マディと愛犬ユーリ、親友のクリスティ、それにハワイのこと

ハワイに住んでいたころ、マディという女の子が近所に住んでいて、犬のユーリを連れて遊びに来ていた。

" Campus stores " ( キャンパスの売店 )

2012-11-19 03:23:24 | 日記

 

 

 (キャンパスには、たくさん屋台がある。テーブルに書物やノートを並べて、学生たちは勉強に余念がない)

 

 ブライアンの奥さんは、料理が得意である。
 ブライアンも、そこはアメリカ人、"  My wife is a good cook.  " ( 女房は料理が得意です )と人前で自慢している。
 彼女が作るレシぺはアメリカンで、肉料理、たとえば、ステーキ、シチュウから魚のソテー、ホイール焼き、カルパッチョ、ハワイの新鮮な野菜料理など得意分野は多様である。
 学生時代、ロスアンジェルスで、老人夫婦の家で夕食を作るアルバイトをしていたようで、その時に前日と異なった料理をということで、毎日違った料理を考えていたことが、彼女のレシぺの範囲を広くしたようで、ただ広いだけでなくおいしい。
 いつも忙しい彼女は、長年で身に付けたのか、料理を作る時間が素早いのだ。
 ブライアンとトシが喋っているところに、ワインと人参スティックかボイルド・アスパラなど持ってきて、自分もワイングラスを片手に、あちこち動きながら話に加わっている間に、いつの間にか料理ができ上がってしまう。
 台所から、
 "  Bring these dishes to table !  Brian!  "  ( ブライアン!料理をテーブルに運んで! )と大きな声が聞こえてくる。 
 ブライアンは、そさくさとテーブルにクロスやナフキンを敷き、キャンドルに灯をともし、皿を並べ、中央にワインボトルを置くなど準備をする。
 ブライアンは、昨年結腸 ( colon ) の手術をしてから、その後はアルコール類を飲まない。
 
 ブライアンのお母さんが、サンフランシスコ近くのブドウの産地で有名なソノマに住んでいたこともありワインの知識が豊富で、どこからか由緒ある高級ワインを買ってきて、ワインに関する知識を披露しながらコルクの栓を抜くときが楽しみのようなのだ。

 ブライアンが飲まないのに、トシが飲むのは気が引けて、
  "  I think I should refrain from drinking .  " ( 僕はのむの遠慮しとくよ )と言っても、
  "  You should enjoy drinking without me.  That' OK !  " ( 僕抜きで楽しんで! それでいいから )

 ということで、もう遠慮をしないで飲むことにした。
  

 


" Brian's wife " ( ブライアンの奥さん )

2012-11-19 03:23:24 | 日記

 

 

( トシの好きなマノアガーデンで、昼時は満席である )

( マノアガーデンの外のテラス )

 ブライアンの奥さんは、アメリカの名門大学スタンフォードに入り、後にカリフォーニア大学に移り、そこで博士号をとった。
 ネイティブアメリカンの言語に興味を持っていたようで、彼らの言語構造を解き明かすために心血を注いだのである。
 自らネイティブアメリカンたちの集落で生活してながら資料の蒐集に励んだようだ。
 彼らが過去において、あるいは現在使っている言葉を組織化し言語構造の分析を試みたのである。
 彼女が著したネイティブアメリカンの言語に関する論文が言語学会で高い評価を得て、言語学の分野で優れた論文に対して与えられる賞を授与されたのである。
 その後大学で教えることになった。若いころは、各地の大学、おもに西海岸地方の大学に迎えられて教鞭を執っていた。
 しばらくしてハワイ大学に助教授として迎えられ、そのご教授として30年以上に渡ってハワイで頑張っている。

 トシは、ブライアンや奥さんと、そのころからの知り合いでお互い変わらぬ友情を持ち続けている。
 はじめ、何のきっかけかブライアンと友達になった。
 よく彼とお昼の食事に出かけていた。キャンパスの中にある彼らの官舎で食事をすることもあったし、よく行っていた場所が、教育学部のそばにあった「ピザハット」だった。
 或る時、教室の外でトシを待っていた彼が

 "  Yamada-San !  Are you ready ?  " ( ヤマダサーン! お昼に行きましょうか? )といつもの決まったようなセリフで誘ってきた。
 てっきりカフェテリアかピザハットにでも行くのかと思っていたら、どうも道順が違っていた。

 "  Where are you gonna go ?  " ( どこに行くの? )
  "  To my wife's place.  " ( ワイフのところだよ )

 その時まで、彼の奥さんに会ったことがなかったのである。
 お互い私的なことを話す機会がなかった。トシの方から彼について訊ねることもなかったし、彼もトシについて訊ねてくることがなかったのである。
 スポールディングホールという建物のエレベータに乗って3階で降りた。
 彼女の部屋のドアをノックすると、にこやかな彼女の笑顔が覗いた。
 恐らく今日はトシを連れてくるとあらかじめ彼女に告げていたのだろ。トシの顔を見てびっくりする風でもなかった。
 驚いたことに、弁当も3人分用意していたのである。如何にも手作りで家庭的な食事という感じだった。
 

( キャンパスユニオン: 売店などいろいろな店が並んでいる )

 

( キャンパスにあるサブウエイ )

( 大学内には小さな子どもたちもいる:お父さんお母さんに連れられて来るのだろう )

 


" A light meal before dinner " ( 夕食前の軽い食事 )

2012-11-13 03:29:43 | 日記

 

 

 ( 研究室近くのカフェテリア )

 ブライアンの奥さんの研究室に寄っても、いないことが多い。
 教室に講義に行っていることもあるし、コンピュータルームに行くこともあるし、会議、来客の応対などで外に出ることもあるのだ。
 エレベータで5階まで上がって、彼女の部屋をノックしても返事が返ってくることの方が少ない。
 別に、いなくてもどうっていうことはない。「今日もいないかあ!」と思いながら立ち去る。
 どうしても会いたいときは、前もって電話をすればいいことである。事実彼女は、「電話をしてよ!」と言っているが、いればよし、いなければ残念でした、というくらいの気持ちである。

 この前、いつものようにふらっと彼女の研究室に立ち寄り、たいして期待しないでドアをノックした。意外にも、" Yes ! " (イエス!)という声が聞こえてきたのには、むしろびっくりした。
 ドアが開いて、彼女が顔を出し、 "  Oh !  Yamada-San !  " ( オウ! ヤマダサン! )と言った。
 その時は、もう午後の5時を過ぎていて、彼女はひと段落して、ちょうどブライアンに電話をして、一緒に帰ろうかと思案している時のようだった。
 「ちょうど良かった!コーヒーを飲む理由ができた」と言った。「下のカフェテリアでコーヒーを飲みませんか?」
 「そうしましょうか!」
 彼女は、帰り仕度をして、カバンを持ち、ドアに鍵をかけ、一緒にエレベーターに乗った。

 ハワイ大学には、いくつもカフェテリアがある。
 大学直営のもあるし、街でよく見かけるマクドナルド、バーガーキング、パンダエクスプレス、ヤミー、ベアーズなど、色々な業者が店を開いている。
 マノアガーデンに行けばビールを飲むこともできる。
 ダウンタウンの医学部には立派なカフェテリアがあって、トシは、ここが気に入っていて、時々出かけたりしている。
 
 夕食に時間も近いし、食事の時間ではなかったが、奥さんは、ウインドーを見ているうちに、急に、
 「見て!あのエビ、おいしそう!」と言った。
 まさかと思ったが、「エビを注文するから、二人で分けあわない?」
 夕食前だし、それはないだろうとは思ったが、結局一人分のプレートとコーヒーを二人分注文してしまったのである。

 プレートには、ピラフ、ブロッコリー、ポテイトなども乗っていた。
 それを屋外のテーブルに運び、テーブルを挟んで対坐する形に座り、両側からつつき始めたのである。

 

 

( キャンパス内の研究室の横の通り )

( トシの美術館: クリスティのお母さんからもらった花を描いたもの )


" Coffee shop in Kaimuki " ( カイムキのコーヒーショップ )

2012-11-07 08:26:16 | 日記

 

 

 

  ( Coffee Frappuccino whip on top )

 

 その日に、何か予定がない時、朝コンドミニアムを出てぶらっとバスに乗ってしまうことが多い。
 行き先が決まっていないので、最初に到着したバスに、それが何処行きであろうと乗ってしまうこともある。
 湯気の立った美味しいコーヒーの香りを思い出して、ついコーヒーショップの近くで降りてしまうのである。
 どのコーヒーショップにも新聞が置かれていて、コーヒーを楽しみながら新聞を読む時間が、この上ない癒しの時なのだ。
 現役の頃はとても、このようにくつろぐ時間などなかった。
 今は、その点、時間は余るくらいある。
 現役のころのあくせくして忙しい頃のことを懐かしむことも多い。
 無給でもいいから、教室で学生たちと勉強したり語り合いたいなどと、時々夢にまで見てしまう。

 イリカイ日航ホテルの前のスターバックスがなくなってしまった。
 早朝、ここでコーヒーを飲み新聞を読んで過ごす時間が楽しみでよく通った。しかし、地の利が良くなかったのか、いつの間にかなくなってしまった。
 スタッフの人たちとも顔なじみで、言葉を交わすほどだったのに残念である。ここは、朝の散歩のコースの途中にあった。
 店にいた彼らや彼女たちはどこに行ってしまったのだろう。その後一度も会っていない。

 

( サッブウエイで昼食 )

 

 ( ご主人がコーヒーを飲んでいる間、ワンちゃんは辛抱つよく待っている )

 最近は、なんとなく2番バスに乗り、途中カハラ方面に行くバスに乗り換え、カイムキ近くのバスストップで降り、朝のカイムキの街を歩くことが多い。
 このあたりも、トシの好きなところである。
 ダウンタウンの方からバスで来ると、徐々に丘を登り始める。やがて頂に達する、この辺りがカイムキである。カイムキを出ると、バスは一気に下り始めて、やがて海が見えて来る。カイムキは、別に高級感のある街ではない。どちらかと言うと、ローカルぽい、古い家々が雑然と立ち並んだ町である。
 ここには、なぜかレストランが多いのだ。メキシカン、エスニックなレストラン、日本料理店、ベトナム、タイ料理店などいろいろある。
 
 ここにトシが好きな「コーヒートーク」( Coffee Talk ) がある。
 日本にあるようなコーヒーショップの高級感があるわけでない。店内の装飾は、地味だし、古く年季が入った感じで、テーブル、椅子なども色あせている。
 トシはここに来るために、バスを乗り乗継ぎ、わざわざやって来て、「ハウスブレンド」( House Blend )(2ドル50セント・200円)を注文する。
 コーヒーを啜っていると、たえず立ち代りお客さんが入ってくる。年配の女性、学生たち、男たち、女性たち、若い人、年老いた人など様々な人たちが、いかにも心安く声を交わしている。お互い来るたびに顔を合わせているのだろう。何となく家庭的である。


" Do not feed birds " ( 小鳥に餌をやらないで下さい! )

2012-11-03 08:24:14 | 日記

 

 

 

 カパフル通りをワイキキ方面から山手に向かって散歩をすることが多かった。
  ぶらぶら歩きながら、途中でスターバックスに立ち寄り、コーヒーを楽しみながら新聞を読んで、ひと休みした後で、また歩き出す、そのようなことが気持ちを癒してくれたのである。
 
 ワイキキから13番バスに乗ると、動物園の手前で、海の方向でなく山手に向かってバスは走り始める。
 左手にジェファーソン小学校、アラワイ運河、ゴルフ場を見ながら、右手には、中華、イタリアンピザ、ラーメンなどのレストラン、マラサダの専門店など、いかにもローカルなレストランというか食堂が並んでいる。
 バスは山手に向かって行く。
 しかし、ジッピーズレストランの手前からバスは右折して、今度は一気にダイアモンドヘッドに向かって丘を登り始める。
 丘に登っても仕方がないので、いつもは、ここでバスを降りて、カパフル通りを歩くことにしている。

 8月に市バスの路線変更があっった。
 13番バスに乗り続けると、UH Manoa 、つまりハワイ大学まで行けるようになったのである。
 トシにとっては便利で、カパフルの街で、好きなところで乗り降りできるし、ハワイ大学にも行くことができる。
 スーパーなどによって買い物をしても、重い荷物を抱えて運ぶのが嫌だった。しかし、バスを利用できるようになって、重い荷物が気にならなくなったのである。
 カパフル通りがH1ハイウエーに突き当るところにあるロングスドラッグスまで行って、気軽く買い物が出来るし、途中にあるセーフウエイに立ち寄り、大きな買い物をしても、持って歩くのでなくバスで運ぶことができるようになった。

 夕暮れどき、道の両側にあるレストランが、ぼちぼち明かりを灯し始める。
 ローカルの人たちが、三々五々何処からともなくやってきてレストランに入っていく。
 人気のあるレストランの前には列が出来ていたりする。30分、一時間の入店待ちをする人たちが外に並んでいる。
 ウイスコンシンのマディソンでは、冬場は零下7度から10度まで下がるのが普通である。店の外で待つなど考えられないが、ハワイでは、一年中温暖で、雨が降るわけでなし寒いわけでもないので、外で待つのも苦にならないようだ。
 カップルで来る人、家族で来る人たちは、お喋りしながら順番を待っている。
 トシは、この待つのが苦手で、ティムやサラと一緒にレストランに行くと、決まって並んで順番待ちをするようなところに行っていた。
 彼らに言わせると、並ぶようなレストランは、「安くて、美味しいのだ!」ということになるが、トシにとっては、少々美味しくなくても、並んでいる間が手持無沙汰で、もったいないような気がしてくるのだ。
 本を出して読むのもどうかと思うし、落ち着かないそんなトシをティムとサラは気を遣ってくれた。ひたすらトシが関心を持つだらろう話題を振り向けて話しかけてくれた。

 

 

 

 

  ( DO NOT FEED BIRDS: 鳥に餌をやらないで下さい!)