マディと愛犬ユーリ、親友のクリスティ、それにハワイのこと

ハワイに住んでいたころ、マディという女の子が近所に住んでいて、犬のユーリを連れて遊びに来ていた。

" Top 100 best places to live in America " ( アメリカでもっとも住みやすい町100選 )

2017-01-29 20:20:23 | マディソン

 

 

 

  レストランでランチを食べていたら隣の席から会話が聞こえてきた。新たに開店したデパートに先遣隊として東京から派遣されてやってきた人たちで、予定の任期が終わって東京に帰ることになっているようだ。
 
 「はじめ福岡に行くように言われた時はいやだなあと思ったけど、こちらに来て自分が福岡の街に馴染んでしまって、今は東京に帰るのが嫌な気持ちなの」
 「そうなのよ!友達もできたし、周りの人たちに溶け込んでしまって、『どげんしたと?』『なんばしよっと?』とか面白がって博多弁を使ったりしているのよ」
 「もうラーメンを食べれなくなるよね」
  「何言ってんのよ。ラーメンは東京でもいくらでも食べに行けるわよ」
 「私が言っているのは、付け焼刃の博多弁で隣のオジサンたちを揶揄い騒ぎながら食べるラーメンのことよ。東京では絶対に味わうことができないよ」

 羽田から福岡に帰ってくるとき飛行機の座席が隣り合わせになった20代の男性と何となく会話をすることになった。
 「東京の方ですか?」と訊くから、
 「いえ、福岡に住んでいます」
 「僕は会社の出張で福岡に行くところです。ここのところ福岡に行くことが多くて、昨年は3度出張で行きました。ほかのところも行くのですが、博多が気に入ってしまって!」「仕事が終わって夕方街に彷徨い出て、焼鳥屋に寄ったり、寿司を食べたり、屋台でわいわい地元の人たちと駄弁ったりするのがすっかり気に入っています」「それに女の子が可愛くてきれいですね。出来れば博多っ子を嫁にして九州に親戚を作りたいです」

 テレビを見ていたら、「国内で移住したいとしたらどこがいいですか?」というのがあった。
 広大な自然がある北海道か年中温かい沖縄かなあなどと考えていたら、1位はなんと「福岡」だった。これにはさすがに驚いてしまった。いったい福岡の何がいいのだろうと思ってしまったのである。
 強いて言えば、東京のような大都市の機能をコンパクトに持っていて、交通機関が整っている、東京で流行っているものがすぐに福岡にやって来る、野菜、魚、肉などおいしいものがある、世界の一流のオーケストラ、芸能人が頻繁にやって来る、何より空港が近いのだ。博多駅から地下鉄で2駅で空港に達する。ほんの10分ぐらいだ。

 アメリカでは、毎年「住みやすい街100選」が発表される。
 歴史的には、アングロサクソンが移住して故郷のイギリスに似せて作った、いかにもイギリスといったニューイングランド地方の静かで落ち着いた街並みの都市が選ばれてきた。しかし段々もっとも住みやすい町が中西部の街にあるのがわかってきた。
 ミネソタ州のロチェスターというアメリカ人でもなじみのない街が一位に選ばれた。ここは言ってみれば「医学の街」で、世界的にも最先端の医学の研究が行われていて、優れた病院、教育機関、医学者たちが集まっているところである。
 世界の石油王などの大金持ち、中東の王族、中米の独裁者、国王、有名な映画俳優などが自家用機で飛んできて治療を受けている。皆さん、気づいていないかもしれないが、世界の有名人が亡くなった時など、そのニュースが「ミネソタ州ロチェスター発-共同」となっていることが多い。