マディと愛犬ユーリ、親友のクリスティ、それにハワイのこと

ハワイに住んでいたころ、マディという女の子が近所に住んでいて、犬のユーリを連れて遊びに来ていた。

" Healthy food " ( 健康食 )

2013-04-15 08:31:40 | ハワイのB級グルメ

 

 

 

 ハワイにはかつてうどん店がいくつかあった。
 トシは、ラーメンよりうどんが好きだったから、そのどの店にも行っていた。しかしハワイの人たちというか、アメリカの人たちの口に合わないのか、かろうじて日本からの観光客だけが訪れていて、そのうち、一つまた一つと店が消えて行ったのである。
 一緒に行ったアメリカ人の友達にうどんの感想を聞いてみた。彼によると、麺にスープが入っているだけで、いかにも物足りない気がするということだったのである。その割に値段が高かった。
 トシにすると、異国でうどんを食べられるだけで嬉しい気持だったが、当時の日本円で計算すると1,000円ぐらいにもなった。たしかに他の食べ物に比べても、高い気がしたのである。

 余談だが、日本のトシ家にウイスコンシンのマディソンからホームステイに来た若い女性がいた。
 この女性は、消防署で男性に交じって働きながら、ウイスコンシン大学で学んでいた人である。
 消防署は、24時間勤務で、一週間に3日勤務するようになっていて、朝勤めが終わると、そのまま大学に通っていた。勤務の日には、当番で夜食を作る人がいて、彼女の当番の日に、こともあろうに「うどん」を作ったのである。
 日本にいたとき、彼女を連れてうどん屋に行ったことがあった。
 その味を覚えていて、マディソンの Oriental Grocery Store (オリエンタル・グローサリー・ストア)でうどんの材料を見つけたとき、いつもきまりきった消防署の食事でなく、珍しいうどんが頭に浮かんだようなのだ。

 早速、人数分の食材を買い消防署に運び込んだ。彼女にすれば、今夜の変わったメニューを同僚たちが喜んでくれると思ったようだ。
 書かれた作り方の指示に従って何とか出来上がり、それをテーブルに並べた。
 しかしはっきり言うと、同僚の反応は芳しくなかったのである。彼女にしては、初めて作ったうどんであり、出来栄えが素晴らしいというわけにはいかなかった。同僚達が食べ残して去って行った時には悲しくて涙が出た。
 ワイキキで、うどん屋が次々閉店するのを見て、トシも、元々うどんはアメリカ人には合わないのかなあと思ってしまったのである。

  ワイキキのど真ん中のクヒオ通りに最近 「Marukame Udon」(丸亀製麺)ができた。トシの予想を裏ぎってというか、" There is always a long line " (いつも長い行列)ができている。
 
  "  This restaurant is amazing.  It was just across the street from our hotel and every day there was a long line.   Since we were curious, we decided to try it.   Udon dishes are    prepared in front of you while you walk along the counter.   Very fresh, delicious and        inexpensive.    We went back several times for lunch after the first day.  "

 ( このレストランは素晴らしい。私たちのホテルから道を隔ててすぐのところにあって、いつも長い行列ができていた。興味が湧いたので、行ってみようと言うことになった。うどんは、カウンターに沿って歩いていると目の前で作ってくれる。大変新鮮で、おいしくて、安いのである。初めて行って以来、その後お昼時に数回も行ってしまったのである)

 日本からの旅行者のみならず、おそらくアメリカから来た人たち、ヨーロッパから来た人たち、オーストラリアから来た人たちにも、人気があるようで、これらの人たちが、行列に並んでいるのである。
 「うどんは、アメリカ人の口に合わない」と思い込んでいたトシの思惑も崩れるかもしれない。
 寿司を始め日本食が徐々に彼らの「食域」に入り込んだように、そのうち健康食として受け入れられるのではと思うようになってきた。

 

 

 

 

 

 


" Sushi or Zushi ? " ( スシですか、それともズシですか? )

2013-03-30 17:08:48 | ハワイのB級グルメ

 

 

 ( B級グルメだが、野菜たっぷりで、いかにも健康食である)

 ヴァーシティ通りを降りてきてべレタニア通りと交わるあたりには、チャイニーズ、イタリアン、インド、日本レストランなどが立ち並んでいる。昼休み時になると学生、勤め人など多くの人たちが集まってくる。
 夕方日本料理店に行くことが多かったが、メニューを見ると天婦羅定食、寿司の盛り合わせなどがあった。
 今はもうないが、ちょっと裏道に入ると「さつまラーメン」があった。ここには時々立ち寄っていたが、ラーメンというよりカレーライスを注文することが多かった。5日、15日、25日には、サービスで小豆の入って赤飯が出た。
 そして、さらに少し歩くと、「小僧寿し」があった。帰りに立ち寄り、寿司のコンビネーションやイナリすしなどを夕飯のために買った。

 最近では、ハワイに多くの寿司レストランができた。
 「元気寿司」は、あちこちにある。「小僧寿し」も、街を歩いていてよく出会う。
 現地の人が経営しているのか、「アロハ寿し」と言うのもある。安いし、手軽く食べられるので人気である。
 ダウンタウンにあるアロハ寿しには、昼休み時にオフィスで仕事をしている女性たちが並んでいる。
 
 "  Catch of the Day Sushi " と言う寿司やがある。 「その日に取れた魚の寿司」と言う意味だから新鮮な魚をネタにしているのだろう。
  " Sansei Seafood Restaurant & Sushi Bar (三世シーフッドレストラン&すしバー)というのもある。"  Nisei " (二世)と言うレストランもあり、日系の二世や三世が経営してるのかも知れない。
 ハワイには、Zippy's と言う日系の人が経営するレストランが、あちこちに点在していて、どこもローカルの人たちであふれている。メニューが多様で、アメリカン、ハワイアン、日本食もあり、入店待ちを覚悟で友人たちとよく行っていた。
 カハラにあるジッピーズには、中にすしバーがあって、ねじり鉢巻きのおじさんが寿司を握っていた。

 日本人は「小僧寿し」をコゾウスシでなく、コゾウシと読むが、アメリカ人にとっては、ズシとスシは違うものに感じるようで、あくまでコゾウスシでなくてはならないようだ。これはアロハ寿し、元気寿司も同じである。
 回転すしができ始めたころは、アメリカ人にとっても、呼び方が様々で、Moving Sushi Bar であったり、   Turning Table Sushi だったりしたが、最近では、 Rotating Sushi Bar、 Revolving Sushi Bar、 Conveyor Belt Sushi などのように呼んでいるようである。

 

 

 

 

 

( ハワイに行くと、本場のメキシコ料理が食べれるのでうれしい )


" A local coffee shop " ( ローカルのコーヒーショップ )

2012-12-30 01:12:41 | ハワイのB級グルメ

 

 (散歩をしていて、何気なく出会う花たち)

 

 

 

 

 
 トシの新しい住所はキナウ通りにあるアパートに決まった。
 15階建てのアパートで、スポーツジム、プール、サウナなどがあり、24時間のセキュリティも付いている、ちょっと勿体ないくらいに設備が整っていて、周りの環境も以前のアパートに比べると格段にいいところだったのである。
 大学に行くには、少し丘を登ってワイルダー通りに出てバスに乗ってもよかったし、逆に下がってキング通りに出て、そこから6番バスを利用することも出来た。
 毎朝7時前には家を出ていたが、やってくるバスは、どれも大学にも向かう学生たちで溢れていて、ぎゅうぎゅう詰めの満員だった。
 はじめの頃は、朝食は大学の売店でバナナブレッドとコーヒーを合計80セント(今のお金で70円くらい)で買い、両手に持ってキャンパスを歩きながら食べていた。
 早朝に家を出る必要がない時は、「コーナーコーヒーショップ」で、ワンスクープのライス、ポーチュギースソーセージ、卵の目玉焼き、ブロッコリーなどのやさいが添えられた「モーニングスペシャル」(3ドル:今のお金で240円くらい)を食べてキング通りからバスに乗ることが多くなってきた。

 実は、このコーヒーショップは、家さがしで苦労していた時、立ち寄ったことがある。
 当時は、ハワイに来たばかりで、右も左も分からない状態で、頼る人もなく、ひたすら新聞広告の切れ端を持って、書き込まれた電話番号やアドレスを頼りに、炎熱のもと歩きまわっていた。
 ほとほと疲れていた時、ちょうどコーヒーショップを見つけて、体を休めようと中に入っていったのが、このコーヒーショップだったのである。
 ランチタイムが終わって、おそらくひと段落する時間のようだった。お客は誰もいなくて、トシひとりだった。
 何しろのどが乾いていたので、ジュースを注文した。その時出て来たのが、「ハワイアンパンチ」と言う赤い色の、ちょっとすっぱい、のど越しの爽やかなジュースだった。
 トシが、テーブルにメモ用紙などを広げて、赤色のボールペンで印をつけたり夢中になっていたのを見ていたのだろう、店の女性が声をかけてきた。
 家さがしで困っている状況を話すと、このひとは、「ちょっと電話をしてみましょうか!」とか言って、知り合いの何人かに電話で問い合わせてくれたのである。
 厨房に男性と女性がいた。話しかけてくれた女性は、どうやらこの店のオーナーのようで、厨房に向かって、
 
 "  Do you know of any house or apartment for rent ?  " (あなた方、どこかにアパートの心当たりはない?)とか尋ねていた。
 後で知ったが、この女性は、「ナオミサン」と言って、もともとは沖縄出身の日本人で、当然日本語が話せたのである。、