星・宙・標石・之波太(しばた)

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三角点・円山公園

2012-02-08 20:54:45 | 標石
第3回の三角点は、柴田町船岡新生町の円山公園にあります。


公園内には、入袋土地区画整理組合の完成記念の碑があり、
碑文には土地の由来等の記載がある。


 この地は大正の初期まで蛇行する白石川の右岸に位置し、
左岸に奥州街道の松並木を川面に写し、自然に恵まれた肥沃
な農耕地であり船岡地区の袋状の平坦な地であったが、度重
なる白石川の洪水による災害が頻発しその悲惨な情景は目を
蔽うばかりであった。
大正6年地区住民の悲願であった白石川の改修工事が完成し
た。然しながら災いがなくなる反面、廃川地と新白石川によ
り孤立隔絶されたこの地は渡舟利用による農耕を強いられた
極めて不便な地域となり徒らに歳月を過ぎたのであり、野菜、
果樹の生産地として、且つ又秀れ桑園地帯として名を広めた
のである。たまたま社会情勢の推移は国鉄船岡駅を中心とし
た隣接地に住宅地が造成される等、都市化の波は乱開発或い
はスプロール化等の弊害が出現する傾向となり、又地区中央
を東西に縦貫する国道柴田バイパスの建設が決定され、それ
に伴う都市計画街路等の問題を含めた無限の郷土の発展と理
想的な町造りの声が強まったのである。これを実現すること
が私達の使命と信じ、有志共々本事業を計画、
地権者230名の盛り上る総意を得て、昭和47年11月
22日、本組合を設立し、入袋、多喜原、牛堂、中島の各地
区を包括した、28万9440平方米を事業区域と定め、5
ヵ年の歳月を費やし、ここに目出度く事業の完成をみるに至
ったのである。
これ偏に県当局並びに町関係機関のご指導と役員、総代を初
め組合員各位の理解とご協力の賜であり深く敬意を表し感謝
する次第である。
字名も新生町若葉町と改称され今ここに目的を達成するにあ
たり事業の完成を祝うと共にこの地に住む人々に限りなき繁
栄とを念願してこの碑を建てる。
昭和53年3月31日  撰文  理事長  本郷長男

この三角点近く、旧柴田町大字船岡字多喜原2番地の入袋土
地区画整理組合事務所北方51mの場所に、「入岩」4等三
角点が設置されていたが、昭和59年亡失となり、昭和60
年に廃点となっている。
この公園には、一等水準点第2163号が設置されている。
水準点については三角点が終了後連載の予定である。

点名:円山公園(まるやまこうえん)
種別:四等三角点
基準点コード:5740-06-7202
緯度: 38度03分52.2427秒
経度:140度46分20.1461秒
標高:19.61m
所在地:柴田町大字船岡字新生町18番地
備考:昭和60年7月に標石が設置されている。
撮影:2006年8月12日


【4等三角点(円山公園)】