星・宙・標石・之波太(しばた)

星、宇宙、標石、之波太(しばた:柴田)をこよなく愛するサイト。

三角点・猫溜池

2012-02-27 21:50:31 | 標石
標石をお楽しみ(?)の皆様、三角点の位置の地図を入れました。今後ともよろしくお願いします。

今回の三角点は、前回に続き柴田町富沢にあります。(有)富沢石材建設の脇の道を上ったところに「白岩溜池」があります。
ここから東北電力の高圧送電線東白石B線の鉄塔・電路整備のための山道を登り、10分程度で頂上に行けます。頂上の鉄塔の脇に三角点があります。
この山の東側に猫上溜池、猫下溜池があり、溜池の脇(東側)を林道田中線が通っています。

点名:猫溜池(ねこためいけ)
種別:四等三角点
基準点コード:5740-16-4502
緯度: 38度07分13.4723秒
経度:140度48分52.3111秒
標高:100.51m
所在地:柴田町大字富沢字中丸
備考:昭和40年に6月に標石が設置されている。
撮影:2006年11月3日



【四等三角点(猫溜池)】



【溜池の構造】
柴田町の富沢、入間田、葉坂地区等の山間部までは農業用水が行き届かないため、これらの地域では自然水の溜池を利用しています。沢水や湧水は水温が低く、すぐには用水に適しませんが、溜池に溜まることでその上部は太陽に温められ、水温が上がります。温まった上水から順に流下させるのが「尺八」という設備で、水田を潤したら直ちに尺八は閉められ常に満水にしておきます。用水の確保のため、常に溜池普請を行い、利用する範囲を限定し一滴漏らさず大切に使ってきました。



【猫下溜池】
柴田町の溜池台帳に登録されている溜池は55個あります。(2006年現在)猫上溜池の面積は、2921平方メートル、猫下溜池の面積は6593平方メートルあります。猫下溜池ではヘラブナ釣りの人が多くいました。






三角点・猪倉山

2012-02-27 15:55:23 | 標石
今回の三角点は、柴田町富沢と岩沼市にまたがる里山:猪倉山にあります。
地元の古老のお話では、猪倉山を「龍神さま」と呼んでいました。
この地区では、昔から水不足に悩まされていたため富沢地区の人々は雨が降らない時に猪倉山の「龍神さま」に雨乞いをしたそうです。
猪倉山の麓にも猪倉溜池があります。近年、山頂の「龍神さま」は里に下ろされ、お祭りも里で行うようになったそうです。

点名:猪倉山(いのくらやま)
種別:四等三角点
基準点コード:5740-16-4501
緯度: 38度07分38.4663秒
経度:140度48分45.0009秒
標高:245.14m
所在地:柴田町大字富沢字猪倉26番地
所有者:柴田町
備考:昭和40年に6月に標石が設置されている。
撮影:2006年10月8日



【四等三角点(猪倉山)】



【猪倉山の遠望】
猪倉山は、富沢地区の林道田中線を岩沼方面に向かうと、左側に手打そば処「花いかだ」の看板があります。
ここを左折し、細い砂利道を進むと「花いかだ」があり、さらに進むと左手に大きな猪倉溜池が現れます。
溜池では釣り人が竿を垂らしていました。何が釣れるのか聞いたら『ブラックバス』といっていました。
猪倉溜池沿いに奥に進むと二軒の農家が並んでいて、奥の農家の許可を得て、道順を聞き、裏手から登りました。
行き過ぎると沢になるので、尾根を外さないようにとのアドバイスを受け、割としっかりとした踏み跡があり、山頂まで20分程で到着しました。
山頂に三角点はありましたが、雨乞いをした「龍神さま」の痕跡は見当たりませんでした。
また、周囲の木々が密集して、以前は遠く仙台の街並みや太平洋も見えたそうですが、木々の隙間から何とか周囲の景色を確認するのがやっとでした。



【龍神さま】
猪倉山の山頂から富沢の深山(ふかやま)神社の境内に安置された龍神さま。



※ ももさん、三角点の位置の地図をブログに貼り付けようとトライしましたが、うまくいきません。
もう少しお待ちください。


下町ロケット

2012-02-27 15:18:27 | 宇宙
宇宙好きな管理人として、ロケットが出てくる本は買わなければと思っているが、それが小説となると・・・。
でも、やっぱり購入した。昨年秋頃、第6刷であった。池井戸潤の「下町ロケット」第145回直木賞受賞作品である。
400ページを超す大作であり、ずっと「積ん読」状態であった。

2月16日の通町小学校で宇宙のお話をしたとき、校長先生から下町ロケットを読みましたかと聞かれ、まだであることを伝え、少し後ろめたさを感じていた。
2月24日、新幹線で上京する際、車中で読んだ、読み始めてぐんぐんと引き込まれて行く。移動時の電車・バスの車中でも読んだ。
帝国重工、新型水素エンジン、バルブシステム、比推力600秒の高性能エンジン(あり得ない)、最終設計審査(CDR)、等と懐かしい言葉が出てくる。
一気に読んだ。久々に小説を読んだ。ストーリーもよく、飽きさせなく400ページもあっという間であった。