捨てたものではありませぬ

おはよ。

冷たい一日となりそうですが、どちら様も、お体にお気をつけて。

本日は天皇誕生日。

天皇陛下、お誕生日おめでとうございます。

今後ともますますお元気で、国体の保持にお勤めいただきますように。


さて、昨日は、年末恒例の在庫調べなどをしておりましたら、お嬢様が一人ご来店。

見覚えのあるきれいなお顔ながら、お名前が出てきません。
（元来、人の名前を覚えるのがすごく苦手なあたし・・・）

いつもながら、「お名前が出てこなくてごめんなさいね」と正直にお伝えしますと、「名前は言っていませんよ｣とおっしゃいます。

それでも、お顔は確かに拝見したことがあるのよ。

・・・はて？

お嬢様は続けて・・・

「しばらく前に、結婚式のため、コチラで振袖の小物を見立てていただいたのですが、とても良かったので写真を見てもらおうと来たのです」

と言いながら、手にしていたデジカメの画面で、わざわざあたしに、着物姿を見せてくれたのでした。

その着物は、おじいさまがお嬢様のためにと、おじいさまご自身で選ばれた着物でした。

きれいな緑の総絞りに、オレンジの大輪が縫いこまれた見事な振袖でした。

あぁ・・・あの時の・・・

と、ようやく合点をしたあたしです。


お名前も知らぬお嬢様が、わざわざにお立ち寄りいただき写真を見せに来てくださった・・・

うれしいうれしい、暮れの一日でありました。