徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

伝統

2020-11-30 10:59:26 | Weblog

 知人から電話があり、馬鈴薯があるのでやるよ、と言われ、朝一番で飛び出し、有難く頂いてきた。現在、我が家の夕食はキャベツ、白菜、馬鈴薯の料理が中心である。キャベツも白菜も霜を浴びているので、糖度が出てシーズン中より美味しく食べられる。

 嬬恋の馬鈴薯はうっかりすると煮崩れてしまう。以前、都会の知人からカレーに使ったら、馬鈴薯が消えてしまった、という電話があった。我が家でも、先日、肉じゃがで一騒動あった。家内がウッカリ煮過ぎてしまい、ほぼ馬鈴薯の形が無くなってしまったのだ。

 ここで文句をいうと、好物の肉じゃが料理が遠のくので、ぐうッと堪えて流石に田代産の馬鈴薯だ、と言っておいた。今、食べているのはワセシロだが、嬬恋の風土にあったのか、昔の男爵に劣らなくなったような気がする。

 馬鈴薯も様々な改良種が出ているが、自分では馬鈴薯を作ったことが無い。以前から歴史のある田代産を当てにしている。子供の頃「田代、田がない米がない。戸棚を開けたら薯だらけ」と揶揄したが、土地が馬鈴薯の栽培に適していたのだろう。

 現在、田代地区は嬬恋のキャベツ生産の6割を占める中核である。馬鈴薯の作付けは年々減っているようだが、やはり、片隅にはその伝統が引き継がれている。

 数日前の野辺、強烈な霜に耐えている姿に感動する。

 


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2 コメント

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Unknown (竹下 晋)
2020-11-30 20:24:11
懐かしいね~「嬬恋のキャベツ物語」!。馬鈴薯は、年々作付け面積が減少しているんですか?馬鈴薯は、キャベツの連作障害の為に作付けしていたと記憶しています。大笹106林班(浅間山の軽井沢真反対側の麓で防除用水機場があったと思いますが?)のところが馬鈴薯の試験栽培地でした。今も、「キャベツ」の値段はどうでしたか?
馬鈴薯 (滝沢)
2020-12-01 10:05:01
 キャベツの相場は良かったですよ。嬬恋の産地が産地間競争に勝てたのは、2回の国営農地開発事業のお陰です。規模拡大が進み更に大型化しています。労働力が問題ですが、海外実習生に頼っており、今年は大変でした。
 馬鈴薯は殆んど自家用程度です。新種が進歩し、余り輪作が言われなくなりました。ポンプ場は維持管理が課題で、上流にファームポンドを造りました。
 嬬恋の産地は頑張っています。

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