マディと愛犬ユーリ、親友のクリスティ、それにハワイのこと

ハワイに住んでいたころ、マディという女の子が近所に住んでいて、犬のユーリを連れて遊びに来ていた。

" Brian who was hospitalized "  ( ブライアンが入院した )

2013-02-06 00:34:48 | ブライアン

 

 

 ( 週末には、ファーマーズマーケットのはずれで、このような芸術家たちの個展が開かれていたりする。
トシも友人に誘われ3点出品したことがある )

 ブライアンは、勤務中にも、腹部に激痛が走り、しゃがみ込むことがあった。
 その激痛も、周期的に襲って来るようになって、奥さんも心配して、掛かりつけの病院に連れて行った。
 医者は、問診をして薬の処方をしてくれるだけで、薬を飲んでも、一向によくなる気配がなかった。
 ある日、夜中になって、急激に痛みが襲って来て、ついに奥さんは救急車を呼んだ。
 直ぐにクイーンズホスピタルに搬送されたのである。
 病院で付き添う奥さんに代わって、自宅から身の回りの物を運んでくれたり、世話をしてくれたのがジーナだった。
 ジーナは、ブライアン家のすぐ傍に住んでいて、いわば近所付き合いをしていた人である。
 
 奥さんが、急に思いついたように夕飯時、ジーナに電話をすることがある。
  "  Could you come up for dinner with us ?  "  ( 夕飯に来ない? )と言うと、大抵は5分もしたら、ジーナがやって来る。
 彼女は、90歳にもなる人だが、いまだ元気いっぱいで、愛車のホンダを駆して駆け巡っている。
 ブライアンが救急車で運ばれた時には、夜中にもかかわらず、その愛車を運転しながらブライアン家を何かと助けてくれた。

 ブライアンの病名は、はっきり覚えていないが、結腸が癒着して、腸閉そくを起こしていたようだ。もう少し手当てが遅れれば、命が危なかったということのようだった。
 掛かり付けの医者が、もう一つ適切な処置を怠ったようだが、、結果的にクイーンズホスピタルに運ばれてよかったのである。
 クイーンズ・エマホスピタルは、ハワイにある優れた病院のひとつで、優秀な医者はもとより、施設も整っている。
 ブライアンは、ただちに手術を受けた。
 アメリカでは、日本と違って、長期の入院は認められない。重い手術でも、一週間かそこらで退院させられる。それでもブライアンは、10日ほど入院していた。
 家に帰って来ても、直ぐに動けるわけではない。腹に仰々しい包帯が巻かれていて、いかにも痛ましい状態だった。食べる物も、スープのような流動食で、日本でいうお粥みたいなものだった。
 大概はベッドに伏せていたが、それでも、トシが訪れると寝室から出てきて、広間のカウチに横になったまま話をしていた。

  "  Sensei ! Are you ready ?  "  ( センセイ、いい? )
  "  Are you ready for what ?  "  ( 何が、いい? )  
  "  Playing Shogi  "    ( 将棋をする? )
  "  Are you crazy ?  "   ( まさか )

 奥さんも、だめよ、そんな考えを起こしては、とか怒られていた。
 二、三日すると、もう時々立って部屋の中を動けるようになっていた。
 依然流動食を食べていたが、食欲もあるようで、一日一日目に見えて元気になっていくのがわかった。
 もちろんずっと立っているのは辛いようで、寝椅子に横になりながら、喋ったり本を読んだりしていた。
 食事のときは、自分は流動食を食べているだけなのに、奥さんとトシには、かいがいしくワインを注いでくれた。

 

 


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さくら)
2013-02-07 10:37:10
暖かい海岸べたで、のんびり作品を眺めたいです。

寒くなって来ましたね。
ハゼが強いので外出がおっくうです。
と言うより、最近言われている、中国からのPなんとかが
気になりますね。

ご自愛くださいね。
返信する
さくらさんへ (yamada)
2013-02-07 22:28:29
 暖かいタイから帰ってきて、体調はいかがですか。

 一転して今日は寒い日になりました。

 ハワイは、一年中同じような気候なので、季節感がないですね。

 ハワイでは、フリーマーケットやファーマーズマーケットがあって訪ねて行くと面白いです。
 手作りの農産物、ケーキ、クッキー、さまざまな花などあって、面白いものを見つけることができます。
 ブライアンの奥さんとよく出かけていました。
返信する
観光地とは (ほっとひと息)
2013-02-08 09:36:02
一味違ったハワイの一面を知ることが出来ました。
このようなファーマーズマーケットのはずれから無名の芸術家が巣立っていくのでしょう!
ゆっくりとした時間が過ごせそうです。

今日は雪が積もっています。
風邪に気を付けないと! 明日からちょっと出かける予定です。
返信する
日本でも最近は (guroriosa)
2013-02-08 12:39:42
フリマとかハンドメイドのone dayショップとか多くなりましたね。
見る人はもちろんそうですが、
作り手も 利益なしでも楽しそうです。
数多い作品の中で、自分のものを選んでくれるなんて
嬉しいですよね~
toshiさんの作品も買ってくれたんですね!

名前の次にwho・・・ですか??
返信する
ほっとひと息さんへ (yamada)
2013-02-10 17:59:11
 絵を描く人、音楽をやる人、彫刻をする人など、様々な人たちがいます。

 パーティで会ってお話をした人は、ギターの奏者で、本場スペインでツアーをしました。

 寒い日があったり、少し暖かくなったりで、まだ冬ですね。

 ご旅行ですか。
返信する
guroriosaさんへ (yamada)
2013-02-10 18:17:16
 フリーマーケット、ファーマーズマーケット、スリフトショップ、スワップミートなど様々な名前で「市]が開かれています。

 ハワイを訪ねた折、これらを見て回るのも面白いと思います。

 それに最近では、アメリカでは、アウトレットが各地にあり、ブランド品など8割引きくらいで買える時があります。

 「ブライアンが入院した」の場合は、Brian was hospitalized.になりますが、
 このブログのタイトルにするために、Brian who was hospitalized.( 入院したブライアン )のようにしました。
 who was hospitalized は、Brian にかかる modifier ( 修飾語 )です。
 いわば形容詞の役目をしています。
返信する

コメントを投稿