マディと愛犬ユーリ、親友のクリスティ、それにハワイのこと

ハワイに住んでいたころ、マディという女の子が近所に住んでいて、犬のユーリを連れて遊びに来ていた。

" At another restaurant "  ( また別のとあるレストランで )

2015-09-10 08:48:06 | 旅行

 

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 沖縄県庁前のコーヒーショップでコーヒーで一息ついてから、やおら歩き始めた。
 ここ数日、毎日炎天下を歩き廻っていたので、腕には焼けこげたような火膨れができて、痒いやら痛いやらで、ついには薬局に立ち寄って軟膏を買って夕方ホテルに帰って風呂に入った後で、その軟膏を塗っていた。
 県庁北口からホテルロコアナハの前を通り、今日も暑いなあと思いながら坂を上がっていった。途中店屋のショウウインドウを覗きながら、ハーバービュー通りから左折した。やがて那覇高校の正門が見えてきた。ちょうどお昼休みなのか、生徒たちが前庭でにぎやかに遊んでいるのが見えた。
 松尾消防署通りを突き抜け、開南せせらぎ通りに入った。この辺りから山手に右折して小さな路地を歩いて、目指す食堂を探した。
 地図では、この近所の筈だが、目指すそれらしい場所は見つからなかった。
 暑い中行ったり来たりまた同じ場所に廻ってきたりしながら、とうとう見つからず仕舞だった。まだ探すつもりはあったのだが、結局新天地市場に迷い込み、ここは天蓋があって涼しくて、そのまま進んでいたら牧志公設市場までやって来てしまった。結局この日は探すのを諦めてしまったのである。

 那覇の「食べログ」を読んでいたら、小さな食堂というかレストランというか、田舎風な店を見つけた。
 この店のブログを読んでいたら、どうも東京の方から移住してきた人が経営しているようだった。
 旅行者として沖縄を何度も訪れるうちにこの土地に住みたくなったようだ。住むためには、というかこの女性は、得意の料理を生かして那覇で食堂を開くようになってしまった。計画を実現するためには、資金のこと、場所のことなどいろいろ苦労したようだ。それでも何年目かにようやく夢が実現した。
 彼女のブログにはランチのメニューの写真が載っていて、特に沖縄的でもなく、和食の家庭料理のようだ。一度さらっと訪れてそのランチを食べてみたい気になっていたのである。
 炎天の中その場所を探して歩き回ったが、見つけることが出来なくて、このたびはもう諦めようということにした。

 沖縄を最初に訪れた時から、ステーキの店には何度も行った。当時有名だった店は今でも営業している。このたびもステーキハウスでステーキでなくメキシコ料理のトルティーヤをオリオンビールを飲みながら食べていると、隣の席の夫婦が話しかけてきた。ふたりは、豪勢なステーキセットをおいしそうに食べていた。
 「ステーキではないですね!」
 「ステーキは、昨夜ホテルの近くのレストランで食べました」
 「沖縄に来ると、これが一番の楽しみです」と東京から来たという夫婦はステーキをほうばり乍ら笑顔だった。

 繁華街のビルの一階にごく控えめなレストランを見つけた。小さなレストランで、おそらく女性の店長が一人で賄っているような店である。
 十人ぐらいの人たちが大きなテーブルを囲むように句会をやっているらしかった。 一区切りついたところで、皆さんが同じカレーを注文した。トシは、メニューの写真にあったプレートランチを注文した。皿の上に十種類ぐらいの料理が小綺麗に盛られていて、如何にも上品な装いだった。
 お金を払って出るとき、「おいしかったです!」と言うと、「また来てください!」と言われたが、旅行者なので、来るにしてもずっと先になりそうだ。


" At some restaurant " ( とあるレストラン )

2015-09-04 12:42:50 | 旅行

 

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 沖縄では、「ゆいレール」というモノレールが面白い。地上からかなり高いところを走っていて車窓からは下の街並みを見渡せる。まるで飛行の窓から下を見ているようだ。
 このモノレールは、那覇空港から首里まで那覇市内を突き抜けるように走っていて、数百メートルごとに停留所があり、降りたり乗ったり手ごろな交通機関として利用できる。
 乗るたびに切符を買うのが面倒くさいと思えば、700円で「一日乗車券」を買って利用するのがいい。
 途中下車をしながら那覇の街歩きをするのは面白い。
 
 もともとどこに行きたいという思いはなく、新しい土地をただ歩くのが好きだから、とりあえずどこかの駅で降りてその界隈を歩いてみる。
 無目的に歩いていて、偶々入った店で何か珍しいもに出会えば買ってみたりもする。いかにもローカルな定食屋で食事をすることもある。ホテルのレストランでオリオンビールを飲みながらランチを楽しむなどもいい。沖縄のホテルは、朝食付きの場合が多いが、そうでなければ街に出て、朝のきれいな空気を吸い込みながら歩くというのはどうだろう。そして街角のコーヒーショップで窓越しに出勤する人たちの歩く姿を見ながらトーストとコーヒーというのもいい。
 
 早朝ホテルを出て歩き始める。右を見たり左を見たりきょろきょろしながら歩くので、はたから見るといかにもどこからかやってきた観光客に見えるのはしょうがない。
 疲れるとコーヒーショップに立ち寄り温かいコーヒーの香りを楽しむ。夕方ころになるともう足がカチカチで歩けないほどで、そこらのバス停のベンチで休んだりしている。

 「おもろまち」は、新しく計画された街のようで、駅前から大きな道が伸びていて、遠くに巨大なアーチのようなものが見える。沿道に博物館、美術館もある。
 那覇の街でも、ちょっと変わった目新しさを感じる街である。道を挟んで、大きなホテルなどが林立している。ファンシーなコーヒーショップもある。
 地図にあったメキシコレストランを探して歩き回った。なかなか見つからなかったが、そんなことも楽しい。
 駅前には、大きなデューティフリーショップがあって外国人の団体が押し寄せていた。グッチ、カルダン、ジバンシーなど世界の一流品は何でもある。館内には、高級なレストランもある。
 
 歩いていて、庭にテラスがある楽しそうなレストランを見つけて入ってみた。ちょうどお昼時で、ランチの時間だった。
 イタリアンレストランのようだったが、メニューの中に「イタリアンシェフが作った和食」というのがあった。焼き魚のプレートランチだったが、それでもイタリア風でおいしかった。サラダとスープバーがついていた。
 店内は、いかにも雰囲気があって落ちつける感じだった。隣の席に三人の美女が食事をしながらおしゃべりを楽しんでいる風だった。それにしても美女ぞろいだったが、その中でも一人は、ハーフのようで、エキゾティックな女性に見えた。
 話がこぼれてきて聞いていると、やはりその人は東京でモデルをしているとのことだった、。
 「いつもは、会社専属カメラマンが撮ってくれるのだが、あの有名なカメラマンSさんの時は緊張しまくったわ!」とか言っていた。沖縄に里帰りして、久しぶりに旧友たちと食事を楽しんでいるのだろう。
 このレストランが気に入って、沖縄滞在の最終日だった次の日にもまた行ってしまった。


" Walking in the street " ( 街を歩く  )

2015-08-21 09:55:56 | 旅行

 

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 日常の生活では、移動する場合、車に頼ることが多いので歩くことがあまりない。
 旅行に出ると、自分で車を運転することはなくバス、電車、地下鉄などを利用して歩き回る。それもこの時とばかり早朝から夜まで外に出て動き回るので疲れる。そのようなことに慣れていないので、夕方ホテルに帰ってくるともう疲労困憊で、体のあちこちが痛む。
 
 沖縄には「ゆいレール」というモノレールがあり便利である。那覇空港から終点は、首里城がある首里まで走っている。那覇市内をすり抜けるように曲線を描いて走っていて、数百メートルごとに停留所がある。モノレールは高架になっていて、運転席の後ろの座席に座り前方を見ると空を飛んでいるようでスリルがある。
  たまに訪れる旅行者は、「一日乗車券」や「二日乗車券」を買うといいかもしれない。各駅に設置された自動販売機に700円入れると一日乗車券が出てくる。購入した時刻から次の日の同じ時刻まで24時間利用できる。モノレールは10分ごとにやってくるから待ち時間をロスすることなく便利である。したがって那覇にいる間頻繁に利用した。
 バスも便利がよさそうだ。バス停のベンチに座っていると間断なくやってきていたが、実は一度も乗ってはいない。今度那覇にやって来た時はぜひ乗ってみたいと思っている。

 香港の乗りものが好きである。香港は、かつてイギリスの植民地であったから、イギリスの文化や生活様式が色濃く未だに残っているところである。
 2階建てのバスが走っていて、以前からこのバスに乗るのが憧れだった。初めて香港に行ったときはやたらこの乗り物で移動した。
 バスに乗り込むと、まず狭い階段をよじ登り二階に上がる。最前列の座席が空いていれば、そこに行く。周りの景色が走り去っていく。二階の一番前の「展望席?」に座っていると香港の街の風景がよく見渡せる。時に街路樹の枝が、ガラス窓に「バチッ!」とぶち当たってきて、びっくりする。
 車窓から街の風景が刻々と変わるのを高いところから見下ろし楽しんだ。
 香港島にはトラムという乗り物がある。二階建てのバスとは同じようだが、こちらは軌道を走っていて、いわば電車である。
 混雑した繁華街をすり抜けるように走っている。よちよち走る亀のように遅いが、それがまた風情がある。二階の最前列の座席に座ると、眼下に移り変わる風景が楽しめる。
 狭い路地を走る。露店の軒先をかすめるようにして走る。近代的なビル群の間を走るかと思えば、窮屈な商店街の中を走る。乾物の問屋街を走るときなど、魚などの乾物の匂いがしてくる。  急カーブを曲がるときなど、車体がゆらゆら大きく揺れる。そのような前近代的な乗り物に乗ると心が和む。
 大人は2・3香港ドルで日本円にすると40円かそこら辺りだ。シニアはさらに安くてちょうど1ドルである。たくさん1ドルコインを用意して早朝ホテルを出る。朝の通勤時間は混んでいる。 夕方のラッシュアワーも混む。渋滞に巻き込まれたトラムが数珠つなぎになっていて、前に進まなくてほとんど歩いたほうが速い感じである。

 


" I prefer Mexican cousine " ( メキシコ料理を食べたいな )

2015-08-13 12:42:01 | 旅行

 

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 ( アラモアナショッピングモールのフッドコートのメキシコ料理 )

 沖縄には、今年に入って、2月と7月の2度行った。
 沖縄で気に入ったことはたくさんあるが、ひとつには、メキシコ料理を食べることができることである。メキシカンレストランがあちこちにあって地図を見ながら、訪ねて行くのを楽しんでいる。
 
 沖縄にメキシコ料理があるのは、たぶん戦後のアメリカの統治下で、当然ラテン系の兵士たちが駐留していたはずだし、その人たちの需要に応えて出来たものだろう。
 今では、アメリカ人を対象にしたというより、日本人が好んで食べていて、ごく当たり前の料理になって定着しているようなのだ。
 那覇空港のレストランにも、メニューの中にタコスやタコライスがある。
 
「タコライス」は、実はメキシコ料理ではない。
 地元で、いわばB級グルメとしてできて、それが一般に広まったもので、本来のメキシコ料理にはないものなのである。
 1980年代に、金武町にあった「パーラー千里」が当初「賄い飯」として作ったものがメニューに載って広まったと言われているのだ。
 ひき肉にトマト、レタス、アボカド、チーズなどをご飯にのせ、メキシコ風の赤いサルサソースをかけて食べる。
 ひき肉、レタス、トマト、アボカドなどの上に赤いサルサソースを乗せるところなど、何となくアンチラーダやケサディーヤに似ているし、味もメキシコ風である。メキシコ料理のバージョンに見えなくもない。 
 
 メキシコ料理は、本来庶民的で、親しみやすい料理なのだが、日本の大都市にあるメキシコ料理店は、ともすると、高級感ぶって気取っている。
 アメリカで親しんだ、ごく親しみやすい庶民的な食事とは違うのである。
 
  "  You leave Hawaii tomorrow, right?.  "  ( 明日日本に帰るのだったよね? )
  "  Will you come to my house and dine together ?  "  ( 今日うちでご飯を食べない? )
  "  That's a good idea, but I prefer Mexican cousine out at some restaurant.  "  ( それもいいけど、どこかのレストランでメキシコ料理を食べたいのだけど )

 ブライアン夫妻は、トシがハワイにいる最後の日だから、家で一緒に静かに食事をしたかったのだろう。
 食卓にきれいなテーブルクロスを敷き、キャンドルを灯して、食前に「センセイとわが家で食事ができることの幸せに感謝します」とお祈りする。
 ワインで乾杯して、奥さんが作った手料理を食べながら、お喋りをするなど最高である。  しかしトシにすれば、ハワイにいる最後の日だからぜひともメキシコ料理で締めくくりたい気持ちなのである。

 メキシコ料理を初めて食べたのは、サンディエゴからロスアンジェルスまでドライブした時だった。もう何十年も昔のことである。
 そんなに急ぐ必要がなかったから高速道路でなく、田舎道を風景を楽しみながら走っていた。昼時になったのでどこかで食事をしたいと思っていた時、道に沿った小さなみすぼらしいレストランに行きあたった。
 その店が偶々メキシコ人が経営するメキシカンレストランだったのである。おそらくアンチラーダやトルティーヤを注文したと思うのだが、それが意外に口に合うといううか、おいしくて、その後は、メキシコ料理のレストランに行くことが多くなった。

 


" Traveling overseas " ( 海外に行ってみて )

2015-08-07 10:11:58 | 旅行

 

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 1米ドルは、現在124円くらいと安値で、そのため海外で円を使う場合、かなり損をすることになる。
 香港に着いて、このたびは日本円からは香港ドルに変えるのではなく、持っていたアメリカドルから香港ドルに換えた。これでかなり得をしたことになる。
 香港に行くのは今度で3度目だが、ホテルの料金を調べてみると、前回に行った時に比べてほぼ2倍になっていて、結局レベルを下げて安いホテルに泊まる羽目になった。
 
 香港にはじめて行ったときは、とにかく最上級ではないが1級とガイドブックに載っていたホテルを予約した。
 香港の空港ターミナルに隣接して、市内行の特急列車「エアポートエクスプレス」のプラットホームがあり、乗り場を探して外に出たり、シャトルバスで移動したりしなくていい。
 空港から市内まではかなり距離があると思うが、「エアポートエクスプレス」は135キロのスピードで突っ走る。途中「青衣」、「九龍」に止まって終点の「香港」に着く。終点までおよそ30分ぐらいだからかなり便利である。
 世界の大都市では、空港から市内に入るのに2時間以上かかるのが普通だから、香港の場合移動時間が短くて助かる。
 エアポートエクスプレスの各駅からは、主だったホテルを巡る無料バスが出ている。初めて香港を訪ねた時は、そのシャトルバスを利用して「ネイザンロード」まで行くと、すぐ近くにホテルはあった。
 ホテルに着いてチェックインしようとしたら、カウンター前には、団体だろうか多くの人だかりができていて、それぞれの人が怒鳴り合うように中国語で喋っていて、とてもカウンターに近づける雰囲気ではなかったのである。それでもようやくチェックインを終え、キーを手にエレベータで部屋に辿り着いた。
  廊下を歩いても、薄暗く、どこかかび臭い感じで、部屋もそれほど立派と言うわけでなかった。窓を開けると隣のビルの壁が迫っていて、景色を楽しむとかは論外だった。
 香港には勿論、日本に比べても、インターコンティネンタル、シャングリラ、リッツ・カールトン、ハイアットなどとんでもなく高級なホテルは多く、九龍のエアポートエクスプレスの停留所を出たところには、100階建ての超高級ホテルもある。

 2度目に香港に行ったときには、そんなに高くないのに、泊まったホテルは予想以上に良く前回に比べて、その格差に驚いてしまった。
 高級なレストランがいくつかホテル内に併設されていた。部屋からは眼下に香港の港が見え、行き交う船を見ていて飽きない気持だった。
 部屋に入るとウエルカムフルーツが籠に盛られて出迎えてくれた。ベッドにはチョコレートも置いてあった。いい気分で、おかげで香港を見る目も変わってきた。
 香港理工大学に立ち寄り授業を見せてもらったが、イギリス人らしい先生が英語で授業をしていたが、学生の皆さん静かにまじめに受講していたのが印象的だった。

 例によって旅先では、朝から晩まで、無目的にひたすら歩いて回ることにしている。
 これと思うコーヒーショップに立ち寄り暫し体を休めたり、お昼になればどこかのレストランでランチを楽しむ。アメリカだったら、本屋さんに立ち寄るのも楽しみだが、香港や台湾では、中国語で書かれた本がほとんどで、「本屋で立ち読みする」楽しみがないのは残念である。