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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

水面を開ける

2013-08-23 | 水辺環境の保全

Photo_4  泥水地の集水路、草で覆われてトンボの産卵が出来ない。水稲がなぎ倒された部分には、シオカラトンボとオオシオカラトンボのオスが群れているが、メスは少ない。Photo_5

 猪に水稲が全滅させられたので、気落ちしながらも水路の草を抜く。「ここは田圃でないからなあ…」

 ようやく水路の草取りが終わり水面が顕わになった。顕わになった部分からムギワラトンボが産卵を始めている。少しは血圧も下がるというものである。

Photo_6  水路脇に植えた水稲数株は、まだ荒らされていない。近日中は「自明の理」なので、「喰う前の灯」でなくて「空前の灯」に近い水稲の穂を刈り取ってしまった。倒されると羽化台にもならず、蜘蛛の巣も水稲を食料にする小昆虫も被害を受けるからだ。

 とは言え、南魚沼の農家出身の小生としては「罪悪感」を感じた「穂切り」だった。

 撮影出来なかったトンボがいて心残りだった。なぎ倒された水稲の向こう側のコナギの上で産卵行動をしていたヤンマ種、ギンヤンマに見えたが、翅端が薄墨色になっている。産卵行為もコナギの裏側、水中でなかったのが怪訝だったけど図鑑は見ない…。


残り物を吹く

2013-08-23 | 何よりの楽しみ

Sn3d2233  リンゴが赤くなると小父さんは青くなる。蛾の吸汁被害が増すからである。袋をかけたり薬剤散布をすれば良いのだが、「良い実り」を期待している訳ではないのでそのままだ。

 結果は御覧の通り、吸汁点から腐敗が進み見るも無残なリンゴとなって落下する。世間では、こんなリンゴを食する事はしないだろうが小生は食べる。包丁で切り分けつつ口に入れるのが美味しいのだ。

 ただ落下した果実には蟻が入っている事が多く、残り物を頂くには吹かねばならない。そうまでして食するのは国光の酸味が爽やかだからで、かの国交もそうあってほしい。蟻が十匹位の成果はあるはずで、現状では「ナマスを吹いている」に等しい。

 それはともかく、こんな物を食べるのは「蛮勇飲力」があるからで、これがあるうちは嚥下障害とは無縁だろう。ニュートンは偉い科学者だが、ニートな小父さんも豪い下学者である。


干天の慈雨

2013-08-22 | 感じるままの回り道

Photo  昨日は35℃を超えた。今日も猛暑日になりそうだったからフイールドは遠慮したが、家にいてもそれなりに暑い。炎天下で作業をしていないだけの違いである。

 庭の草花も息も絶え絶えで枯れ死寸前の様相を呈している。枯れない程度にしか散水しないから無理もない。昨日は至近に雷がやってきたが降雨は無し。今日も午後に雷が鳴って「降雨は無いだろう」と思っていたところに突然降りだした。Sn3d2235

 短い間だったが恵みの雨になって、地表面だけでもしっかり潤ってくれた。庭のオイランソウ、グッタリしていたのが暫くして立ち上がっていた。散水ではこうはいかない。気温も下がったように感じるが、室温は33℃ある。

 リンゴも雨に打たれながら艶やかに見える。暑さでフイールドに出ないなんてかってなかったことだが、家にいる事で木工細工がはかどっている。とは言え一雨も二雨も欲しいし、水切れを起こしている河川を見るのは辛い。


効果の程は…

2013-08-22 | 小人閑居して憮然

Photo  生育遅れで荒らされずに済んだ一角、効果の程を確かめたくて「ウルフピー」を設置してみた。一晩だけは維持できたが二晩目には写真のようになって全滅した。Photo_2

 万能でないことは承知の上だったが、全く効果は無かったと言わざるを得ない。一方では、刈り取って畦に並べた水稲は、蹂躙されるだろうと思っていたが手つかず、いや、脚つかずだった。

 思うに、泥にまみれて腐敗臭も漂ってくる状態では、猪の鼻には「Oh!モーレツ」だったに違いない。被害を受けていない稲穂も十分混在していたが、視覚の判断は弱いのだろうか…。


病稲も出穂

2013-08-21 | 水辺環境の保全

Photo_2  春に復元した棚田の水稲も出穂し始めた。一時は「全滅か?」と思ったほどの被害だったが多少は持ち直している。猪の被害に遭わなくとも収穫量は半分以下だろう。Photo_3

 被害が落ち着いた頃の様子が右の写真だが、この頃は出穂してくれるとは思えなかった。

 この棚田、復元はしたけれど管轄権は無いから見ているだけであるが、一方では、下の棚になる泥水地の水稲と、猪の忌避剤を比較検証してみたいので見回っていた。が、結果を見る前に泥水地の水稲は全滅した。

Photo_4  予定では、泥水地の水稲周りには忌避剤を配置する。日をずらして忌避薬を葉面散布する、の二段構えで対応してみる予定だった。検証するには並んだ区画が都合が良い。

 この棚の水田は大中小の三枚復元したが、中の田圃は途中で拡幅した。その時、植えた苗は成長が悪く、収穫対象にはならないけれど、ヤゴの抜け殻が多数付いている。これだけでも十二分に目的達成だ。

     稲穂より命連綿里の虫


ウマノスズクサ開花

2013-08-21 | 蝶の食草園

Photo  食草園のウマノスズクサが花を付けている。昨年は伸び悩んで開花には至らず、今年はジャコウアゲハの幼虫を移住させ養わしたが元気である。

 フイールドにはジャコウアゲハは舞っているのだが、どういう訳かウマノスズクサには産卵しない。庭には十株ほど芽生えるが全てに産卵し地上部は食いつくし、再萌芽すると食い尽くされ、既に3回目の再萌芽株も消えてしまっている。

 フイールドにはオオバウマノスズクサがあるのかどうか気にもしていないが、もしかしたら「ヤマノイモ類」に見立ててしまっているかも…。ヤマノイモとは花は明確に異なるが、それにしても変わった花である。


田を行けば水漬く稲穂、畦行けば草蒸す稲穂

2013-08-20 | 小人閑居して憮然

Photo_2  泥水地の一角、猪に蹂躙された水稲を刈り取った。連日の高温で腐敗臭がしてきたからである。田圃なら放置するところだが、生物保全の水辺なので少ない水を腐敗させる訳にはいかない。

 株ごとそっくり泥に埋まっているのもあって、手間がかかった。南側で尾根の影になる部分は生育が遅く、まだ稲穂は立ったままだ。写真では黒く写っているが、ここだけは荒らさなかった。

 これを見ても「猪突猛進」して荒らした訳でないことが見て取れよう。稲穂が頭を垂れてきてから噛みしだいている。敵もさるものである。

 効果検証のため、残った部分に「ウルフピー」を配置した。

物言わず泥滴らす若穂らを畦に並べば戦場の様…合掌


捨て作り

2013-08-20 | 何よりの楽しみ

Photo_3  八月の月例会が終わった後、冬瓜を収穫して分配した。エノキを植樹した空間を使っての捨て作りで、放任栽培そのままである。Photo_4

 樹木の周りは下草刈りをしたが、蔓の伸びている範囲は手つかずだ。それでも今年は数をつけて実も大振りになっている。

 花が咲き始めた頃、うどんこ病が発生し、家にあった薬剤を一回散布したから、全くの捨て作り・無農薬栽培と言う事にはならないけれど、左の写真の様に猪の掘り返した脇にあっても悪戯さえされないから、楽しみにはもってこいの作物である。そして美味しい。


8月定例会

2013-08-19 | 月例会

2013/08/18(日)9:30~13:00

会員 11名

活動 午前:棚田の猪被害対策(支柱の補強と固定)及び泥水地の被害稲片づけ

    午後:なし

1Dscf70291 2Dscf70311 3Dscf70301_2

  写真1:上段より4枚目の棚田の被害Dscf70281

 写真2:4,5.6枚目を望む

 写真3:最大被害面積の棚田3枚目

 獣害対策でネット張りを予定していたが、活動日前に猪の侵入被害を受けてしまった。泥水地の水稲は全滅状態、棚田の作付けした4枚は程度の差こそあれ、全てに被害が及んだが、被害割合とすれば3~4割程度の面積になろう。

 棚田は例会日の前々日に被害を受け、担当のO氏が急きょネットを張り巡らしての3~4割だ。活動日までネットを張らずにいたら「全滅」も容易だっただろう。右端の写真は6枚目の棚田で、5,6枚目をボーイスカウトのカブ隊が田植えしたので、刈り取りまで体験させたい部分だ。昨年は全滅だったが、「ウルフピー」の助けも借り、稲刈りまでこぎつけたい。

《注》 昨年の被害初日は9月1日だった。今回の対策は8月終了でと考えていたが、田植えの日時からのカウントをしていなかった。今年の田植えは、昨年より2週間早い。よって被害の発生予定日も前倒しする必要があったのだ。


気休めにもならんかった…

2013-08-19 | 小人閑居して憮然

Photo Photo_2

 開店を待って「ウルフピー」を購入し、いそいそと泥水地に向かって唖然・茫然となってしまった。またしても一日違いで間に合わなかった。水稲の大部分がなぎ倒されている。前の日に設置した「忌避剤」は気休めにもならなかったのだ。客観的な判断をすれば「クレゾール液は忌避剤になる」なんて資料は無く、小生の「使えるかも?」という主観でしかない。

 Photo_3 その上である、容器二個は水中に落ちていた。噛み跡が無かったから理由は定かではないが、キャップは締めて確認をしておいたのに、である。購入してきた「ウルフピー」の出番がないのも悔しいから、一か所だけなぎ倒しを免れた部分の株の中に設置してみた。残りは棚田に回す。

 その棚田だが、会友のO氏が後からやってきて「四分の一ほど被害を受けた」との事だった。早速に「ウルフピー」を渡して設置してもらうことにした。

 稔るほど頭喰われる稲穂かな…名作改作「猪被害の真実」である。


泥水地の猪被害

2013-08-18 | 小人閑居して憮然

Photo_4 Photo_5

 前の日見回りして「安泰」を確認、本日便宜的に「クレゾール」を忌避剤として設置しようと準備万端出かけたら写真のようにやられてしまった。一夜にして「天国と地獄」になった。

 田圃として用意した部分でないから収穫にこだわる心算は無いと言っても被害が出ると心中穏やかでない。それでなくとも、近年は周年通して、掘り返しの被害が増え続けているから「くそ!またか!」となる。

 アルコール抽出の忌避剤は月末頃完成予定で、「狼の尿」は店が盆休みで購入できないまま、昨年は九月一日が被害日だったから、照準はそこに合わせていて失敗と相成った。便宜的代用品の「クレゾール液」は購入済みだったのだが、毎日の猛暑ぶりに作業を休んでしまいこの結果だ。言わば「自業自得」なのだが…。Photo_6

 一日違いの設置遅れだが、残りの部分に被害が及ばなければと、クレゾール液の容器を周囲に吊るした。取り付けていて気が付いた。「容器など使用せずとも出来るではないか…」と。竹の支柱に穴を開け、スポイトで液を入れればよい。不要になっても廃棄は容易だ…。全てが後手後手、暑さのせいです。


ツノトンボ

2013-08-18 | 小父のお隣さん

Photo_8  刈り払い中に出合ったツノトンボ、シーズン中に出合うか出会わないかと言えるほどの少なさだ。

 トンボとついていても、カゲロウの仲間だそうで、カゲロウの仲間と言われてもしっくりしない。一瞥するだけでは触覚まで視認する事は稀だから「変なトンボ」くらいにしか思わない。

 7月の例会日、散会直前に会友が持ってきたのもツノトンボだった。「変なトンボがいた」と持ってきたのだが、既に翅は痛んでおり、飛翔力も落ちている状態だったから、素手で捕獲出来た。

 このツノトンボは新鮮な感じがある。なのに刈り払い中の近くで休まなくてもよさそうなものだが、へそ曲がりはどの世界でもいるのだろう。


一猪一反させぬため

2013-08-17 | 今日は真面目に

Photo_7 Photo_8

 泥水地の刈り払いをして集草途中のまま、熱波休みに入って一週間、戻ってみたら案の定掘り返されている。一昨年あたりまでは冬季だけの掘り返しだったのだが、もう連日連夜、日常茶飯事になってしまった。正しくは日常夜半時だけれど…。ミミズが入り込むほどの腐食では無いと疑問だったがコオロギが枯草の下にわんさと入り込んでいた。十分納得、十分吸水。

 「ところ選ばず」で、若木は周辺から掘り倒されるし、畦や堤は低くなるし…、言いたいことはいっぱいあるが、姿を見せないからボヤキや愚痴で終わってしまう。ほっといても解決にはならず、熊手とフォークで集草し運び出した。今までは至近の一角に集積しておく事が多かったが、結果的に猪の常設「お立ち寄り処」になってしまうから場外集積だ。

 一輪車を使用したが、重くは無いからフォークで突き刺して運んだ方が快適である。でも距離があるとバラけてしまい一猪一反、でなくて一長一短だ。


*猛暑は続く

2013-08-17 | 感じるままの回り道

           新盆のショウリョウトンボ義理の兄

           シオカラの攻撃止まぬ十五日

           カネタタキ鳴いて猛暑に秋を知る

           暑さボケ汗だくの昼アマガエル

           控えめにコオロギ鳴きし熱帯夜


残暑の中の熱処理

2013-08-16 | 今日は真面目に

Photo  先週、34℃で逃げ帰って来た。翌日は35℃以上の予報だったから、寝る前にご出陣は無しと決めていた。

 ここ一週間は起床時の室温は30℃、もう考えるまでもない。暑い中を快適に過ごすためには、気を散らせるものが必要で、コロコロ玩具は終了したから「竹とんぼ」に手を出した。

 これなら物が小さいから縁台で陽に焙られずに済む。しかし、それは甘い考えだった。ひねりを加える必要上、火が必要なのである。斜めに削り出すだけのやり方もあるけれど、小生には不本意の制作方法なのだ。

 ガスコンロやバーナーでは火力が大きすぎるし、ろうそくでは安定しない。禿げ頭を絞ったら、汗がどっと噴き出てきたけれど、それでも一案浮かんだ。非常用のキャンドルに漏斗を被せ、炎の安定と熱の集中を図ってみた。鍛冶屋にあった火床に似たが、熱処理する機能は同じである。羽根にひねりを加えるため、溝を入れた竹の板切れで挟む。

 やってみたところ快適、快速、出来上がりは快感であった。しかし、この後、試験飛行での調整が必要なので、結局のところ残暑の中に出なければならなかった。かくして人生の因果は巡る。