣に考えてこなかったに違いない。

 敗戦後、軽武装、経済優先で生きてきた国家には、経済政策のノウハウはあるが、新型コロナ騒動のような想定外の危機に対応する能力を持たなかった、そんなことかも知れない。

 政策が後手後手で、メッセージが伝わらないと、政治への不信をブログったが、反面、賑やかな夜の繁華街の映像を見ると、何か物悲しくなる。このような状況だからこそ、人を思いやる気持ちだけは失いたくないなあ。

年末特集、桟敷高原アサギマダラ 自然は人にゆとりを与えてくれる。

 

 


整理

2020-12-27 08:54:31 | Weblog

 朝から最悪な気分だ。私の方は一日の動き出しが早いので、部屋の片付けごとを始めたのだが、私以外は未だ朝食が終わらない。いかにも迷惑そうな視線を感じ、思わず「止めた」と呟き、書棚の整理を中止した。

 書棚は年末くらいしか片付けない。残しておいた方が良い、と思う書類など一度突っ込めば、余ほどのことがないと1年間そのまま眠っている。そして、整理を始めると誰の物か分かるので、徐々に血圧が上がってくるが、これは年末の常だ。

 上の娘の大学院時代の研究論文が載った冊子が出てきた。「タイムマネジメント行動が教員のストレスに及ぼす影響」と長いタイトルだが、以前、娘から贈られて、これが何百万も掛けた成果か、と世知辛く考えたことを思い出した。

 そういえば、院生時代に嬬恋の先生方へも調査のお願いに、娘を乗せて回ったことがあった。母校の西小学校や西中学校を始め、先生方には熱心に協力して貰った、と言っていたので、その成果でもある。その娘が私のブログにしばしば登場する2児の母だ。

 家の中が動き出すまで、もうしばらく大人しくしているか。素浪人には土曜も日曜もないからなあ。

 年末特集で今日の記憶に残る一枚は桟敷高原のコオニユリです。道路は災害復旧中でした。清流の湯尻川の荒れように改めて自然災害の恐ろしさを感じました。

 

 


親子

2020-12-26 09:49:43 | Weblog

 昨夜、孫とfacetimeをした。送った荷物が届いて、中に入れておいた干し芋を、親子で美味しそうに食べていた。だから、嫌味を言われたとしても、入れてやりたいんだよね。野菜ばかりでは味気ない。

 ケーキにイチゴが入っていたのか、下の孫が画面の向こうで「じーじ イチゴ」と言っている。春先、東吾妻町のイチゴを何回か送ったが、それが印象に残っているのか、今でもイチゴを見ると「じーじのイチゴ」と呼ぶらしい。

 家内が横から「また、送ってやるからね」と口を挟む。結局、私が買いに行くことになるが、孫のことになると労力を惜しまない。離れていて、してやれることがあまり無いので、イチゴくらい送ってやるさ。

 お正月帰れなくて残念だ、と下に話しかけると「にーにがいるから平気」と泣かせることを言う。それを聞いて兄が弟を抱きしめている。下が出来て一番喜んだのは「にーに」と聞いている。共働きで大変だろうが、頑張って欲しい。

 コロナ騒動は、狭いマンションで暮らす、この親子のストレスがどれだけのものか、想像もつかない。イチゴや私の作ったトマトが気分転換になれば、安いものだ。来年も作るよ。

 今の政治家や官僚には、庶民の生活が見えていないんだろうなあ。

 昨日、ツルニンジンの花を載せましたが、今日はその実です。

 


行事

2020-12-25 08:53:29 | Weblog

 先日、区の広報と「どんどん焼き保存会」の文章が配られた。先ず、小正月の行事の「舞い込め」は中止とあった。14日の夕方、子供たちが「舞い込め、舞い込め、福の神舞い込め」と、1年の安寧を祈って区内を一軒一軒歩くのだが、この状況を考えれば止むを得ない。

 次に、伝統行事の「筒粥」の神事と、正月に飾った松や古い年神さんなどを燃やす「どんどん焼き」を15日から11日の成人の日に変更する、とあった。昨年までは、学校統合の経緯あり、積極的に地域行事に参加するという大義で、学校を休みにして貰っていたが、今年度はそんな余裕はないだろう。

 「どんどん焼き保存会」に顔を出していないので、「おんぼや」をどうするか分からないが、松は引いてくれる、とのことなので、そこは変わらない。午後4時と早めに点火するらしい。

 例年だと13日に水木の枝に繭玉を刺して、神棚などに飾って作物の豊作を祈り、「おんぼや」の火で繭玉を炙って家族の無病息災を願ったが、今年はどうしたものか考えている。

 何年か前から道祖神も作らなくなったが、繭玉飾りくらいは引き継ぎたいと思う。今年が特例なのか、これが基本になるのかは分からないが、やはり、伝統行事も変えていかないと残せないということだろう。

 今日のプロフィールは、ノイバラを撮りに入って見つけた野生のツルニンジンです。年賀状に使いました。

 


日常

2020-12-24 08:34:20 | Weblog

 ふる里の魅力を発信する、とうたいながら、相も変わらない私的な生活を綴ってきた。facebookと連携するためには、チョッと目を引く写真が必要と思い、野辺の草花を撮った。最初は古いデジカメ、現在ではiphoneで撮っている。

 知人が素朴過ぎると評価したが、技術がないことを承知しているので、本人は刺身の「つま」と思っている。ホームページ「嬬恋物語」時代はテーマも多様だったが、市井の徒となると、大上段に構えることもない。日常が平穏無事に過ぎていけば良いのだが、今年はそうはならなかった。

 やはり、新型コロナウイルスの感染拡大で、生活様式を変えざるを得ないことは、私にとっては大きなストレスとなった。年を重ねると変化への対応が鈍くなる。加えて生来の心配症が頭を持ち上げる。学校が休校になった時期、両親が共働きのため、学童クラブや保育園に通う2人の孫のことが無性に気きになった。

 取りあえずは元気にやっているようだ。お正月に帰省できないので、今日は野菜やお年玉を送る。先日、茨城の知人が送ってくれた、長女の好物の干し芋を入れてやる。そっくり送ってやっても良いのだが、家内が「娘だから何も言わないけど、嫁さんだったら大変だよ。嫌味の一つくらい言われるよ」というので1/4にした。

 今日のプロフィール写真は、今年アクセスが一番多かった「カザグルマ原種」です。長野原産だそうですが、この日のアクセスは300を超えました。


姉弟

2020-12-23 09:47:01 | Weblog

 今年も残り僅かとなった。昨日は姉夫婦がジャガイモと白菜を取りに来たが、時節柄、家にも寄らず、3人の孫にお年玉を置いて帰って行った。しばらく、顔を出さなかったので、そこまで自粛しなくても良いのに、と思ったが、そんな庶民の生き方を大切にしてきたのだろう。

 年末のせいではないだろうが、二人とも年を取ったなあ、と思う。来年は夏野菜を採りに来れるか、心配になる。玄孫と会うのが楽しみと言っていたが、この姉には本当にお世話になった。頑張り屋で、中学3年間で取れなかった珠算の一級に高校1年で合格した。

 暗算が合格点に足りず何回か失敗し、諦めたと思ったが、最後までやり遂げた。今でも頭の中にソロバンが入っているようで、計算は滅法強い。戦死した父親の記憶は殆んどない、と言っていたが、私の父親の晩年は「お爺さん、お爺さん」と、前橋まで連れて行って、面倒を見てくれた。父親も頼りにしていたようだ。

 一度酔った勢いで、自分の本当の親でも無いのに何でそこまでできるのか、と聞いたことがある。答えは「物心つく前から育てて貰っても、父さんと一度も呼べなかったから。今でも悪かったと思っている」と言うことだった。

 私達は姉弟と思って自然に接しているが、やはり父に対する思いは複雑だったのだろう。時間はないが、これから恩は私が返す番かも知れない。

 雪の朝、三枚目は馬酔木

 


食味

2020-12-22 08:40:44 | Weblog

 「高原生まれの、おいしい米」家内がエーコープオアシスから「嬬恋米」を買ってきた。2kgで税抜き1,250円らしい。値段は兎も角、話題の「嬬恋米」を試食したい、と以前から話していた。家内は、近頃お米に拘っている。まあ、新米の出る時期の恒例だが。

 先日、魚沼産のコシヒカリを何日か食べた。少量だったせいもあるだろうが、やはり美味しかった。その前には、知人から貰った中之条産を食べたが、これも負けないくらい食味が良かった。

 我が家は、仲間と一緒に新潟の農家から米を買っているが、家内が最初の頃に比べて味が落ちている、と言う。確かに魚沼産や中之条産を食すると、そんな気もするが、過去の米騒動を記憶しているので、安定して供給してもらえることも必要だ。

 「嬬恋米」はどうだろうか。以前、同僚が米の食味コンクールで金賞を受賞し、記念に貰った米は美味しかった。家内は早速炊くと言うが、休みの日にゆっくり楽しもうと提案した。お米の味見をするなら、マグロの刺身と加えると、お金を出して、と返された。まあ、それも良いだろう。

 生産者の苦労を知っているので、それだけで点が入るかなあ。

 雪の朝の一枚 ウメモドキ 大分野鳥の餌となったようだ。

 


賀状

2020-12-20 07:01:36 | Weblog

 午前中、知人に頼まれた年賀状を作った。10年ほど前から私が作っているのだが、当初は200枚くらいあったが、今年は100枚を切った。現役を退くと年々付き合いの幅が狭まっていく。

  年を重ねたので、今年を最後の区切としたい、という話しなので、写真の選択に迷ったが、本人の活動の中から選んだ。そして、来年から欠礼する旨を一行付け加えた。

 確かにどこかで区切りが必要と私自身も考えている。私の先輩は後期高齢者に入った年の賀状に、次年から欠礼する旨の挨拶があった。人それぞれだが、なるほど、と思ったものだ。

 年賀状の意味って何だろう、と考える。無事に過ぎた一年を友人や知人に報告し、感謝すると共に、今年も平穏無事に生活できることを願う、ことなのかも知れない。その意味では、新型コロナウイルスの感染拡大で、日常が変わってしまった、今年は意味がある気がする。

 これから自分の年賀状を作成するのだが、写真は今年一番アクセスが多かったブログのプロフィール写真を使うつもりだ。それはカザグルマ原種の写真だが、facebookからのアクセスが飛び抜けていた。

 ツルウメモドキに雪、iphoneで撮りました。

 


警戒

2020-12-18 11:30:58 | Weblog

 全県警戒度4 コロナ急拡大 あすから県民に外出自粛要請 今朝の上毛新聞の一面。19日から県民に不要不急の外出自粛を要請、と報じている。東京では新規感染者が800人を超え「この三週間」は何だったんだろう、と考えてしまう。

 今、為政者の言葉が私たちの心に響かない。ドイツのメリケル首相が国民に訴える映像を見ると、言葉が分からなくても、コロナ感染を止めようとする熱意が伝わってくる。昨夜、コロナ感染拡大のニュースを聞きながら、私が思わず「アクセルを吹かしておいて、国民の自制が足りないと言うのか」と吐き出すと、家内と娘が嫌な顔をした。

 何で嫌な顔をするのか分らなかったが、家内から「お父さんがいろいろ言うと、余計に不安になる」と言われ、それもそうだと思ってしまう。小さな子供を育てる娘は私以上に神経を使っているに違いない。そこは考えなければ。

 3面には「米ファイザー ワクチン今日申請」来春にも国内で接種が始まる可能性がある、という記事が載っていたが、そうなって欲しいものだ。ところで、日本の製薬会社のワクチン開発はどこまで進んでいるのだろうか。そのことも気になる。

 今日の紙面はコロナ関連が目に付く。それだけ深刻な状況に違いない。

 昨日、今年3枚目のホウヅキを撮りました。家主のいない庭先で倒れもせず存在を主張しています。