知人から電話があり、馬鈴薯があるのでやるよ、と言われ、朝一番で飛び出し、有難く頂いてきた。現在、我が家の夕食はキャベツ、白菜、馬鈴薯の料理が中心である。キャベツも白菜も霜を浴びているので、糖度が出てシーズン中より美味しく食べられる。
嬬恋の馬鈴薯はうっかりすると煮崩れてしまう。以前、都会の知人からカレーに使ったら、馬鈴薯が消えてしまった、という電話があった。我が家でも、先日、肉じゃがで一騒動あった。家内がウッカリ煮過ぎてしまい、ほぼ馬鈴薯の形が無くなってしまったのだ。
ここで文句をいうと、好物の肉じゃが料理が遠のくので、ぐうッと堪えて流石に田代産の馬鈴薯だ、と言っておいた。今、食べているのはワセシロだが、嬬恋の風土にあったのか、昔の男爵に劣らなくなったような気がする。
馬鈴薯も様々な改良種が出ているが、自分では馬鈴薯を作ったことが無い。以前から歴史のある田代産を当てにしている。子供の頃「田代、田がない米がない。戸棚を開けたら薯だらけ」と揶揄したが、土地が馬鈴薯の栽培に適していたのだろう。
現在、田代地区は嬬恋のキャベツ生産の6割を占める中核である。馬鈴薯の作付けは年々減っているようだが、やはり、片隅にはその伝統が引き継がれている。
数日前の野辺、強烈な霜に耐えている姿に感動する。
馬鈴薯は殆んど自家用程度です。新種が進歩し、余り輪作が言われなくなりました。ポンプ場は維持管理が課題で、上流にファームポンドを造りました。
嬬恋の産地は頑張っています。