
「爺も歩けばヘビに当たる」とは古来から言われた諺ではあるけれどセリを摘むつもりがシマヘビの尻尾を摘まむ手太楽になった。冬イチゴの林床から尻尾を掴み持ち上げたのまでは上出来だったのに頭部を持ち上げて手を噛もうとしたのにびっくりして放してしまった。くだんのヘビは元棚田の段々を下り二つ池に浮かべた板の上に頭を載せて「尻ペンペン」している。手袋さえしていれば離す事もなく首根っこを押さえ顔写真を記録したのに、返す返すももったいない。
こいつは絶対に挙動不審だった。逃げたのがそれを証明している。
さて本題はヘビではない、藪蛇になってしもうた・・・。そろそろクロスジギンヤンマの羽化があるだろうと立ち寄ってみたらドンピシャだった。抜け殻がひとつと30cmほど離れたところにはまだ飛翔していない一匹が居た。腹部は真っ黒で別の種のようにも見える。降雨不足で干上がり寸前になった池だから生存の心配はあったけれどこれで安心である。

帰路にトンボ池に立ち寄った。既に確認できているシオヤトンボがいるがうっかりするとシオカラトンボと間違えてしまいかねない。過去の発生日のまとめをしていたのだがシオカラトンボの初見日が4月に集中している。年によってはシオヤトンボより早いのは明らかに判別が出来ていないのだろうと改めて感じた。今期からはそれは無いはずだ。
泥水池とエノキ林でアサヒナカワトンボを初見した。翅の透明タイプと薄茶タイプの2種を同じ日に見れたのだ。まあ、アサヒナカワトンボはポピュラー過ぎてあまり関心が向かない。撮影もおざなりになる。
沢の対岸に満開になったアオダモを眺めていたらミヤマカワトンボが沢沿いに遡上していった。飛翔中は撮影も出来ず見送るだけだったけれど致し方なし。
ダビドサナエも出現期なのだがS先生曰く「昨秋の15号台風の大増水で河川環境が大きく変わりヤゴも数多流亡しているだろうから清流系のトンボは難しいかも…」と言われる。せめて♂と♀でも発見できれば来季に望みが出て来るのだが時間を見ながら流域の探索が必要である。
既にアゲハ類はクロアゲハは複数出ていて、今日の初見はモンキアゲハだ。体格は立派で飛び方もダイナミックなのだが紋が白いのが残念で、黄色なら更に鮮やかに見えただろう。「紋黄」なんて誤った名前は修正するのだろうかどうなのだろう、と見るたびに思ってしまう。「過てばすなわち改むるに憚ることなかれ」と言うではないかい。そう、きっとアンタッチャブルなんだろうなあ。トンボもチョウ類も名前の変更はあったけれど分類学上の理由があっての事だから「標本が変色していた」からなのではまずいか。