星・宙・標石・之波太(しばた)

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船岡新栄通り星空観察会

2016-06-03 23:33:58 | 
5月31日、火星の地球接近がありました。
所用があり、星空観察会を開催できていませんでした。
日中、晴れ間があったので、夕方、槻木駅前に出かけました。
が、雲が多く、木星、火星が見えません。
仕方なく、自宅に戻ったところ、晴ていて、満天の星空です。
20時30分頃、自宅近くの船岡新栄通りに望遠鏡をセットしました。
夜間のジョギング、ウォーキングする方には遅い時間帯であったので、お客さんは少ないです。

時おり通った人に声をかけて見てもらいます。
21時30分までの1時間。お客さん6名。
見た天体:木星、火星、土星。

火星大接近、予想通りメディアでもあちこち話題になっています
が、気になったのは「スーパーマーズ」という言葉です。

この「スーパーマーズ」という言葉ですが、ネット系メディアを中心に使われ
ているようです。
「スーパームーン」についてはすでにかなり一般化してしまっています。

火星でも「スーパー」が出てくるとはあまり思っていませんでしたが、個人的
には若干違和感があります。
楽しんでいる人に冷水を浴びせるのもどうかとは思いますが、こういう言葉は往々にして
疑似科学系やスピリチュアル系といったあまりよろしくない方向と結びつきやすいので、
気をつけておいた方がよいかも知れません。

一般の方に正しい理解を促すためにも、

「最接近」という具体的なイメージが湧くような以下の情報を合わせて伝えるように
すると良いと思います。

・最接近の日時とその時の火星の視直径
・前後1週間の火星の視直径(できれば%で)

天文教育という視点では、最接近は最接近ということで皆さんに興味を持っていただく
ことが良いですし、疑似科学に陥らないためも、科学情報の受け取り方の補足情報を
事実として伝える姿勢が大切かと思いました。

流星群のように、1日ずれると大きく見栄えが変化するものでなければ前後数日でも
いいので、天気が良い日を見つけて、火星に目を向けていただくことが、良いと思う
次第です。