朝日新聞2月20日 注目の1問 障「碍」者 常用漢字追加を
立憲民主党・川内博史氏
「障害者団体の皆さんから、『害』は害虫、害悪の害。そういうふうに言われるのは
嫌だと(声が上がった)」。立憲の川内博史氏は19日の衆院予算委員会で、障害者では
なく「障碍(がい)者」と表記できるよう見直しを求めた。過去に優生保護法を成立させ
た国会の負の歴史を踏まえ、言葉へのこだわりを示した。
文化審議会国語分科会が26日にあり、「碍」を常用漢字にすることが検討される見通
しだ。川内氏は「本来、『碍』は旅人の行く手を阻む石という意味で、権利条約の社会
モデルにも合致」するとして常用漢字への追加を求めた。
川内氏によれば、戦中の法律には「碍」が使われているが、1949年の身体障害者
福祉法から「害」になった。「48年には優生保護法という、障害がある人が生まれない
ように排除する悪法が全会一致で成立した」と述べた。相模原市での「津久井やまゆり園」
事件にも触れ、「偏見や差別意識を払拭する取り組みが不可欠だ」と強調した。
萩生田光一文部科学相は審議会で議論していることを理由に、自らの意見は答えなかった
が、当事者団体から直接、要望書を受け取ったことに触れ「共生社会の実現は極めて
大事だ」と述べた。(吉川真布)
★障がい者、障碍者等について、当ブログでも何度か取り上げました。
その都度、コメント等を寄せていただきました。
明日(26日)の文化審議会国語分科会で、「碍」を常用漢字にすることが検討される見通し。
結果が気になるところです。